figmaはマックスファクトリーが企画開発、グッドスマイルカンパニーが販売を行っているアクションフィギュアの一つ。
概要
キャッチコピーは「よくうごく、キレイ。」
その通り可動範囲は広く、関節の耐久性も高い。外観がシンプルなものは作画時のポーズデッサン人形代用として転用、酷使しても十分長期間使用できるほどである。(旬の過ぎたキャラだと思い切りよく転用しやすい。)その上フィギュアとしての外観を極限まで損なわずに作られている。
2000年代末頃のシリーズ初期における価格は2500~3000円(他商品との同梱版などは除く)の物が大半であり、アクションフィギュアとしては低価格ゆえの集めやすさも人気の一つであった。しかし、近年のラインナップは原料の価格高騰、人件費コストの上昇の煽りに伴ってか、2010年代の半ばからは最低でも、5000~7000円台にまで値上がりしており、100番台以降の商品で3000円を切っているものは全く見かけなくなってしまった。また、近年にはさらなる原料コストの高等、工場からの輸送費の上昇などで、平均クオリティが上がったとはいえ、遂に10000円台の大台が当たり前になってしまい、初期のような学生が買えるアクションフィギュアとはとても言えなくなった。そのため、初期ほどの積極的な展開は見られなくなり、2020年代時点では衰退気味である。
第1弾である「長門有希 制服Ver.」(ゲーム同梱版を含めると「超勇者ハルヒ」が最初)から始まり限定版、発売予定なども含めるとその数実に500種類以上。
特に初期のラインナップの中心は近作のアニメキャラクターだったが、ビリー・ヘリントンやマイケル・ジャクソンを皮切りに洋画や実在の人物からのラインナップも増え、更に『うる星やつら』、『宇宙の騎士テッカマンブレード』など往年の名作や
『ゼルダの伝説』『メトロイド』等の任天堂作品からのラインナップも加わり、そのバリエーションは非常に多彩である。
近年では「テーブル美術館」枠で考える人、ミロのヴィーナス等といった彫刻作品やウィトルウィウス的人体図、ムンクの叫び、遮光器土偶に代表される芸術作品も登場している。
邦画からも『あぶない刑事』(タカ/舘ひろし&ユージ/柴田恭兵。ブランドはトミーテック、BD-BOX付属品)、『孤独のグルメ』(井之頭五郎/松重豊。EX版はテレ東から発売)、『西部警察』(木暮謙三/石原裕次郎。トミーテックより発売)、江頭2:50、蝶野正洋といった実在の人物がラインナップされている。変わり種では中央快速線のE233系がラインナップされたこともある。
ちなみに、実在の人物で最初のラインナップは実は中日ドラゴンズのマスコット、ドアラ。オリックスのバファローベル、阪神タイガースのトラッキーもラインナップされている。
また、「di:stage」と呼ばれるディスプレイキットや、figmaサイズに合わせた自転車、バイク、インラインスケート、戦車(ガルパンの4号戦車)、車(ダイハツ・ミゼット2)などの乗り物「ex:ride」、小物類(他メーカーから)も販売されている。また、公式サイトでは「di:stage」に対応した情景ペーパークラフトをダウンロードできる。
ノンスケールを謳ってはいるが、スケール換算するとおよそ1/12であり、現在では他社からもこのスケールでの小物が多数発売されている。
シリーズ第200番(エクストラナンバーが多数存在するため、厳密には200番目というわけではない)である「初音ミク ver2.0」以降のナンバーの商品から、手首の関節が球形ジョイント(ボールジョイントに非ず)に改良される等、構造がアップグレードされた。
経年劣化の課題
展開開始から、既に15年以上を経ている故か、初期のfigmaからは、製造時には耐えられたはずの可動にジョイントが耐えられず、その根本から折れてしまう事例が生じてきている。初期に製造されたものの例として、魔法少女リリカルなのはStrikerSの高町なのはのツインテールの接続部に顕著に見られ、未開封品であっても、細心の注意を払わないと、すぐにへし折れてしまう例が確認されるなど、経年劣化の問題がのしかかっている。これは単なる一例だが、製造から10年以上を経たフィギュアは各部に経年劣化がなにかかしら生ずるので、細いジョイントで繋がる部位のあるフィギュアはfigmaに限らず、扱いには細心の注意が必要である。一応、グッスマ公式から交換用のジョイントパーツが販売されることがアナウンスされているため、経年劣化が著しいのであれば交換を検討するのも手だろう。
外部リンク
figma公式サイトhttp://www.figma.jp/