「だから倒します!たとえ弱い私一人でも…倒さざるを得ない!!」
「変身!」
『START・YOUR・ENGINE!
BRAIN・THE・KAMEN RIDER!』
CV:松島庄汰
スーツアクター:浅井宏輔
概要
2017年のエイプリルフールネタで発表された仮面ライダー……だったのだが…
2019年、東映特撮ファンクラブでドライブサーガ第3弾として『ドライブサーガ 仮面ライダーブレン』が配信決定されたため、エイプリルフールネタからのまさかの大躍進を見せた。
変身者はブレン。
バンノドライバーにそっくりな黒いドライブドライバーの「ブレンドライバー」のアドバンスドイグニッションキーを回して変身。変身後には黒いシフトブレスが装着されているが、使用しない(設定上使用出来るかは不明)。
変身音はDXドライブドライバーの起動音+仮面ライダーハートの変身音とブレンバイラルカキマゼールの音声の再構成、流用。
当初は自分の意思で変身することができず、「ハートでさえ私とメディックの力でようやく変身できた」「私一人でできるはずがない」とあきらめていた。
だが自身の存在をかけ戦い抜いたはずの命でさえ「駒」「消耗品」として使い捨てる「無」のやり口を目の前にし、かつての怨敵の存在を思い出す。
それを「不快で傲慢で許しがたい」「わが主が憎む真の邪悪」と感じたブレンがたとえ一人でも戦うと覚悟したことで変身できるようになった。(上記のセリフはその時の物)
なお変身ポーズは眼鏡の弦を一瞬だけ上げるというシンプルな物。(松島氏が考案)
外見
形状的にはプロトドライブとゴルドドライブをベースにしていると思われ、そこにブレン・ロイミュードに存在した脳味噌のようなエングレービングやマントを羽織っている。
同じくロイミュードが変身した仮面ライダーハートがかなりロイミュード寄りの外見だったのに対し、こちらはチェイサーの様な仮面ライダーに近いものとなっている(あちらのスーツ関連事情からタイプテクニックベースなのでは?という説も出ていた)。
なお、松島氏は「(ブレンが変身するから)ふざけたデザインになる」と思ってたらしい。
また、「ライドブレイザー」なるバイクを使用する。外見はライドチェイサーの緑色版。フロントカウルに脳味噌のモチーフがあり、毒ミサイルや毒まきびしといった毒に拘った武装が組み込まれているとの事。
能力
劇中では体内の999の毒素を生かしダークライダー達を圧倒した。
かっこいい見た目に反して、どう考えてもネタとしかいいようのない技ばかりだが、原典を見ればわかる通り、マッドドクターを以ってしても治療不可能な毒を有している為、冷静に考えれば恐ろしい能力である。
ライダー毒手
両手から毒素を滴らせた手刀攻撃。仮面ライダーポセイドンの体を貫き倒した。なお使用時にはとてもヒーローと思えない「ウヒヒヒヒ」という奇声をあげながら攻撃する。
ポイズンハンカチーフ
自身の能力で複製したと思わしき、毒素を浸らせたメガネ柄のハンカチーフを投擲。仮面ライダーアナザーパラドクスと仮面ライダーダークキバの顔面に貼り付き、そのまま昏倒させた。
ブレンメガネブレード
ブレンによって召喚される眼鏡を模した緑色の剣。仮面ライダーダークゴーストからは「それ色塗り替えただけでお前の武器じゃない」と言われた。
この武器で戦うにあたり、所々剣道を思わせる動きを見せていた。
なお、「仮面ライダー図鑑」(参考)の記載によると、スペックは全て憶測で書かれている。
サングラスラッシャーとの関連性についても「既視感のある剣型武器を参考に、クリスタル・ペプラー博士が開発したと考えられる。」(原文ママ)と遠回しに記載されており、刃部分の名前が「TOX-クァンタムプロミネンス」となっており、これはモロにサングラッシャーの刃の部分「クァンタムプロミネンス」のパロディで解説もほぼ同様にパロディ三昧。
ただし、こちらは斬撃の特性が猛毒結晶金属「クァンタムポイズン」製の刃から発する特殊な粒子による腐食と分解、閃光毒の刃による猛毒の散布となっており、この点、熱で敵を切り裂くサングラスラッシャーとは異なる。
なお、ゴースト眼魂を装着できるかは不明だが、「TOX-デュアルソケット」という部位に目玉型ユニットが装填されていて、猛毒を含んだ投擲武器としても使えるらしい(理由は後述するが、プロップ的には不可能)。
ちなみに、ブレンダーファーネスというボディ部分だけ、元ネタから名前が変わっていない。
また、銃モードへの変形が可能かは不明。
システムの大元を作った「無」がダークゴーストを配下に加えていたのだから、サングラスラッシャーに似た武器を作れても矛盾はない。
必殺技
ブレンヘッドクラッシャー
『ヒッサーツ!フルスロットール!ブレン!』
アドバンスドイグニッションを捻り発動。
足にエネルギーを集束させたライダーキック……と思いきや相手の足元に着地、足のエネルギーを脳天に集束させた頭突きをお見舞いする(技名は頭突き直前に叫んだ物)。曰く「私はここが一番の武器」。
最初からそういう技だったのか、大蜘蛛大首領の「キック返し」を察して瞬時にキックから頭突きに切り替えたのかは定かではない。
設定上、上述のキックのみの「ブレンドロップ(仮)」も発動出来ると思われる。
余談
仮面ライダーブレンのスーツ及び使用するアイテムなどは、ほとんどが既存の物の改造である。
具体的にはスーツは『ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー』で元に戻されたプロトドライブの改造(ちなみに戻された分も含めるとプロトドライブのスーツはこれで7回目の改造である)、ブレンメガネブレードは劇中で突っ込まれているようにサングラスラッシャーのアクション用プロップのリペイント、ライドブレイザーも見た目通りライドチェイサーの改造である。
本編退場時の「優秀で……誠実で……」の後の3つ目が明かされる。
立体物
S.H.Figuartsで発売…するのだが、本編公開前から魂ウェブ商店で予約開始という前代未聞の事態である。
関連動画
ブレンを演じる松島庄汰氏は仮面ライダーになるのが夢だったそうで、情報公開動画でも喜びを爆発させている。
そして、2020年2月7日には松島氏本人が投稿した仮面ライダーブレンのフィギュアのレビュー動画がYoutubeにて公開された。
関連タグ
仮面ライダープロトドライブ、仮面ライダーチェイサー、仮面ライダーハート:同じくロイミュードが変身する仮面ライダー。
ドルヲタ、推しと付き合うってよ:同じく仮面ライダー関連で嘘から出た誠という形になった作品。
アナザークイズ:脳味噌をモチーフにした特撮キャラ繋がり。こちらブレンとは逆に怪人と化した仮面ライダー。
雨宮版ハカイダー:脳味噌の意匠を取り入れた特撮ヒーロー繋がり。
結末
「無」の首領を追い詰めたブレンだが、その時突如周りが光に包まれホワイトアウトする。
気が付くと、そこは白い光に包まれた空間であり、ハートとメディックの姿もあった。
仮面ライダーになったというブレンの話を一蹴する二人だが、ハートはそれ以前の問題として、データの塵となって散った自分達ロイミュードのデータがなぜ集められているのかを疑問視していた。
それを行っていたのは、三人のデータを復元しているパソコンの前で寝落ちしていた詩島剛。
チェイスのみならず残る三人の復活も目指してプロジェクトを進めていた剛だが、ブレンは既に8割以上復元できていたのに対し、肝心のチェイスの復元率は4~5%と全く進んでいなかった。
目覚めた剛が休憩のため立ち去った後には、ロイミュードの新たなボディ、そして「ネオ・コア・ドライビア for 仮面ライダー」と書かれた計画書が残されていた…。この資料の意味するものとは一体?