チェリムとは、
当記事は1について説明する。
基礎データ
進化
チェリンボ → チェリム (レベル25)
概要
初登場は『ダイヤモンド・パール』。DP発売前から公開されていたポケモンの1匹で、体験版にも登場していた。
名前の由来は後述の生態から、cherryblossom(英:桜)+フィルムまたはForm(英:形態)と思われる。
フォルムチェンジ能力を持つポケモンであり、普段はナスのような蕾の姿だが、強い日差しを浴びると花開き、チェリーでブロッサムな形態となる。
蕾の姿をネガフォルム、花開いた姿をポジフォルムと呼ぶ。詳細は後述。
さくらんぼから桜に進化したが、実はこの2種はサクラ属の植物という以外に共通点はない。
さくらんぼはミザクラの仲間、一般に観賞用として植えられている「サクラ」はソメイヨシノである。
ネガフォルム
普段はこの形態。前述の通りサクラというよりナスビそっくり。
非常におとなしくほとんど動かないが、畳んだ花弁は非常に硬く鳥ポケモンに突かれても全然平気だという(ゲーム中だとひこう技は普通に効果抜群なのは言わない約束)。
ネガフォルム状態だと目は紫の花びらのちょっとした辺り。つまり足元に有る。どう考えてもポジフォルムと比べると花開く以外に骨格その物が変化してる。
ツボミの中身はあまり深く考えない方がいいかもしれない。なお、『ディアルガVSパルキアVSダークライ』で描かれたフォルムチェンジの様子は開花というより変身のそれであった。
「LEGENDSアルセウス」の図鑑によると花弁からいい匂いがするらしく、ポケモンがよってくる原因になっている。
ポジフォルム
強い日差しを浴びて花開いた形態。この姿になると、ツボミの時に耐え忍んだ鬱憤を晴らすかの如く活発に動き回り、全身で日光を浴びる。性格もニコニコと明るくなり、その姿は妖精のようで愛らしく人気がある。
……が、その姿を維持するには日差しが必要であり、日が陰るとネガフォルムに戻ってしまう。
ゲーム中でも「ひざしがつよい」状態の時のみこの姿にチェンジするので、「にほんばれ」を維持する必要がある。
キレイハナと若干キャラが被ってる気がしないでもないが気にしないでおこう。
大半のグッズはポジフォルムだが、ゲーム中で正面を向いた姿を見るには一工夫必要。
ダイヤモンド・パールでチェリムを使ってくるプレイヤーは洞窟内に一人いるのみ。洞窟内なのでバトルサーチャーでの再戦も不可であり、本物の正面向きチェリムは1回しか見る機会がない。
DPtの図鑑はフォルムチェンジも見ることができるのに、チェリムだけはネガフォルムしか見ることができない。
敵のメタモンに変身してもらう方法もあるが、実はメタモンが変身した個体は若干色が薄くなっているため、本物とは少し異なる。
なお、HGSS以降はちゃんとそれぞれのフォルムが図鑑に登録されるようになった。手持ちアイコンも存在し、HGSSの図鑑でのみ見られる。
ゲームにおける性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
チェリム | 70 | 60 | 70 | 87 | 78 | 85 | 450 |
お世辞にも高いとは言えないステータスであり、フォルムチェンジしても数値に変化は無い……が、専用特性の「フラワーギフト」により、ひざしが強い時味方全員の攻撃・特防が1.5倍になる。
シングルではいまいち恩恵が小さい(チェリム自身はどちらかと言うと特殊型)が、ダブル以上では味方全員に影響を及ぼす為、晴れパではかなり有効な一手になる。
特にグラードンとは高い攻撃を更に上げ、不安な特防を補助できると相性は最高。
事実、WCS2010ジュニアの部ではこの2匹が組んだパーティが優勝している。
なお、当然だが運用するには「にほんばれ」や特性「ひでり」持ちの相方などが必須である。
当初は物理技に乏しく、せっかく特性で跳ね上がった攻撃をほとんど活かせなかった。
しかしXYで「はなふぶき」を習得し、更にソード・シールドでは「ソーラーブレード」や「グラススライダー」といった物理くさ技を一気に習得。サブウェポンに「じゃれつく」まで獲得し、ようやく自身も物理アタッカーとして活躍できるようになってきた。
ただし、如何せん元のステータスが低過ぎるので過信は禁物。
また、最近では特性やダイマックスにより天候が目まぐるしく入れ替わるバトル環境で、「フラワーギフト」の安定した維持が非常に困難になってきていることに注意したい。
LEGENDSアルセウス
- 揺れる木から低確率で出現する。「木から飛び出たところをみた数」のタスク埋めはかなり困難。
- 最初のターンにポジフォルムになったチェリムを捕まえられないバグがあった。Ver.1.0.2で修正済み。
- このゲームには特性が存在しないが、チェリムに関しては特例で朝・昼・夕方の晴れている時にポジフォルムにチェンジできる。
- 実は本作のみポジフォルムの攻撃と特防のステータスがそれぞれ90と117に上昇しており、「フラワーギフト」発動時の強化が擬似的に再現されている。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
- ユリ(DP95話)
漫画版
番外作品
『ポケモンGO』
2019年5月18日に進化前のチェリンボと同時に実装。
進化後のポケモンにしては珍しく野生でも出現する(というかチェリンボよりも見かけやすい)が、出現するフォルムは天候によって決定され、天候が「晴れ」の場合はポジフォルムが、それ以外の場合はネガフォルムが出現する。
しかも、天候の影響を受けて出現すると、その後1時間以内は天候が変わっても出現するフォルムが固定される特徴を持っているため、狙ったフォルムを探しづらくなっている。
低CPのためジム・レイドバトルでは使いづらいが、トレーナーバトルではそれなりの実力を出せる。特にポジフォルム限定の「ウェザーボール(ほのお)」はそれ以外の技が通りにくいはがねタイプやくさタイプにも対抗できるため、非常に嬉しい。しかも回収率の高いタネマシンガンと組み合わせれば2、3発単位でウェザーボールをバンバン撃てる。
但し、上述した通りポジフォルムにのみ覚えられる仕様となっているので、厳選するには晴れの間を狙わなければならず結構難易度が高い。
関連イラスト
関連タグ
バトル中にフォルムチェンジが可能なポケモン
桜繋がり