概要
特務機関『ヴァイス・ブレイヴ』の一員であるアンナによってアスク王国に召喚された召喚師で、本作の主人公兼プレイヤーの分身。
神器『ブレイザブリク』を用いて英雄を召喚する能力を持つ。
いにしえの伝承によれば『滅亡に瀕したアスクを救う救世主』らしいが……?
オープニングムービーやSDでは姿がよくわからないよう、FE覚醒のルフレ同様にフードを目深にかぶっている。
『エクラ』の名は、ルフレやリュール同様、フランス語で『輝き』を意味する。
ちなみに海外でのデフォルト名は『Kiran』。
人物
容姿性別不明(SDではかろうじて青目だと判断できる)。
出自も謎が多いが、ストーリー中のアルフォンスとの会話では鉄でできた大きな建物や馬のように走り回るキカイなどについて説明しており、現代出身であるとみられる描写がある。とある英雄によると、そこは『鋼の世界』と呼ばれているらしい。
なお、そのアルフォンスとは『半身』であることがルフレとの会話で言及されている。
普段はフードをかぶっているが、女の子好きの剣士に「キレイな顔をしている」と言われたり、見目麗しい者が好きな王女に「顔がとても好み」と言われたり、その他の女性英雄からも「見た目はわりといい」と評価されているので顔立ちは整っている模様。
アスクでは『召喚師兼軍師』の役割を持ち、指揮の腕は英雄たちから軒並み高評価を得ている。なお、現代出身の一般人のため戦闘能力は皆無。ニケとの会話では、自分は戦わず召喚した者たちを前線に送り出し戦わせていることを、気に病んでいる節もある。
英雄の召喚、軍の指揮や軍務などを主に担当しているが、他には見回り、勉強、訓練、様々な雑務など、わりと多忙である(漫画では司書もやっている)。少々無理をしているのか、英雄たちに顔色が悪いと心配されることが多々ある。
基本的には誰にでも平等かつ優しく親切な性格のため、エクラを慕う英雄も多い(愛の祭の日は贈り物を渡したい英雄たちで行列ができるほど)。友情を誓う者、国へ連れて帰ろうとする者、逆にエクラの故郷について行きたがる者、恋愛感情を持つ者、味方につけようとする者……など、反応は様々。
しかし、英雄がエクラに惹きつけられるのは「召喚された英雄の性なのかもしれない」とも言われており、ブレイザブリクの力による影響という可能性も。
とはいえ、召喚されたわけでもないアルフォンスたちには普通に好意を持たれているので人の良さは本物だろう。また、ロキからもエクラは「英雄と絆をつないでいる」(契約の力で強制的に制御しているわけではない)と明言されている。
結構なイタズラ好きのようで、色んな英雄にちょっかいを出しては驚かれたり怒られたりしている(まともな英雄どころか、悪人やラスボスクラスの英雄にまで平気で手を出す)。
なお、料理の腕はルカとの会話によると鋼の味ではなくとても美味しい様子。エーデルガルトとの会話によると海が好き。
歴代のマイユニによく似ていると、マイユニ本人やいろんな英雄から度々指摘され、「他人とは思えない」なんて言われることも。
能力
能力は英雄の召喚だが、他には英雄を強化したり、契約の力で英雄同士が衝突できないよう行動を制限したり(ギムレーすらも単騎で抑え込める)、なんと英雄が大怪我をしても治すことができるということも明かされた。
そもそもなぜ現代出身の凡人でしかないはずのエクラがこういった能力を持っているのか、また召喚がどういった原理で行われているのかも未だに判明されていない。トールによれば「その力も召喚師の存在も、本来あってはならないもの」なのだとか。
エクラにはまだまだ謎が多そうである。
英雄を召喚する能力は、称賛される一方で「恐ろしい能力」「まるで神の力」と評されることもある(エイトリからは「英雄を駒として扱う気分はどうだい?」と召喚師の複雑な心境を乱すような皮肉を言われたりも)。
英雄どころか悪人、死者、神竜や邪竜、はては神やもはや人ですらない者まで召喚・使役する、個人で強力な軍隊をいともたやすく作ってしまえるのだから当然と言えばそうだろう。更に召喚された英雄は、死んでしまってもエクラさえ生き残っていれば復活できる。
本当に恐ろしい能力である。本人が悪事に使う気がまるでないのが救いか。
召喚に使うブレイザブリクの形状は、これまでFEの世界には存在し得なかった『銃』のような形をしている。厳密にはファイアーエムブレムifの有料ダウンロードシナリオでの会話から猟銃が存在しているようだが、はっきりと描かれたのはシリーズ初である。
余談
英雄からも寡黙だと言われ、ゲーム中も全く台詞はないが、公式4コマ漫画では普通に喋るうえテンション高めで、メタなネタや発言を繰り返している。
『例』
「スキルを!どうかスキル継承を!!獅子奮迅師匠!」
「下半身がいい?上半身がいい?」
「この戦い(第3部)が終わったら仲間になると信じてーー!」
「エクラはアイドルになる!!!」
小ネタだが218話では下記の記述にもあるグラマラスな女性の見た目で登場し、英雄たちを「あの美人誰!?」と驚かせていた。
だが38話で上半身の服を破いた際には男性のように描かれている。
ゲーム本編では「外見の変更」の機能から様々な見た目を選べるほか、公式4コマ漫画は複数の絵師が描いているため、絵師によって容姿性別が違うのかもしれない(218話のタイトルは「可能性の一つです」である)。
2022年の冬祭りイベント【急げ漆黒】では初めて作中に会話の選択肢が見られ、社交的かつややお調子者で、お祭り用のディナーを度々つまみたがる食いしん坊な一面が提示された。
ルキナの選んだ装飾品を抵抗なくつけていたりもしたため(同伴していたドロテアは困惑していた)美的センスがルキナ並み、という可能性も。
性能
伝説の召喚師 エクラ
「よろしくお願いします。」
属性 | 無(赤・青・緑) |
---|---|
兵種 | 魔法(赤・青・緑)、剣・槍・斧/歩行 |
武器 | 死銃ブレイザブリク(専用) |
2021年2月のアップデートから『マイ召喚師』が追加。まさかの戦闘参加へ。
長きに渡り続く戦いで様々な困難を乗り越えて成長していき、4年の時を経てついに自分の分身の操作が可能になった。だが、通常のアルフォンス達同様に特別枠のためか、限界突破や神竜の花による強化、召喚からの入手は出来ない。また最初からレベルMAXなのでレベル上げも必要ない。
特別枠だからか現在は「ミョルニル」「英雄たちの2人旅」のイベントだけ出撃可能。
今まで不明だった容姿性別を男女ともに分けられるようになった(もちろん、今までのフード姿もある)。フードをかぶっていたときは青目だったが脱いだ後はなぜか金目で統一された。
その見た目はアルフォンスたちと同い年のような容姿の少年少女、褐色肌やグラマラスなお姉さん、体格のいい大人のお兄さんなど様々。
現在は男性4種・女性4種・従来のフード姿の計9種類が存在するが、今後もキャラデザが増えたり、本戦に参加できるようになる可能性もあるかもしれない。
なお女性の容姿にしていても女性英雄から言い寄られたり、好意を持たれたりする。
ステータスは典型的な数値だがバランスはよく、守備と魔防はやや高めなのが特徴だが、バランス故に速さが中途半端なので敵から追撃されやすい。
ただし、ミョルニルが開催されるたびに毎回『マイ召喚師で敵を撃破する』というミッションが配信されているのでミッションクリア狙いの人はスキルを工夫して倒しに行こう。
幸い、該当ミッションに難易度の指定はない。
専用武器の名は『死銃ブレイザブリク』。これは普段召喚に使っているブレイザブリクとは別物で、かつて滅亡した異界の神器だそう。効果は周囲2マスの味方は戦闘中、全ステータス+4で逆に敵は戦闘中、全ステータス-4といつまでも味方に守られるだけじゃない事を示すように、自らも果敢に攻めれるスキル効果。
武器の効果も味方か敵に近づく必要があるので、味方のサポートか攻撃に移すかは自分次第。
マルス仮面同様に全てのスキルは空いているのだが、スキル継承はせず、入手した英雄達の各スキルをコピー出来る(当然対応していないスキルや専用スキルは不可)。
特殊な設定で、スキルによってサポート型、アタッカー型、受け型、デバフ型と色んな構成が作れる。
2021年5月のアップデートで属性違いの『緋銃(赤)』『蒼銃(青)』『翠銃(緑)』と近接武器『銃剣(赤)』『銃槍(青)』『銃斧(緑)』も追加された。
属性や武器は変わっても効果は同じで、こちらもスキルコピーで専用武器以外ならどの武器も装備可能になる。
ちなみに銃以外の武器を装備すると、手に持たず空中で操るという固有モーションが見られる。
関連人物
アスク王国の王子。本作のもうひとりの主人公でエクラの相棒、そして半身。
エクラの代わりに物語の進行役を務めたり、エクラに話を振ったりしてくれるのもまた彼である。
「英雄には深入りしないようにしている」と宣言していたが、部を追うごとにエクラに対する入れ込みようは強くなる一方である。
アスク王国の王女でアルフォンスの妹。
本作のヒロイン……のはずなのだが、話しかけてくれる回数はアルフォンスのほうが多めで本編でも兄の影に隠れがち。近頃は活躍の場も少なく、イマイチぱっとしないのが悲しいところ。
兄とは違い、積極的にエクラと友だちになろうとしてくる。
特務機関隊長。エクラの上官にあたる人物。
何かあるたびにエクラに事の対処を任せているので、正直エクラのほうが働いているように思われる(現実でもよくあることだが)。数年前の外伝ストーリーでは資金稼ぎのためにエクラ達をよく引っ張り出していた。
シャロン同様活躍の場は少ない。
エンブラ帝国の皇女。
エクラと同じように英雄を召喚する能力を持ち合わせている。
基本エクラたちとは敵対関係にありエクラを殺そうとすることもあったが、利害が一致したときは協力して敵に立ち向かうことも。
第2部のメインヒロイン。氷の国ニフルの第2王女。
母親の仇であるスルトとの戦いが終わった後も「特務機関のメンバーやエクラに恩返しがしたい」という想いから特務機関に残ることとなった。
自分やニフルを救ってくれたエクラに対して好意を抱いている。
物語を度々引っ掻き回すトリックスター。エクラのことを気に入っているらしい。
過去の『想いを集めて』では、インバースと共にどちらがエクラにふさわしいか争ったことも。
異界のロキとして仲間にした際は「ブレイザブリクを貸してほしい」と懇願してくるほど、召喚の力に興味津々の様子。
第3部のメインキャラクターでヘルの眷属。亡霊のような謎の騎士。
だがその正体は……。
第5部のメインヒロイン。小人の国ニザヴェリルの第2王女でファフニールの義理の妹。
最初はエクラの身柄を狙ってアスクを襲撃してきたが、紆余曲折を得てアスク側につくことに。
人懐っこい性格で、エクラたちともすぐに打ち解けた。
エクラといると「すごく安心するけど、ちょっとドキドキして照れてしまう」らしく、恋心を抱いている可能性がある。
第5部のメインキャラクター。ファフニールの義理の弟。
レギンの兄でもあり、彼女にエクラを攫ってくるように命じた。
目的はエイトリと共にエクラの魂を使って、扉を壊す神器『ヤールングレイプル』なる物を作ることの模様。
第5部のメインキャラクター。ニザヴェリルの王。
過去にエクラと似た謎の人物に遭遇しており、始末されかけたが逃亡。
その数年後、エクラに遭遇するも「あいつは別人だが、戦ってからずっと何か引っかかる」とぼやいていた。
第5部のキャラクター。ヨトゥン王国の第1王女。
顔のいい男に弱く、オッテルに騙されてエクラを攫うが、双子の妹のダグに叩きのめされ改心。
「心を入れ替え、エクラのために仕える」と宣言する。
しかしエクラの顔が好みである様子で……。
第7部のメインヒロイン。光の国ヴァナの女神。
エクラに神託を授け、グルヴェイグによる滅びの未来を変えるために共に行動するが、極度の方向音痴。
幼い頃エクラと会ったことがある様子だが……?
関連タグ
マーク(FE烈火)、クリス、ルフレ、カムイ、ベレト、ベレス、リュール:歴代マイユニットたち
他作品の類似キャラクター
遠呂智(無双OROCHIシリーズ):異なる時代、地域等の英雄・英傑たちを同じ世界に集めたキャラクター繋がり。
プレイアブルキャラクターとしても使えるが、本来の立ち位置はラスボスである。
後から2周年記念でプレイアブル参戦したという共通点もあるが、こちらはもう一人の自分(マンガ版)が戦う。
小さいキュゥべえ(マギアレコード):非戦闘員だったが後に3周年記念としてプレイアブル化したプレイヤー(?)繋がり。
戦闘時は魔法少女を呼び出して戦う。
藤丸立香(Fate/GrandOrder):様々な時代の、様々な英霊たちを召喚し、平和のため戦うという点では立ち位置はそっくりである。