~♪(ファンファーレ)
GI
卑しか女杯
京都 芝 2830m
前書きとお願い
この言葉はインターネットコミュニティの悪ノリから生まれたものであり、(完全架空のオリキャラでも)自分の推しが卑しい女扱いされることを嫌う人も少なからずいることに注意してほしい。
また、応援してくださっているファンの皆さまにご注意いただきたいこと
を一読すること。
公式に無い要素が付与された場合、二次創作で作られたイメージと公式とのそれに、差異が生まれる。さらに、二次創作は拡散力が強く、ややもすればキャラのモデルとなった競走馬のイメージにすら影響しかねない。
公式に無いキャラ設定の追加は控えるよう留意しよう。ウマ娘はナマモノすれすれの、言わば半生だからである。
……それでも追加したいのならば、今一度規約を読むべし。
卑しい概要
卑しか女杯とは、並みいるウマ娘たちがトレーナーの一着を目指してしのぎを削る争奪戦である。重症レースにおいて夢女ステークス、百合花賞と並ぶ『タラシック三冠』の一つ。
後述の参考動画のような「○○で○○なウマ娘杯」といった限定的なシチュエーションのスレッドに、それに見合うウマ娘を並べた画像を貼りつけることでレースとしての演出がなされる、いわばトレーナーとウマ娘が親密な関係になるジャンル的なひとつの概念である。
トレーナーへのクソデカ感情をいかに早く強烈にぶつけるかを競うレース()であるが、実際に誰が1着かについてはさして論じられない。親密になったウマ娘はどのような行動をとるだとか、自分のトレーナーといかにしてうまぴょいするとか、どういう風に式を挙げるだろうとか、他と比べて順位をつけるより過程をスレで繰り広げ語り合う方が重要というのが共通認識だからである。
なお、京都で芝なのは、語源となった卑しカラスの持ちネタ、「卑しか女ばい」というセリフをもとに「エリザベス女王杯」のロゴを改変した「卑しか女杯」のコラ画像が出回ったからである。卑しカラスの元ネタが283プロダクションだから2830m。改変してない2000mのままだったり、「いやしい」だから1841mになっているverもあったりする。
コンディションは、ウマ娘たちの愛や湿気で重バ場であることが多い。
レースに出走しがちなウマ娘
数々のスレが立つ中、数多く顔を出す「いつもの面子」。逆に言えば、あらゆるシチュエーションでトレーナーに迫ることができる有力ウマ娘である。
陣営はもうちょっとローテーション考えて。
ダイワスカーレット
「ずーっと前から、アンタにとって1番のウマ娘はアタシでしょ?」
チュートリアルで一度はお世話になるツインテツンデレウマ娘。
余所行きの優等生スタイルも何処へやら、担当トレーナーの前では気性の激しい負けず嫌いな素顔を見せる。ただの可愛げのない娘…かと思いきや、口の悪さとは裏腹にさり気ないトレーナーへの気遣いを見せたり、他人への助力を惜しまなかったりといった優しさも見せる。
強気にこっちを振り回しているだけに見えて、誰より飾らない態度で気を許してくれているという二面性の魅力に惹かれたトレーナーは、上記のセリフに思わず微笑みを浮かべずにはいられなかったのではないだろうか。
ナイスネイチャ
「トレーナーさんの一着だけは、誰にも譲らないから!」
「育成シナリオがまんまギャルゲ」と称されるウマ娘。
素晴らしい素質を持つものの、自信のなさから斜に構えて素直な気持ちを外に出せない彼女。ライバルたちと競い合い、トレーナーと二人三脚でトゥインクル・シリーズを駆け上がる……というシナリオの性質上、ネイチャの内面やトレーナーとの交流に主眼が置かれる。
見事URAファイナルを制覇できれば最後に上記のセリフを見られる。ド直球の好意もさることながら、自信を持てるようになった様子と合わせて胸を熱くしたトレーナーは少なくない。
トウカイテイオー
「――見るべきはほかの子か、ボクか。その目でちゃんと確かめてよ」
幼さを残す舌足らずなボイスが特徴的なウマ娘。
天才とも言われる圧倒的なセンスを持ち、無敵のテイオー様と自らを称する微笑ましい一面がある。そんな彼女の育成は、憧れの皇帝を越えるウマ娘を目指して頑張る爽やかスポ根ストーリーである。一見卑しさとは縁遠そうな彼女をエントリーに導いたのが、上記のセリフ。こちらはトレーニング終了後にランダムに発生する追加トレーニングイベントで見られる(つまり見ることができる機会も多い)。状況としては「トレーニングが終わって戻ってきたらトレーナーが他のトレーニングしているウマ娘を見ていたので、自分のトレーニング姿と比べて見せようか」というもので、普段の子供っぽい、感嘆符多めのセリフの後で急に罫線付きのセリフを句点で締めるため、その温度差が印象に残ったトレーナーは多いだろう。(因みに選択肢で違う方を選んでもふーん?それは誰の事?と確認してくる)
他にも「ボクらの間に言葉は要らない!でしょ?」「ボクには今のトレーナーしかいないんだって」等、幼いキャラクターデザインとは裏腹に非常に共依存的なセリフが多いのである。
更に弱った事に、テイオー育成時のトレーナー自身も非常にアレである。
ルドルフからトレーナーとは何か?と問われたテイオーは回答を持たずスカーレットの模範的回答を流用しようとしていた。それに対して『それは俺じゃない、ちゃんと俺を見て欲しい』と言ってしまうのだ。テイオーは(何故か)落ち込むトレーナーを見て泣き出してしまい、更にはそっちの資質が元々あるので「ちゃんと考えてみるよボクとトレーナーの事を」「ボクを止めてくれてありがとう」とハッピーエンドに何故かなってしまう。両者共依存なので非常にお似合いであr
ナリタタイシン
「言ってたじゃん、『一生』とか」
デビュー前から嗤われてきた自身の小柄さにコンプレックスを持ち、いつか見返してやるという気持ちから周囲の誰にも、もちろん担当トレーナーにも敵意むき出しのツンツンした態度を崩さない。トレーナーが献身的に彼女の心に寄り添うことで、いつしかお互いに信頼しあえる関係を築き上げるようになってゆく。
「自分自身を信じられるようになるまで、自分は一生でもタイシンを信じる」と言ったトレーナーに、バレンタインイベントで彼女はその時の約束を確認しにやってくるのだ。彼女の信念と弱さを両方受け止めてきたトレーナーに、不器用な好意といじらしさが刺さる。
エイシンフラッシュ
「この後両親に会うのですが…一緒に来てくれますか?」
ドイツから留学してきたウマ娘。
個別ストーリーの第4話にて「(自分のレースを見に日本にやって来た)両親に会ってほしい」と挨拶に向かわせ、本人に無断で「私のトレーナー(になる予定の方)です」と紹介するという行動に出たことで、実装が遅かったにもかかわらず閃光の如くトップ争いに躍り出た。
シナリオで親の存在を匂わせるウマ娘は複数いたが、両親が(立ち絵は無かったとはいえ)直接登場するのは初である。
ディアンドルをモチーフとした可愛らしい勝負服(と、開いた胸元)に魅了されたトレーナー達から実装を待望されていたが、実装されるや否や両親に会わされ、両親に(トレーナーとしてだが)自分の娘を託されるということで育成前から外堀が埋められ、予想を遥かに超える追い込み速度に度肝を抜かれることとなっただろう。
対応するトレーナー側もわりと直球な言い回しが多く、URAファイナルで優勝した後は、2人のこれからの計画を一緒に立てながらドイツ(彼女の故郷)へ向かうという理論派の彼女らしい完璧な締めが待っている。
更に2022年1月28日のバレンタインイベント開催に合わせて新衣装のエイシンフラッシュが実装された。この新フラッシュ、パティシエ姿の可愛らしさもさることながらバレンタインという催しの特性に加えて取得可能なスキルに『独占力』が存在し、複数人の追い抜きをトリガーの固有スキルと伏兵○まで搭載して他ウマ娘に一切譲る気がない事が窺える卑しか女杯へのガチビルド過ぎる構成である。
実装直後、Twitterでエイシンフラッシュを検索すると案の定「エイシンフラッシュ 独占力」が出て来る事態となった。
そのあまりにスピーディーなレース展開に、トップ争いとか通り越して末永くうまぴょいしろだのもはや出禁だのといったレベルの反応を喰らう羽目に。
その他の有力バ
- マチカネタンホイザ……「普通」っぽい女の子らしさからか、季節イベントでは時々甘い空気になる。クリスマスなどではトレーナーの肩に頭を預けて静かに時を過ごすなど、ラブコメ漫画みたいな展開も。グッドエンディングではトレーナーがタンホイザの母親と会い、恋人と勘違いされて慌てる場面もあった。
- メジロアルダン……自分を支えてくれたトレーナーを深く信頼しているが、それ以上の感情もあるのかクリスマスパーティではサクラチヨノオーが気を利かせてトレーナーと二人きりにする場面があった。その時彼女がこっそり呟いた「頑張ってください」という言葉がそれを物語っている。
- マンハッタンカフェ……バレンタインでは彼女のやや重いとも言える気持ちが籠もったチョコを受け取る事に躊躇するトレーナーの背中を、「お友達」が(物理的に)蹴る場面があった。また、クリスマスではカップルと間違われて赤面する可愛らしい姿も。
- ビワハヤヒデ……トレーナーとの信頼関係が重ねて描写されるシナリオだが、グッドエンディングだとナリタブライアンがわざわざ慌てる彼女の目の前でトレーナーに3年間の話を聞き出そうとしている。その時にブライアンが「長い付き合いになるかもしれん」と冗談めかして発言しているため、妹公認などと言われている。
- セイウンスカイ……駆け引きの得意な彼女だが、恋愛事となると恥ずかしさの方が上回ってしまうらしく、キャラストーリーやバレンタインではトレーナーをからかおうとしてしばしば自爆しているため、恋愛クソ雑魚ウマ娘等と呼ばれている。
- タマモクロス…お互いに家族認定。次に温泉に来るときは親兄弟も一緒にと話す様は既に夫婦である。
- イナリワン…よく見ると公の場では「トレーナーさん」呼びで二人だけの時は「ダンナ」呼びと使い分けており、無自覚かもしれないがなんらかの意識はしていると思われ。
- ヒシアケボノ…トレーナーのことを「特別な人」と言い切っており、グッドエンドでは「ごはんを作るときに相手として真っ先に思い浮かべる人になった」とも言っている。
ダークホース枠(?)
ウマ娘達とは別に、思わぬダーク♀ホース枠が存在する。それが友人カード。このタイプに属するカードを入れると、該当の相手と2人きりで「お出かけ」ができるイベントが発生するようになる。担当を差し置いて2人きりで「お出かけ」である。
初回イベントがいわゆる導入イベントであり、これを断ることでフラグを折ることもでき、以降のイベントは発生しなくなる。カードを入れる意味の8割を失うことになるが、気になる場合は断ってもいいだろう。
ウマ娘との「お出かけ」は、行き先によってランダムにやる気アップ、体力回復、たまにバッドコンディションを解消できるコマンドである(ごく稀にスキルヒントとステータス上昇を狙えるミニゲームも発生するが、発生率が非常に低く、当てにできない)。一方で友人とおでかけをするとイベントに応じて体力回復、やる気アップ、一部ステータス上昇、スキルptの大量獲得など、ウマ娘とのお出かけよりも確実なハイリターンが狙える。
そのため担当ウマ娘のためにあえてお出かけに勤しむトレーナーも多い。のだが、このお出かけイベント(最大5回)、回数を重ねるごとに外出先がカラオケ、公園、遊園地……と、どんどん行く場所が親密になっていくため、(直接的な描写はないものの)そういった想像を膨らませるトレーナーを続出させたわけである。さらに、絆ゲージを最大まで溜めるとエンディングで最終イベントが挟まれるというおまけつき。
ダークホース筆頭。アプリ版『ウマ娘』の育成モードに登場するライバルトレーナーである。トレーナーの名門一族である桐生院家のトレーナーとしてハッピーミークというウマ娘を育て、プレイヤーと切磋琢磨しながら最後のURAファイナルズで戦う……というキャラクター(しかもSRカードがチュートリアル中に必ず手に入る)。
頭でっかちで理論を重んずる彼女は担当ウマ娘とすれ違いを起こしており、ウマ娘と厚い信頼関係を結ぶプレイヤーにアドバイスをもらう……という流れなのだが、傍からは「担当ウマ娘を差し置いて(あるいはダシにして)意中のトレーナーと距離を近付けていく」ように見え、(特にPixivにおいて)人間であるにもかかわらず卑しか女杯の有力候補として扱われるようになってしまった。
また、卑しカラスのネタをもじり、彼女が「カーッ! 見んねミーク! 卑しか女ばい!!」と発言するファンアートも作成され、他の出走候補の牽制も怠らない。
オリジナルキャラクターであることから制約があるウマ娘よりも弄りやすいせいかもしれないが、ネタはネタであってネタ以上のものではない。節度を持って楽しむものであることは、言うまでもない。
トレセン学園の理事長秘書にして、アプリを起動した全トレーナーが最初に目にする謎多き女性。
リリース当初は彼女のSSR「ようこそ、トレセン学園へ!」の痒い所に手が届くサポート性能の高さ、育成相手を選ばない汎用性の高さから、育成完了が安定しない新米トレーナーから育成に慣れた中堅トレーナーまで編成必須とまで言われた人気者。
彼女の導入イベントはプライベートでばったり会ってしまうところから始まるのだが、レースやウマ娘の話で盛り上がった結果朝帰りしてしまうというものであり、多くのトレーナーに衝撃を与えた。
とはいえ、他と比べて何故か卑しい女として話題に上がることは少ない。彼女が理事長秘書という明確な秩序側の存在であるせいか、はたまたレジェンドウマ娘説があるからか。
新シナリオ『アオハル杯~輝け、チームの絆~』リリースに合わせて実装された第三の友人カード。
海外出張で不在になる理事長に代わって学園の統率を任された、いわば理事長代理。ウマ娘の自主性を重んずる理事長とは正反対で、担当ウマ娘をトレーナーのもとで徹底管理し、勝手な判断は厳しく制限する、という主義を提唱する。当然ウマ娘達は猛反発し、彼女の徹底管理主義を打ち負かすべくアオハル杯に挑む。
……という、自分にも他人にも厳しそうなお堅い人物であり、いったいどうなるのかと不安視されていたのも束の間。シナリオを進めていけば彼女もまたウマ娘を愛する一人のトレーナーであることが明らかになり、サポートイベントのふたを開けてみれば意外と臆病な一面を見せたり、ド天然だったり、致命的な運動音痴だったりと美味しいネタが盛り沢山であり、事前情報とのギャップもあってすっかりかよわいいきものとして扱われるようになった。
そのせいか、卑しく言い寄るよりもトレーナーからの押しに弱かったり、まったく無意識にいい雰囲気を生み出したり、といった方面でネタにされることが多い。
第4のシナリオ『つなげ、照らせ、ひかれ。私たちのグランドライブ』の追加と共に実装された友人キャラ。ウマ娘からまさかの参戦。
お出かけ解禁イベントではトレーナーを自然な流れでアイドルのライブ観戦に誘い、一緒にスイーツを食べに行ったり遊園地デートしたり実家に招待したりなど、育成ウマ娘に非常に近い距離間で接してくる上に、正月イベントでは酔った勢いとはいえカラオケに連れ込んだり、ゴールデンタイムのテレビ番組で匂わせ発言をしたり、とにかく攻めの姿勢が強いタイプ。
こうなってくるとお出かけイベント完走で獲得できる「遊びはおしまいっ!」(及びその上位である「お先に失礼っ!」)も何となく意味深に感じてくる。
卑しい原典
実在のレースとは一切関係なく、某掲示板スレのウマ娘ジャンルで作成された怪文書が全ての元凶。
レース名の語源は他ゲームの非実在キャラである卑しカラスの持ちネタ、「卑しか女ばい」の語呂合わせ。
そもそも古くから某掲示板ではタキシード仮面、四次元殺法コンビ、トリノミアス3世といったキャラクターの画像を張ってから長文を添え、あたかもその画像のキャラが奇妙奇天烈な主張を唐突に熱く語るように見せる「怪文書」なる文化が存在しており、言ってしまえば身内ネタだったものである。しかしながら、それを気に入ったまとめサイトに取り上げられてしまったため、それが拡散されTwitterを始めとしたSNSにまで存在が知れ渡ってしまった。
その結果、一掲示板の一スレの怪文書の一単語が独り歩きし、結果「とりあえず明確な恋愛感情を持った上で優位に立とうとする言動」全般をひっくるめた一ジャンルのようなものになってしまった。「恋はダービー」ってそういう……。
原典の原点
そもそもなぜ卑しいというキツめの罵倒語が、一部の界隈とはいえ重めの女性キャラに対する一種の評価語になってしまったのか。
大本は2008年放送のアニメ『紅 kure-nai』にまでさかのぼる。
作中で九鳳院紫が崩月夕乃を指して「卑しい女だ!」と評するシーンがあるのだが、その簡潔で分かりやすい形容詞が2ch(現5ch)やふたば☆ちゃんねる(主にimg板)といった匿名のクローズドコミュニティで流行し、キャラ弄りに使われていった。
それがモバマスに伝播し、「美優は卑しい女よ」というスラングが生まれる。
そこから艦これに飛び火し、「加賀は卑しい女ずい」となり、さらにシャニマスに一種の逆輸入がなされることで、「卑しか女ばい」となった。
もちろん、紫以外は卑しいだなんて公式では一言も言っていない。
最後に
ウマ娘公式サイトの「応援してくださっているファンの皆さまにご注意いただきたいこと」より再び抜粋する。
キャラクターならびにモチーフとなる競走馬のイメージを著しく損なう表現は行わないようご配慮いただけますと幸いです。
本作品には実在する競走馬をモチーフとしたキャラクターが登場しており、許諾をいただいて馬名をお借りしている馬主のみなさまを含め、たくさんの方の協力により実現している作品です。
モチーフとなる競走馬のファンの皆さまや、馬主さまおよび関係者の方々が不快に思われる表現、ならびに競走馬またはキャラクターのイメージを著しく損なう表現は行わないようご配慮くださいますようお願いいたします。
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