概要
けんをつかって てきを なぎたおせ!
ジャンプしながら こうげきすると
かいてんぎりも できるぞ!
(『星のカービィ 夢の泉の物語』より)
コピー能力が登場した『夢の泉の物語』以来、多くの作品に登場する能力。
カービィが「刀剣」の力をコピーした形態で、武器の王様と言われた"剣"の達人となり、一振りの剣で敵を斬り払う人気の高い能力。実際、熊崎Dによると全コピー能力でも標準的な立ち位置に設定しているとのこと。
メタナイトとの対決では半強制的にこの能力で一騎打ちが行われる事でも有名(一部例外あり)。
作品を経るごとに強化され、コマンド入力で多彩な技が出せるようになり、扱いやすい能力の一つとして名が挙げられることも多い。
だが火力不足であることが多く、ボス戦やタイムアタックでの評価は低め(前述のメタナイト戦の高難易度にも拍車をかけている)だったが、『星のカービィディスカバリー』では火力が大幅に強化された。
『夢の泉の物語』では射程の関係上、攻撃を当てるには敵にある程度接近する必要があった。
『スーパーデラックス』では技が追加され、百烈斬りとソードビームによる中・遠距離からの攻撃が可能となる。さらに『鏡の大迷宮』ではファイナルソードが使用可能になり、真上と左右の攻撃にも対応。『星のカービィWii』では地上で横方向に回転斬りを放つ事が出来るようになった。
今ではカービィの代表コピー能力扱いされているが、役割的に切断系の「カッター」とダブる事(コピー能力ミックスの「バーニングカッター」など)もあってか、2000年代以前の作品では『夢の泉の物語』『スーパーデラックス』の2作のみで登場シリーズも少なかった。
転機が訪れたのはアニメ版で初期からアニカビ代表コピーとして劇中で活躍するようになり知名度が向上、アニメ放送中に発売された『夢の泉デラックス』から現在に至るまで常連コピーとしての地位を確立するようになった。ここまで優遇されるようになった背景には「剣技」という分かりやすくアクションの能力で、ゲームやアニメ放送当時販売していた「マグネットカービィDX」など玩具の販促に生かしやすい点も大きいと思われる。
容姿
緑色のファンタジーっぽいとんがり帽子をかぶった姿となり、まんま別世界の緑の勇者をイメージしているが、帽子の先に球飾りが付いている点が異なる。
また、手には両刃剣を装備しており、作品によって細部のデザインは異なっている。
当初は剣の刃の色がオレンジ色だったが、『夢の泉デラックス』以降からは銀色に変更されている。
使用技
他のコピー能力に比べて、作品ごとに技名が変更されているケースが多い。
※コマンドは『カービィファイターズ2』基準
- チョッピング / たてぎり (地/B)/ 水平ぎり
前方を剣で斬りつける。ソードの基本攻撃。
- ソードビーム
剣から斬撃波を飛ばす。体力満タン時に基本技を出すと発射できる。剣の形のものもあれば斬撃を飛ばす場合もある。
アニメでは必殺技として多用されたが、ゲーム内での威力は控えめ。
- くしざしソード / スライディングぎり / ドリルソード(ダッシュ/B)
ダッシュの勢いを利用し、剣を突き出しながら突進して攻撃する。
ドリルソード中に“きり上げスラッシュ”に繋げられる。
『ディスカバリー』ではスライディングで繰り出せる。
- アッパーカット /ファイナルソード / きり上げスラッシュ(上+B)~メテオエンド(きり上げスラッシュの上昇中にに下+B)
斜め上に上昇しながら剣で斬り上げ、その後振り下ろして急降下する。
ファイナルソードは着地すると同時に前方へ衝撃波を放つ。
『ディスカバリー』ではドリルソード中にジャンプボタンできり上げスラッシュを繰り出す事ができ、更に攻撃ボタンでメテオエンドを繰り出せる。
- チョッピング~つきだし(空/B)
空中で剣を一度振った後、そのままの体制で落下する。ヒット時に自身が跳ね上がる。
連続で繰り出す事もできるが、『星のカービィWii』以降は跳ねる角度の都合で難しくなった。
- スピニングソード / 回てんぎり(GBA)(ダッシュ空/B)
空中で縦に一回転しながら斬る。水中でも使用可能。
- ソード百れつぎり / ミジンソード / さみだれぎり(たてぎり後にB)
基本の技から連続斬りをする。作品によっては最後に「きめぎり」や「一刀りょうだん」を繰り出す。
- かぶとづき(つきだし〜空/下+B)
空中で剣を真下に構えて降下する。ヒットするとその体勢のままホッピングのように跳ねるため、連続攻撃が可能。『SDX』では‘空/下+B’がコレだった。
- したづき(空/下+B)
空中で剣を真下に構えて“急降下”する。‘かぶとづき’と違い、跳ねずに敵を貫通する。
着地時に衝撃波が発生する為、僅かな距離だが左右にもダメージが発生する。
- 回てんぎり(TDX~)(地/B長押し〜離す)
地上で力を溜めた後、威力の高い横回転斬りを放つ。
- たつまきぎり(地/B長押し〜上+離す)
上昇しながら回てんぎりをする。地上で行うものよりも攻撃範囲が少し狭くなるが、左右に移動可能。
- スカイエナジーソード(地/上長押し〜離す:たてぎりorチョッピング)
『トリプルデラックス』から追加された新技。
天空に剣を掲げてエナジーを溜め、通常攻撃と共に斬撃として飛ばす(敵を貫通するかどうかは、作品によって異なる)。
ソードビームと違い隙を作ってしまうが、体力が減っていても出せる利点がある。
説明文に「天にかかげてウォーッとさけび」と書かれているなど、そのハイラルフリークっぷりは止まる事を知らない。
派生能力
技の幅が広く扱いやすい武器だけあって、派生能力も数多く登場する。
虹のつるぎ
『星のカービィ2』に登場する最終決戦能力。厳密にはソードの派生ではないが同じく剣を扱う能力である。詳細はリンク先参照。
ギャラクシア装備
アニメ版『星のカービィ』に登場する能力。メタナイトの持つ宝剣ギャラクシアをコピーする、もしくはギャラクシアを手にすることでこれになる。通常のソードビームよりも強力なギャラクシアソードビームを放つことができる。
後に『あつめて!カービィ』のサブゲーム「カービィマスター」に逆輸入された。
マスターカービィ
『鏡の大迷宮』に登場するマスターソードを得たカービィ。先述のギャラクシアソードカービィから帽子をとったような見た目で、技の威力は上がり出来ることも増えている。詳しくはリンク先参照。
ファイアソード・アイスソード・サンダーソード
『参上!ドロッチェ団』に登場するミックス能力。ソードの巻物を手にすることで使用可能になる。モチーフの勇者のようにそれぞれ3色の属性を付与することができる。詳しくはリンク先参照。
ウルトラソード
『星のカービィWii』に登場するスーパー能力の1つ。巨大な剣を振り回して攻撃する。詳しくはリンク先参照。
ヒーローソード
『カービィハンターズ』シリーズに登場するジョブの能力。見た目通り戦士に当たるポジションで身軽で攻守に長けたオーソドックスな戦闘スタイルになる。
基本技はほとんど変わらないが、回転切りが3段階溜められるようになり、ガードが広範囲になるヒーローシールドを張れるようになる。
ヒーローソードだが、装備の種類の中には闇の剣士が混じっていたりする。
ハリガネカービィ
『毛糸のカービィプラス』に登場するさいほう能力の1つ。
剣のようなハリガネを振り回して攻撃する。
ロボボアーマー ソードモード
悪を きりさけ
いっとう りょうだん!
科学の剣だ…
パワービームサーベル!!
ロボボアーマーがブレイドナイトをスキャンした形態。
両腕が巨大なビームサーベルに変形し、これで敵や太い鎖を切り刻む。
- パワービームサーベル
ビームサーベルで斬りつける。
- コンボビームスラッシュ
右斬り→左斬り→右斬り上げ→左斬り上げ→横回転斬りのコンボ。
- ツインサーベルダンス
ドリルの如く回転しながら急降下して貫く。
コピー能力進化
『星のカービィディスカバリー』では、設計図を手に入れる事でソードの能力を強化する事が可能となる。
ギガントソード
デッカい ソードだ まさに ギガント!
ちょいと 重くて たいへん だけど
ガードで てっぺき! シールド 出せるぞ
のしのし まもって ガンガン せめちゃえ!
ワイルドエッジの見た目となり巨大なソードとシールドを操る。
メタナイトソード
気分は ライバル メタナイトソード!
体力あるなら ショットも 飛び出す、
スライディングから ジャンプで 飛べば
アッパーな 連げき クールに キマる!
「コロシアム」のメタナイトカップクリアで強化可能。
メタナイトの仮面と翼がつき、メタナイトのような攻撃を繰り出す。
しかし今作のソードはまだ終わらない…
以下ネタバレ注意
バルフレイソード
決戦の間に 審判を下すべく現れる 夢見鳥。
その姿を象った 恐ろしい紅の得物だが、
悪い夢さえ たべてしまう ほどのカービィは
あっさり つかいこなして しまうでしょう。
本作の裏ボス、バルフレイナイトを倒すと強化可能。本作の事実上最終コピーであり、公式チートと呼んでいい程の圧倒的な性能(基本性能も作中最強)を誇る。
主なコピーできる敵・物品
登場作品
- 夢の泉の物語/夢の泉デラックス
- スーパーデラックス/ウルトラスーパーデラックス
- 星のカービィ(アニメ)
- カービィのエアライド
- 鏡の大迷宮
- 参上!ドロッチェ団
- 星のカービィWii
- トリプルデラックス
- ロボボプラネット
- スターアライズ
- 星のカービィディスカバリー
- みんなで!カービィハンターズ/みんなで!カービィハンターズZ/スーパーカービィハンターズ(ヒーローソードとしての登場)