概要
「ロキ」とは、北欧神話に登場する姦計と知略の神。同神話体系に措けるトリックスター的存在。本記事で説明する。
曖昧さ回避
- 神々の悪戯の登場キャラクター。⇒ロキ・レーヴァテイン
- 神様しばいの登場キャラクター。⇒神之ロキ
- Q.E.D.証明終了の登場キャラクター。⇒ロキ(Q.E.D.証明終了)
- 史上最強の弟子ケンイチの登場人物。
- 聖☆おにいさんの登場キャラクター。ホームセンターのニセ店員。勿論元ネタと同一の設定。本記事で説明する。
- 聖闘士星矢 黄金魂の登場キャラクター。⇒ロキ(黄金魂)
- ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかの登場キャラクター。⇒ロキ(ダンまち)
- ファイアーエムブレムヒーローズの登場キャラクター。⇒ロキ(FE)
- FAIRYTAILに登場するキャラクター「獅子宮のレオ」の人間態。本記事で説明する。
- ボクガールの登場キャラクター。性別は女性⇒ロキ・アースガルド
- pop'n musicに登場するキャラクター。⇒ロキ(ポップン)
- マイティ・ソー及びアベンジャーズの登場キャラクター、北欧神話のロキ本人と言う設定。⇒ロキ・ラウフェイソン
- 機巧少女は傷つかないの登場キャラクター。⇒ロキ(機巧少女は傷つかない)
- 魔探偵ロキの主人公。⇒魔探偵ロキ
- みきとPのボカロ曲。⇒ロキ(みきとP)
- 女神転生シリーズの悪魔。⇒ロキ(女神転生)。
- メギド72の登場キャラクター。⇒ロキ(メギド72)
- 遊戯王5D'sに登場するモンスター。⇒極神皇ロキ
- ロードオブヴァーミリオンに登場する使い魔。⇒ロキ(LoV)
北欧神話のロキ
悪知恵に長けた悪戯好きの神。主神オーディンの義理の兄弟に当たり、神であると同時に神々の敵である霜の巨人ヨートゥンの血をも引いている。魔術、特に変身術を得意とし、女性や動物にも変化できる。変身術は他者にかけることもでき、女神イドゥンを胡桃に変えたことも。
女巨人アングルボザとの間に3人の子供があり、長男は巨大な魔狼フェンリル、次男は大地を取り巻く大海蛇ヨルムンガルド、末娘は後に冥界ニブルヘイムの統率者となる女神ヘル。また牝馬に姿を変えた際、巨人族の馬と交わってスレイプニルを産んだのも彼(彼女?)である。
幾多の神話において、トラブルを引き起こしては最終的に自己解決を図るトリックスターとしての役割を与えられている。詭弁を弄し策略を立て、また巨人も神々も平然と愚弄するなど変幻自在の活躍をする。その働きも個人的な欲を満足させるもの、その結果として神々に不利益をもたらすもの、逆に神々に貢献するものなど様々である。わざわいを企む者、神々と人間の恥と批判する者も多い一方で、その優れた知謀は神々に認められている。オーディンもアスガルドの城壁を再建しスレイプニルを献上した際の働きについて心からの感謝を送ったという。スレイプニル以外にも、オーディンの投槍グングニルや雷神トールのハンマー・ミョルニルなど数多の武具も彼が起こしたトラブルが元となって神々の手に入ったものである。雷神トールとは数々の冒険譚を共にした仲であり、もっとも親交が深かったようだ。
最終的には奸計を弄してオーディンの息子バルドルを殺害し、そのことを宴の席で神々への侮辱と共に吐露したことで地底に拘束される。彼は妻である女神シギュンに付き添われてこの世の終わりまで幽閉されており、頭上に置かれた蛇の毒によって苦しめられている。ロキの苦悶が地上に伝わると、これが地震になるという。ラグナロク(神々の黄昏)の時に戒めから解き放たれ、巨人族の兵を引き連れて報復に現れる。最後は光の神・ヘイムダルと壮絶な相打ちを遂げた。
起源についての説
1889年、ノルウェーの文献学者ソーフス・ブッゲ(Sophus Bugge)はロキがキリスト教神話のルシファーの変種だという説を唱えた。
フォルケ・ストレム(Folke Ström)は1956年に「オーディンのhypostasis(位格、本質)」とする説を発表、ヤン・デ・フリース(Jan de Vries)は1959年に「トリックスターの典型例」だという見解を述べた。
民俗学者アンナ・ブリギッタ・ルース(Anna Birgitta Rooth)は1961年スカンディナヴィアでない神話的類似を取り除いて分析した結果、その原型は「クモ」であるとの結論を出した。
1962年、アンネ・ホルツマルク(Anne Holtsmark)はロキの原型について結論を出すのは不可能である、という見解を述べている。
関連イラスト
関連タグ
漫画『FAIRY TAIL』のロキ
左:ロキ 右:レオ
声 - 岸尾だいすけ
年齢不詳で、背中に紋章がある。
眼鏡をかけた美青年で、「彼氏にしたい魔導士」ランキングの上位を常にキープしている。
しかし本人はかなりの女好きで、過去にエルザを口説こうとして半殺しにされたことがあり、その為エルザを苦手としている。
正確には魔導士ではなく、その正体は黄道十二門の星霊の1人、「獅子宮のレオ」である(本来の姿の時は獅子を思わせる長髪に黒スーツで、「ロキ」の時は短髪でカジュアルファッション)。
かつてはギルド「青い天馬」の魔導士カレン・リリカと契約していたが、同じくカレンと契約していた白羊宮の「アリエス」(特に親しい星霊だったらしい)に対する扱いの悪さを見かねて、自分とアリエスの契約を解除して欲しいと願い出るも、契約を解除しなかったため解除するまで星霊界に戻らないという手段に出る(よほどの魔力がない限り星霊は2体同時に呼び出せないため、レオが星霊界に戻らない限りアリエスは呼び出されることがない)。
しかしカレンはそれでも契約を解除せず、遂にはそのまま仕事中の事故で死んでしまう。そのため、星霊界への帰還を禁じられ、以降3年間、人間界に留まっていた。
契約者のいない星霊は人間界に長期間存在できず、遂に魔力が限界を迎え消えかけた際、ルーシィの言葉により出現した星霊王の懐の広い判決により、再び星霊界に戻れるようになった。そしてルーシィに「獅子宮の鍵」を残し、契約する。
星霊であることを明かした後もギルドの一員であることは変わらず、自力で人間界に来ては仕事をしたり、女性を口説いている(そのため、肝心な時に呼び出せなかったこともある)。
S級魔導士昇格試験ではグレイのパートナーになり、ルーシィへの配慮のため契約を一時的に解除している。
カレンの死に対して、自分がカレンを殺したも同然という自責の念を抱いている。
そのためか、ルーシィと契約するまでは星霊魔導士を避けていた。
また、ルーシィと契約するまでは魔水晶をはめた指輪を使っていたが、本来の彼は、光を全身に纏って体術を駆使する。
ルーシィは好みのタイプらしく、契約後は登場の度に彼女にアプローチを掛けている。
名前の由来は本項に記載がある、同名の北欧神話の神。
『聖☆おにいさん』のロキ
いたずら好きで知られる北欧神話の神で、同じ北欧の縁か、IKEAのショールームを別荘代わりにしている。立川のIKEAを訪れたイエスとブッダに対し、当初店員のフリをして対応。二人とも神だと全く気づかなかったことに立腹するも、イエスの天然すぎる対応でその場は収まる。以後はそれなりに友好的な交流関係が続いている。
性格は伝承通り悪戯好きで大人げなく、興味のないことにはいい加減。また、不思議なものには目がなく、駄菓子屋のおもちゃレベルでも不思議と感じれば喜んで受け取る。
フェンリル、ヨルムンガンド、ヘル、スレイプニルという4人の子供がいるが、本人曰く父性はないらしい。ただし自分が雌馬に化けた時に生んだスレイプニルだけは別で、母親として可愛がっている。
そんな彼を反面教師にしてか、子供たちは皆極めて親切で善良な性格をしている。