詳細
国王 | ラクレス・ハスティー |
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守護神 | ゴッドクワガタ |
役割 | 他国への軍事力の提供、5ヶ国をバグナラクから守る(本来) |
国章 | クワガタと剣 |
気候 | 比較的安定した気候描写に |
交通 | 蟻タクシーなど機械昆虫が移動手段 |
特徴 | 中世欧州の街並み。中世都市のような城郭に囲まれ、中世建物とSF建物が混在。空や街に機械虫が共存。 |
テーマソング | INFERNO |
ただし、上の説明は初期設定も含まれている。(本編ではダンゴムシ型のタクシー)
概要
工業が発展し、守護神が宿る最強国。国土はチキューの中央部に相当し、他の四大国に囲まれる格好になっている。
ラクレス王の秘密の第1話のナレーションで、
【シュゴッダムは全ての始まりの国】【最強を運命づけられた国】と言われていた。
服装や建物は中世ヨーロッパを髣髴とさせるものに、歯車や機械等のスチームパンクデザインが取り入れられている。
各町ごとに円形の城壁で囲まれた、城郭都市ならぬ城郭国家というべき構造をしており、機械樹と呼ばれる木を髣髴とさせる巨大な工場が立っている。
空や街にはデミシュゴッドという小型シュゴッドと言うべきメカが行き渡り、国民の暮らしをサポートする。
工業国ということで兵器も発達しているのか、兵力も五大国最強であり、緊急時には各国に兵士を派遣することもある。
※先述の通り国中が城郭で囲まれているという戦争に特化した国作りがされている等、軍事国家としての性質も含めて発展したものと推測できる。それでもバグナラクの巨大怪ジームという掟破りには簡単に突破されてしまった。
「レインボージュルリラ」なるシュゴッダム独自の食べ物が存在する。ギラの話を聞いてイシャバーナで再現が試みられたが失敗した。ギラの回想によると幼い頃に食べたゼリーのような食べ物らしい。
トラブル
しかし、他国と違って国内の政治が腐敗している実態がある。王ラクレス・ハスティーが国民を道具として扱っており、配下の役人も重税の取り立てを行う等の悪政が行なわれた結果、貧富の差が激しく、身分が低い民には十分な食糧さえ行き渡っていないのが現状。
物語開始時点ではラクレスのカリスマもあって、それらの問題点が表向きに国民の間で共有されていないのも問題と言える。しかし、ギラを慕う子供達は薄々とだが疑念を抱き始めている模様。
当時の国王がラクレスかどうかは不明だが、「神の怒り」で襲撃されたイシャバーナの救援要請にサボタージュを決め込んだらしい。
また軍事国家であるが故に、その軍事力を向ける『敵』=悪として攻撃・蹂躙される存在を事実上の生贄として必要とするジレンマを、国家としての在り方に抱えている。これは上述の腐敗とも遠からず関連しており、力を持った側が守護の名目で気に入らない・目障り等と感じた相手に悪のレッテルを張って不当な暴力を向ける事態が発生する可能性ともなり、そしてそこから選民思想へと発展する懸念もある。
始まりの国にして最強国家と言う肩書だが、それは裏を返せば誰かを虐げてのマウント取りで『最強』と踏ん反り返っているに過ぎない、弱者に依存せねば存在意義が崩壊する時代に取り残された国とも解釈可能であり、テクノロジー・医療・司法・食糧をそれぞれ担う事である程度の相互協力関係が自然と構築された他の4大国とは正反対とも言えよう。
主な住人
国王
- ラクレス・ハスティー(演:矢野聖人)
王族
側近
研究者
市民
反逆者
シュゴッド
施設・土地
シュゴッダムの居城。詳細はリンク先参照。
ギラ達が暮らす施設。どうやら非現実的な頻度の徴税による経営難の模様。
余談
国名の由来は「守護」「ゴッド」「キングダム」、住人の名前の由来は甲虫類のもじりと推察される(※参考1)。
脚注
(※参考1)由来となった甲虫
キャラクター | 昆虫 | 備考 |
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ギラ | ギラファノコギリクワガタ | ヘラクレスオオカブトと人気を二分する世界最大のクワガタムシ。 |
ラクレス・ハスティー | ヘラクレスオオカブト | ギリシャ神話最大の英雄の名を受け継ぐ世界最大のカブトムシ。ただし、ラクレスの変身後の姿は… |
ドゥーガ | ドウガネブイブイ | 銅色の羽を持つコガネムシの仲間。 |
ボシマール | 不明 | テントウムシによく似た「キボシマルウンカ」(甲虫ではない)が由来という説が有力 |
コガネ | コガネムシ | 言わずと知れた甲虫類の一種 |
ブーン | カナブン | 甲虫類の一種 |
ゴローゲ | ゲンゴロウ | 水生の甲虫の一種 |
べダリア | べダリアテントウ | テントウムシの一種でカイガラムシの天敵 |
コフキ | コフキコガネ | 翅が粉を吹いたような模様で彩られたコガネムシの仲間 |
関連タグ
南北朝時代:史実で1つの国に2つの王朝が併存した時代。
選民思想:シュゴッダムの実態であり、ラクレスの思想を現している。また、第6話ではポピュリズムという側面も見せていた。
リュウソウ族:とある存在から『地球を守る』目的で創造された種族。しかし平和を脅かす存在が現れなかったので力を持て余し、仕舞いには地球を巻き込んでの内乱を引き起こした事で創造者の失望を買い見捨てられてしまった。作中の世代は文明発展を捨てて小規模な集落で隠れ住む事を選んでいるが、一方で地球を守ると言う創造者に託された願いに向き合う者も現れていた。
トジテンド、ボアザン星人:こちらもシュゴッダムとタメを張れるくらい腐敗している。一方で両方とも、作中の世代は“先代より国家を継承し、選民思想等を当たり前と捉えている七光りの王とその取り巻き”になり、選民思想を国家に植え付けようとしているラクレスとは土台の環境が異なっている。
ゴールデンバウム朝銀河帝国:銀河一つを統一して誕生した国家だが、成立直後の内乱で創立者に従った者を貴族、逆らった者を労奴に分けた事で選民思想の礎が生まれた。やがて貴族側の子孫は歴代皇帝の継承権にも干渉可能な程の権力を持った勢力と化し、腐敗の権化として帝政末期まで国家に寄生し続けた。