概要
マジンガーZの強化発展型スーパーロボット。パイロットは剣鉄也。
身長25m、体重32tとマジンガーZに比べかなり大きい。
背中部分に収納されたスクランブルダッシュを展開することで飛行可能。最高飛行速度はマッハ4。
兜剣造博士が父の兜十蔵から「ミケーネ帝国とかいうなんかヤバイ敵が将来出てくるから、お前はワシが設計したマジンガーZを更に改良したすごいスーパーロボット造れ」という無茶な命令で開発は始められた。(当時はマジンガーZに使う光子力エンジンが完成した段階で、その更に改良型を作るというのはさしもの天才と言われた彼でも無理難題であった。)
そして、数年後に試作エンジンの起動実験で事故が起こり、十蔵が駆けつけた時には剣造夫妻は絶望的な状態であった。剣造の妻(甲児の母。実験に立ち会ったところを考えると、博士であったらしい)はすでに死亡し、剣造も肉体の死亡は確認したものの、頭部は無傷であった。そこで十蔵は自らのロボット工学知識を駆使して、サイボーグのボディを作り、無傷であった頭部を移植。息子の蘇生に成功する。蘇った剣造はその後も研究を続け、父が完成させたマジンガーZの弱点を補強する第一歩を踏み出す。超合金Zを超える新装甲材の製造に成功したのだ。それが超合金ニューZである。かくして、グレートマジンガーの建造は開始された。
マジンガーZがDr.ヘルと戦っている間にも新マジンガーの建造は続けられ、『グレートマジンガー』との名を与えられた。パイロットとして、孤児院から剣鉄也を引き取るなどの事前の準備も行っていた。完成後は極秘にグレートマジンガーの稼働実験を繰り返した(『マジンガーZ対暗黒大将軍』冒頭のグレートマジンガー登場シーンは演出も兼ねたサンダーブレークのテストだと思われる)。
完成した機体の性能は完成時の(設計時の基準が完成時のZである故)マジンガーZを大きく凌ぎ、Zにはない飛行機能と空中戦能力を備える完成度の高いスーパーロボットであった。また、剣を持つことで格闘戦能力も向上し、戦術バリエーションも増えた。
一部において改装後のZに劣る(実はリニューアル後のマジンガーZは最終回時点でグレートマジンガーを凌ぐパワーである)ところはあるが、Zと違って改造による性能のかさ上げ無しに高性能を発揮(完成時のパワーですでに90万馬力もの大馬力で作中後半では出力増強により130万馬力にまでパワーアップ)できるというのが強みで、操縦機であるブレーンコンドルのアビオニクスも洗練されており、操縦に関しては素人である開発者の兜剣造が劇中である程度の戦闘行動を行えるほどに操縦性も上がっている。兜甲児も「UFOロボグレンダイザー対グレートマジンガー」で搭乗して戦闘を行っている(それにより「第2次スーパーロボット大戦」で鉄也が不採用という憂き目に遭った)。グレンダイザーに比べるとカタログスペックではやや劣るものの戦闘能力に遜色はなく、いきなり操縦したはずのバレンドスがグレンダイザーと渡り合えたのもグレートの性能が優れていたことによる。
しかし、無敵と思えるグレートマジンガーも万全ではない。実は翼の付け根が弱点で、そこを攻撃されると一時的に機能停止状態となる(設定自体はTVシリーズからあったものの、明確にされたのは「UFOロボグレンダイザー対グレートマジンガー」であり、そのため本編ではスクランブルダッシュ自体を破壊されても機能停止状態にならない事もままあった)
グレートもZと同じくオーバーホールを行う必要があり、溶解液や腐食攻撃への対策も施された。
また、鉄也の
七大軍団の壊滅後、マジンガー達は平和のシンボルとしてロボット科学博物館内部に展示された。
ロボットガールズZにて、美少女化(擬人化)している。⇒グレちゃん
武装
初期からの武装は以下の通り。
アトミックパンチ
ロケットパンチの強化版。こちらは発射する際に螺旋状のカッタープレッシャーが展開され回転しながら標的に攻撃する仕様となっている。
ロケットパンチ
第51話の対ギュラソス戦のみ使用された技。アトミックパンチの時とは違い無回転。
グレートブーメラン
胸に付いてるV型の高熱板を投擲武器として使用。投擲後相手を切り裂き、手元に帰ってくるようになっている。破損が無い限り何度も使える。弱点として射程9kmを過ぎた時方向性が狂ってしまい、切れ味や威力が低下してしまう。
グレートタイフーン
風速:150m、射程:約4km。
口から放つ豪風で竜巻を起こし、敵を吹っ飛ばす必殺技。
約20万tの万能要塞ミケロスを墜落させる威力がある(第11話)。
第18話、第21話、第32話では戦闘獣の火炎攻撃を跳ね返す際にも用いられた。
第27話では風圧を利用して、戦闘獣アレクセウスの左腕を粉砕した。
約40時間連続使用が可能。数百トンの敵を20~30mの高さに吹き飛ばす事も出来る。
マジンガーブレード
全長:約12m、重量:約1.2t。
グレートマジンガーの代名詞とも言える必殺武器。
普段は両脚の収納口に小さく内臓されており、使用時に収納口から発射され大きくなる超合金NZ製の剣。発射される時は剣先が上となっている。
なんと、超合金NZ以外の金属をも切断が可能で、あの超合金Zでさえも目ではないと言う。
ゲッター1のゲッタートマホークが破壊力は上ではあるが、切れ味はこちらが上。
ダブルマジンガーブレードと言ういわば、二刀流でも使用が出来る。TV版では第31話、第51話の2回にて使用され、劇場版グレートマジンガー対ゲッターロボでは、決戦時で使用された。
また劇場版グレンダイザー対グレートマジンガーにてベガ星連合軍の、バレンドス親衛隊長がグレートマジンガーをロボット博物館から奪取する際に使用された。
第31話の暗黒大将軍に引導を渡したのも、このマジンガーブレード(ダブルマジンガーブレード)である。
マジンガーブレードでも、10体以上の戦闘獣と連続して戦えば刃こぼれ、を起こし、脆くなってしまう様である。しかし、敵にブレードを破壊されたのは第46話と第55話の2回だけ。
スペシャル逆さ落とし
第12話のみの使用。スクランブルダッシュを展開させ敵を掴み急上昇、地面に刺さっていたマジンガーブレードに目掛けて飯綱落としを仕掛ける大技。
グレートマジンガーは「剣」を主装備とする主役ロボットの元祖である。
ブレストバーン
温度:約4万(40000)℃、射程:約2km。
第4話から使用。装着状態のV型胸部高熱板から高熱光線を発射する、グレートマジンガーがトドメを刺す時に最も使用された必殺技。グレートマジンガーの代名詞とも言える必殺技である。
Zのブレストファイヤーとは違い、海中でも威力が低下する事が無い。第4話では出力も調整出来、放射範囲を広げる事も披露していた。
第41話ではスクランブルダッシュ、ドリルプレッシャーと同時に使用された。
約4時間、連続で放熱が出来、エネルギーを最も消費する必要である。
ゲッタードラゴンのゲッタービームと威力は同等だが、出力はこちらが上。
サンダーブレーク
威力:約300万(3000000)V、速度:約30万(300000)km/s
側頭部の空中放電装置で発生させた雷を指に集中させて発射する必殺技。連発が可能。
マジンガーブレードに雷を集中し誘導する事(第31話)も出来き、放電装置無しや指を経由せずに直接披露した(第46話)。
晴れの日や深海、閉鎖空間でも使用が出来る(第10話、第42話)。
威力も調節が可能となっている(第51話)。
両手で発生させる「ダブルサンダーブレーク」がある。(第31話と劇場版)ただしダブル~と言ったのは劇場版のみ。
威力的にはゲッタードラゴンのゲッタービームやZのブレストファイヤーより強力。なんと最大16時間も、連続放電が可能な技。
漫画版の「サンダーブレード」といった派生攻撃もある。
ネーブルミサイル
全長:約2.5m、重量:約0.5t、飛行速度:マッハ4.5、威力:TNT約800t分、射程:約40km、装弾数:9~84発。
ネーブル(へそ)から光子力を使用したミサイルを発射させる必殺技。マジンガーZのミサイルパンチの約3倍の破壊力がある反面、連発力は劣る。だが、ゲッターポセイドンのストロングミサイルやゲッター3のゲッターミサイルよりは連射速度が速い。
Zやグレンダイザーのミサイルよりも数多くの敵を仕留めたミサイル。
エピソードによって装弾数が異なり第24話では9発で弾切れとなった。
マジンキック
上空から敵に向かって蹴りこむ技。
第33話で両脚を破壊された経験から、脚部強化の為に、これらの新兵器を装備された。
マジンパワー
第11話、第50話のみの使用。Zと同じく緊急時ようの技。披露する際に全人に放電の様なエフェクトが出てくる。
スクランダーカット
スクランブルダッシュの主翼で敵を切断する攻撃。ダブルスぺイザーのダブルカッターの方が速度は速いが、こちらはパワーに重点を置いている。
切断として利用したのは第4話と第50話のみで、ミケロスの内部へ突入する際にも用いられた。
スクランブルオフ
着地・着水の際、スクランブルダッシュを小型化または体内へ格納する。TV版では背中を破壊されても機能停止となる事はなかったが、劇場版では機能停止となっていた。
冷凍光線
第51話のみ使用。マイナス回路に切り替え、胸のV型高熱板から発射する冷凍技。なんと、火山噴火を鎮圧する為に使用された。グレートマジンガーは零下1万(10000)度までなら耐える事が出来る。
ブレードバーンの冷凍版。
スクリュー
劇場版決戦!大海獣のみ使用。本来はグレートマジンガー専用では無く、ボスが光子力研究所から超合金Zをちょろまかして開発したボスボロット専用のアイテム。
ボスボロットがドラゴノザウルスに食べられた際に、救出時に使用された。
補助ロケット
第46話、劇場版グレートマジンガー対ゲッターロボで使用。
劇場版で修理直後、緊急発進の為に用いられた。第46話では応急修理を受けたグレートマジンガーが基地の通常の発射口から発進した。スクランブルダッシュ発動時にパージされた。
追加武装
以下は物語開始後に追加された武装。
ドリルプレッシャーパンチ
ドリルプレッシャーパンチ
飛行速度:マッハ4、射程:約4km、毎分2000回転。
第8話で飛田(とんだ)博士が開発。博士曰く「アイアンカッターの数百倍の威力を持つ。」と言う。6枚の回転刃カッタープレッシャーで、アトミックパンチに破壊力を追加した必殺技。
連続140発が可能。連続155発が出来るアトミックパンチよりも15発分、連発は出来ない。
また、同じ距離から発射した場合、ゲッター2のドリルパンチよりも粉砕が可能で、ゲッターライガーのドリルアームにも破壊力で勝っているというトンデモ能力。
ニーインパルスキック
第34話から使用。敵を上空に投げて脚部の光子力ロケットのジェット噴射でジャンプし、敵が落ちてきた所に膝からニーキッカー(針)を展開させてぶっ刺す荒業。早い話、殺意高めの膝蹴り。
マジンガーブレードが使用出来ない距離の相手にも使用が可能。
これを食らった戦闘獣は、全て破壊されている。
バックスピンキック
第34話から使用。身体の回転で勢いを付けて、脛のスピンカッターを用いてキックする必殺技。早い話、回し蹴り。必ずニーインパルスキックの前後で放った。
スピード・パワー共に、ゲッタードラゴンのスピンカッターの上位互換となっている。
因みに、一度も避けられた事が無く、食らった戦闘獣は全て破壊されている。
グレートブースター
翼長:約28m、重量:約1.8t、出力:約18万(180000)馬力、飛行速度:マッハ4~5、最高速度:約5万(50000)m
第47話から使用。兜剣造博士が開発した超合金NZ製のグレートマジンガーの切り札アイテム。武器が無く守りが弱い背中の強化として、そして速い戦闘獣に対抗する為、またスクランブルダッシュは折り畳み式でエネルギーが分散され出力不足となり、武器の取り付けに難があった。
しかし、翼の強化にはグレートマジンガー自体も強化する必要があった為にドッキング方式の翼として建造された。
地球2周半も周る事が出来、戦闘獣とのスピード戦闘においては対抗馬としての力を持つ。
ブースターは化学要塞研究所からオート操縦装置で遠隔操作されて発進、グレートマジンガーとドッキング後でも、飛行が行う事が出来る。第55話、第56話で披露された。
最終回にて新要塞デモニカによる攻撃で本アイテムは大破してしまった。
アトミックパンチの約3倍の威力があるグレートブースターアタックは、ブースター発射後に、主翼のビームと先端のニードルで敵を破壊する必殺技。怪鳥将軍バーダラーがこれを食らった後、以降の回に登場が無かった事から、これが決定打となった模様。
サンダーブレイクでも破壊が出来なかった新要塞デモニカも、これを用いて破壊が出来る様になった。
第50話にて鉄也の操縦技術で精密射撃が可能。第51話では地中でも発射されている。
劇場版と第47話では、グレートブースターを2回発射する事があった。
第48話を除いて、必ず戦闘を倒していた。
装着時はゲッタードラゴンやダブルスペイザーと合体したグレンダイザーよりも速く飛行が出来る。