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ファデュイの編集履歴

2023-09-04 20:40:23 バージョン

ファデュイ

ふぁでゅい

オープンワールドゲーム『原神』に登場する組織。

賢者は全てを知っているつもりであろうが、我らこそ愚行の背後にある道義を知る者。

————道化


概要

『原神』に登場する氷の国・スネージナヤの擁する組織。

11人の幹部「執行官」の指揮のもと、各国に対し表では合法的に外交圧力をかけ、裏では傾国の策謀を巡らせるという、二重の侵略行為を働く事実上の侵攻部隊。


それ故、他の各国にとっての(少なくともモンドでは確実に)頭痛の種になっている。高圧的または明らかに悪人な構成員も多い事から、彼らを嫌い危険視する者も少なくない。

末端まで含めた組織の活動綱は極めて広く、「ミントとスイートフラワーとファデュイはどこにでも出てくる」とパイモンが愚痴るほど。


構成員の共通の特徴として、顔を隠すための仮面を装備している。また四つの目を星型に組み合わせたような紋章を服や装飾品に取り入れていることが多い。


(ファデュイの被害者である)孤児を構成員として教育する事もやっており、孤児院出身者は女性には「シュナイツェフナ」、男性には「シュナイツェビッチ」という苗字が与えられている。


ゲーム中の本編やTIPS、公式漫画等で以下のような情報が明らかになっている。


  • 語源はラテン語の「愚か者」の複数形。ゲーム中ではカタカナの「ファデュイ」で統一されているが、公式サイトの漫画では「愚人衆」の漢字に「ファデュイ」というルビが振られている。
    • この当て名は自らを「世界に裏切られ傷を負った狼」とし「滅亡の果てに無垢の夜明けが待っている」と説き「誰も裏切る事の無い新たな世界を創造する」という、他者から見れば「天理に反逆する狂人」に他ならない活動理念を掲げている為と思われる。
    • 現在の天理、通じて七神の統治体制が抱える矛盾や欺瞞に対する怒りを行動原理とし、五百年前の争いの残り火も脅威として認識する、「天理」と「アビス」の両方を敵とみなしている組織。とある構成員曰く、このスタンスとそれにかかる犠牲については女皇越しに国民の理解を得られているらしいが……。
  • 北国銀行」というスネージナヤの銀行の支店を拠点及び資金源にしている(世界各地にあるらしいが、Ver4.0時点で登場したのは璃月フォンテーヌの支店のみ。後者はイベントで合成台付近のおもちゃ屋の隣にある建物がそれと明かされている)。銀行としての活動はちゃんとしているのだが、利息が高かったり、負債者が消えたりと黒い噂が絶えない。
  • かつて意図的にモンドに魔龍をけしかけて自作自演でそれを倒し、モンドに貸しを作っている。それ故、借りを作らされたモンドはゲーム内でファデュイにあまり強く出られないという前提がある。
    • 逆に稲妻ではそうした策謀が(旅人の活躍もあり)明るみに出た結果、以降の幕府とは全面的な戦争関係となり、特使として国内を歩く事も出来なくなった。
    • 璃月でも裏から工作しつつ、表面上は交流を続けていたが、劇中の騒ぎと失敗がきっかけで立場が悪化し、断交状態となった。そのため正当な理由で層岩巨淵へ調査に入った部隊が孤立してしまう事態に陥っている。しかも、彼らの多くは長期間地下にいたためそのことを知らず、いつの間にかお尋ね者同然となっていたことに愕然としていた。
  • 超頭脳を持つ「博士」を筆頭に、他国と比べ数段進んだ様々な技術を研究している。
    • 古代の戦闘機械「遺跡守衛」を分解し研究できる程の高度な技術力を備える。
    • 邪眼」と呼ばれる「神の目」の模造品を密かに開発している。「邪眼」は一般人でも強力な魔物を打ち倒す程の邪な力を振るう事を可能にするが、反動で心身を侵食し最終的に使い手の命を奪うという。
    • 仙人の秘術の産物である「禁忌滅却の札」を複製できる。
    • とある神の権能を機械だけで多少再現できる(ただし誤作動で酷いことになったが)。
    • スメールの大賢者と共謀し、新たな神の建造に九分九厘成功。神の心の解析と応用ができている。
    • カーンルイアと神の技術を解析し、多くの義体を製作
    • 「降臨者」についてを含む独自の情報ネットワークがある。
  • 現在は各国の神が持つ「神の目」の超上位版と言える「神の心」を手に入れる事を目的として活動しており、執行官たちは神々から神の心を摘出する技も心得ている。集めたこれらによって何が為されようとしているかはver3.4時点では語られていない。
    • 博士は神を造るために雷神の心を使ったが、他の神の心も同様の計画があるのかは不明。ただし少なくとも神の心をエネルギー装置に転用したり、それに含まれる権能を操る技術を有していることが判明した。
    • 目的のためなら手段を選ばない思想のためか、はたまた悪人同士気が合うのか、利益や利害の一致等の理由で宝盗団野伏衆エルマイト旅団といった現地の犯罪組織・ならず者達とも手を組む。現に一部の世界任務やフィールドでは行動を共にしていることも。

構成員

十一人の執行官(ファトゥス)

スネージナヤが誇る最高戦力かつ本組織を指揮する11人の最高幹部達。

日本時間2022/7/11にYouTubeに投稿された公式PVにより、既出以外全員のビジュアルと情報も公開された。詳細はファトゥスの記事及び個別記事まで。


暖炉の家

  • ???・シュナイツェビッチ
  • ???・シュナイツェフナ
  • ???・シュナイツェビッチ

※リンク先のクリックはネタバレ注意


フィールドエネミー


一般構成員、その他

  • ミハイル&リュドミラ

特に意識せずにゲームをやっていると最も多く顔を合わせるであろうファデュイの男女コンビ。モンド城の噴水広場近くのワープポイントで屯している。魔神任務(メインストーリー)が進むとどこからかその情報を仕入れてきて、自信過剰のミハイルが楽観的に切り込み、心配性のリュドミラが慎重な意見を返すのがお約束となっている。


  • ヴィクトル

モンド城の大聖堂内にいる構成員。ここで「淑女」と合流する手筈になっているらしいのだが、上司が自分の思惑で動いているせいか、いっこうに合流できず待ちぼうけを食らっている。

高圧的でこそあるものの根は悪い人ではないのだが、ファデュイということもあり住民に敵視されており、しかもいつもいる場所が場所だけに大聖堂のシスターたちの白い目に耐える日々を送っている。話しかけてくれるのは旅人と、教会でよく出会うリリーという少女のみというかなり悲惨な状況なのだが、リリーが自分に懐いてくれた上に、彼女が父親に「ファデュイに会うんじゃない」と何度諭されても慕ってくれていることには内心感謝している。

いわゆる名有りのモブキャラなのだが、サブイベントに何度も登場したりと地味に出番が多い。

稲妻で起こったファデュイ絡みの騒動が終息し、彼がここにいる理由がなくなった後で追加されるデイリー任務では、人事異動で彼がモンドから去ることが決定。唯一の心残りであるリリーに旅人の協力で感謝のプレゼントを贈るとモンドから去って行った……。


だったのだが、今度はスメールに赴任し旅人に再会。相変わらず周囲の住人には警戒されているのだが、村八分状態だったモンドよりはスメールの方が全然マシらしく、趣味である木彫り彫刻を近所の子供たちにプレゼントしたりと穏やかに暮らしている。デイリー任務についても、ファデュイ絡みではなく木彫りの材料の調達を頼んでくるほど。

ただし、リリーの事は今も気にかけている。


  • ヴラド&ナディヤ

北国銀行の璃月支店の入り口で守衛を務める。ヴラド(男)が昼担当でナディヤ(女)が夜担当。シフト外の時は港で海を眺めている。直接顔を合わせた事は無いが、ナディヤの家族宛ての手紙が手違いでヴラドに届いてしまったことがきっかけで親密に文通をしあう仲になった。


2022年3月のVer2.6で璃月とファデュイが断交状態となっていることが判明したが、北国銀行は莫大な賠償金を払わされる事にはなったが変わらず営業を続けており、二人も今までどおりに守衛を務めている。


これだけならただのモブキャラなのだが、実はこの2人、毎年の海灯祭では必ず2人そろって登場しており、ファデュイ構成員の中でも良い意味でのキャラ人気を獲得している。


最初はVer.1.3「明霄、海に昇りて」の公式PVの中でこの2人と思われるファデュイのカップルが登場していたことがTwitter上で話題になり、実際に開かれた2021年2月の1回目の海灯祭では、休暇でも貰ったのか、遂にこのカップルが対面した。どうやら祭りの見物中に偶然出会ったようでお互い文通相手とは気づいていないのだがすでに意気投合しており、その会話内容は聞いているこちらがニヤニヤしてしまうこと請け合いであった。残念ながら海灯祭終了後は元のシフトに戻っている。


2022年1月のVer2.4での2回目の海灯祭でも、クライマックスのムービーで祭りの会場で待ち合わせしている様子が描かれており、どうやら交際は順調のようである。


もちろん、2023年1月のVer3.4での3回目の海灯祭でも2人してデートを楽しんでいる様子が見られる。アニメ版PVでも背景キャラ扱いだがしっかり写っている。


  • ナタヒカ

邪眼工場で指揮を取っていたミラーメイデン。戦闘時に「工場の御中殿」と表示される。スカラマシュが本編中に言及する「首謀者」の部下であると思われ、後述のスパイ「ネイサン」を助けるよう協力者に指示を出している。名前こそ出てないが間章で再戦することになる。


  • ブソリカ、藤田、多恵

「奇妙なおみくじ」に登場する構成員。

普段はスメール人や稲妻人に変装してスパイ活動を行っている。

旅人のことをファデュイの新入りと誤解して様々な情報を教えるが、選択し次第では戦闘になる(左から岩使い、炎銃、氷蛍術師)。


  • リュドヒカ・シュナイツェフナ

ある世界任務で登場する稲妻にいる雷蛍術師。孤児院出身だが「召使」に命じられた非道な任務に負い目を感じており、衝突した旅人との交流もあり足を洗う事を決意。作中で最初にファデュイから足抜けすることに成功しており、一般人に戻れている。


  • アントン・メルニコフ、ラドミール、ティモール、ダニーラ

層岩巨淵地下で調査任務をしていた先遣隊(アントンは風拳、ラドミールは水銃、ティモールは炎銃、ダニーラは岩使い)。アントンの階級は曹長。過酷な環境下で隊長をはじめとして仲間が次々倒れていく中で、それでも残ったメンバーをまとめようと奮闘していた。

上記の情勢の悪化で食料などが尽き欠け、部隊が崩壊寸前となったところを見かねた旅人に助けられ、なんとか本国へ帰って行った。彼ら自身は、ファデュイが璃月で起こした事件を全く知らず、むしろ任務が双方の国益になると本気で信じていた。

なお彼らの部隊は「雄鶏」の部下であること、ファデュイ内では軍隊と同様の階級制があることが初めて明言された例でもある。


  • ロマンスキー

第9中隊の隊員。台詞のみの登場。

層岩巨淵地下でアントン達と共に調査をしていたが、過酷な状況で衛生拠点にいたが、旅人達が来る前に死亡したことがダニーラの口から語られている。


  • カタリナ・シュナイツェフナ

層岩巨淵地下に派遣された雷蛍術師。

層岩巨淵・地下鉱区で調査をしていたが補給線を断たれた上、仲間と逸れてしまう。最深部にほど近い場所にキャンプを構え耐え忍んでいた。行動はファデュイの理念に忠実だが融通はきくほうで、旅人に消息を絶った弟のニコライの探索を依頼してくる。

リュドヒカとは同じ孤児院の友達の他、層岩巨淵の任務に就いているアントン達とは面識があった模様。


旅人からの報告でニコライがいるかもしれない場所を聞いた翌日、キャンプから姿を消す。

(なお、この後ニコライのいた遺跡へ向かうと、黒蛇騎士が佇んでいてその付近にカタリナが持っていたニコライの日誌と手紙がある。)

その後の消息は不明だが、状況証拠から黒蛇騎士に殺された物だと思われる。


  • アガフィア、ザハール、エフカ、ヤコブ

Ver.2.8で金リンゴ群島での期間限定の世界任務に登場する4人組。アガフィアはミラーメイデンで、他の3人は先遣隊(順に水銃、雷ハンマー、岩使い)。

上司に当たる技術者ペルシーコフの実験に付き合わされた結果、錯乱状態になり離れ離れになってしまったが、旅人に助けられる。

父親を失い天涯孤独であるヤコブを3人が支えており、とても仲が良い。

なお彼らの口ぶりから、この時点で旅人とパイモンは組織のブラックリスト入りしている模様。


  • プレヴァ&アレクサンドラ

表向きはスメールで商人をしているスパイの男女。

ファデュイとしての裏家業に嫌気がさしており、自分たちの死を偽装して足抜けしようと考え、旅人に協力を頼むのだが…。


  • ネイサン

魔神任務第2章第2幕でゴローがいた抵抗軍の陣地にいた兵士。抵抗軍でも珍しい外国人であり、モンド出身……と自称していたが、第3幕の途中で閲覧できる文章から、実はファデュイのスパイであることが判明している。文章では「ネイサン閣下」と書かれていることから、地位は高いと思われる。

だが正体がばれた後、稲妻軍から逃げきれずに投獄された模様。


  • トロフィン・シュナイツェビッチ

スメールでの大型世界任務「森林書」シリーズの裏で暗躍していた博士傘下の工作員で、アランナラ曰く「悪党」の正体。任務には忠実だが、良心の呵責にも苦しんでいる。

彼が最終的にどうなるかはプレイヤーの選択に委ねられるという、何気に初のパターン。

……ただし、見逃したとしてもその後、魔物に殺されたことが示唆されている。


余談

  • 本作の敵役ではあるのだが、敵対時はともかく平時ではタルタリヤのように普通に旅人に話しかけたり、末端のヴィクトルが「何もしていないのに……」と愚痴ったあげく(話しても構わない範囲ではあるが)自分たちの情報と引き換えにモンドの特産品を旅人に頼んだり、プロフィールメニューで聞ける旅人とパイモンの会話で構成員たちが滞在しているモンドのホテルでおバカ(?)な騒動を起こしていることが判明するわ、突然、軽策荘に現れた先遺隊の動機がラズベリーを採りに来ただけと、皆がそういうわけではないが憎めない悪役的側面を持つ者もいる。
    • 最近では上記のリュドヒカやアントン達やプレヴァ&アレクサンドラ、トロフィンのように、上層部の思惑や国家間の情勢に振り回される穏健派な構成員の苦難も描かれており、立場上は敵であるはずの旅人に助けられたり、ファデュイから抜ける隊員が描写されることも増えている。
    • 旅人の方も、それなりに警戒こそするが、ファデュイだからと一方的に決めつけることはあまりなく、相手の本質の良し悪しを見て接したり、情状酌量の余地があれば手助けをしたり、見逃したりする場合も少なくない。(アントンやカタリナも選択肢次第・または最初こそは交戦しているが、その後は彼らの頼みを聞いているし、上記のラズベリーの先遣隊にも敵意がないのを知ると見逃している。)ある人物に対しては途中で一時的にとげとげしくなってしまったが、これは「ファデュイだから」ではなく、「ファデュイであることを『隠していた』から」であり、ある程度時間をおいた後では普通に接している。ただし、問答無用で襲ってくるフィールドエネミーや、明らかに悪人なファトゥス達に対しては流石に例外。
  • とはいえ一部の隊員こそ、まともな考えを持っていたが、子どもをさらっての人体実験なども普通に行う組織であり、稲妻での世界任務では「ファデュイの暗躍によって戦争が起これば孤児が増える=孤児院に入れることでファデュイの戦力が増える」という非常に危険かつ外道な考えを持つ構成員もいる事が分かった。
    • それ故、祖国であるスネージナヤの一般国民にとってもファデュイの存在は「国の闇」としてあまり良い認識はされていないらしい。事実彼らのせいでスネージナヤ人全体の評判と信用が損なわれているらしく、真っ当な貿易商などは多大な迷惑を被っている。
    • タルタリヤも家族をファデュイに巻き込まないために、末弟のテウセルには自分の職業を「おもちゃ販売員」と偽っていた。
  • 別にスネージナヤの国民でなければなれないというわけではなく、実は派遣先でスカウト活動も行っている。モンドでのデイリー任務ではヴィクトルが旅人をスカウトしようとするが、結局(やはりあまり重要でない範囲であるが)自分たちの情報を聞き出されただけに終わっている。
    • なお、ヴィクトルは他にも風花祭での期間限定任務では成り行きから子守りをすることになったものの、自分では怪しまれると旅人にヘルプを頼んだりしている。
    • ちなみにファトゥスの一部は道化が直々に勧誘している。その道化自身もカーンルイア出身である。

関連タグ

原神 スネージナヤ ヴィラン ファトゥス ファデュイ先遣隊

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