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潔癖症の編集履歴

2023-11-21 00:33:24 バージョン

潔癖症

けっぺきしょう

度を越して生真面目・几帳面な人、もしくは綺麗好きが行き過ぎている、不潔であることに恐怖を覚えるような人を揶揄する表現。

概要

本人が考える「不正」や「不潔」といった概念が許せず、それらを徹底的に排除して、完全なる「正義」や「清潔」を追求するような性格のこと。

転じて極端な、もしくは病的なまでのきれい好きの人を指す。


いわゆる完璧主義の一種といえ、性格や行動の理想として几帳面に振る舞っているというのを通り越して、「なんでも正しくしなければならない」という考えに囚われ、日常生活に支障をきたすような強迫性障害ノイローゼなどに分類されるほどの人もいる。


不潔恐怖症

自分の定めた「清潔さ」の基準にとらわれ、「不潔」と感じるものを許容できず、これを徹底的に排除しようとする不潔恐怖症(強迫性障害の一種)もまた潔癖症の一種に含まれることがある。

むしろ「潔癖症」というと、すでに不潔恐怖症の域にある「病的なまでの綺麗好き」を指す場面も多い。


しかし、不潔恐怖における「清潔さ」の基準は、あくまで本人の中の(非合理的な)こだわりに由来しているため、一般的な「綺麗好き」とは必ずしもイコールではない。

例えば「家の中は清潔で、家の外は不潔」と考え、いわゆる汚部屋に住みながら外に出るときは消毒用のアルコールスプレーと手袋を持ち歩いている、という潔癖症もいれば、「手に残ったばい菌から病気に感染するかもしれない」と過剰な手洗いや入浴をするが、食事や睡眠には気を遣わず不摂生が原因で病気になるという潔癖症もおり、本人も矛盾や不毛さに気付きつつ行動がコントロールできないのである。


人間が健康で文化的な(集団)生活を送るにあたって、ある程度秩序や規則といった「正しさ」や「清潔さ」・「美しさ」の概念を追求し、共有することは当たり前に行われているが、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という言葉にもあるように、何事にも限度がある。また、それらの基準は明文化されていないことや、人や時代、地域によって見解が分かれることも多く、必ずしも全員が同じレベルで理解し合えるとは言えない。

「潔癖症」と呼ばれる人は、あくまで自分の考える範囲の正しさの基準に固執し、それを完遂しようとするあまり周りからズレてしまう存在と言える。


しかし人によって、また地域ごとの文化や慣習によっても「清潔」の基準は異なってくる。

例えばある国では土足で部屋に上がる行為が「不衛生で無礼」と考えられていても、別のある国では全く問題がないというのがあるが、これはそれぞれの国の伝統、文化的背景に由来するものであり、どちらかだけが不潔、過剰に清潔というわけではない。

料理や実験のような「清潔でなければならない」作業、同じく「清潔でなければならない」病院や工場のような場所もあり、それらについて日常生活の一般的な基準をそのまま当てはめることはできない。


2000年以降、それまでの食中毒問題や食品の衛生管理問題などに関する事件が多発したこともあり、衛生管理の一環としてアルコール消毒を中心とした、家庭用消毒液の流通が拡大化された。

同時に子供に対する衛生管理への厳格化も社会現象化し、特に乳幼児に対する殺菌・滅菌への徹底が喧伝されるようになった。

同時にそれまで表に出てこなかった「隠れ潔癖症」ともいうべき性格を持つ人も、表立って潔癖であることを表明するようになり、人によっては誰かが触った時点で殺菌消毒しないと無理という、重度の潔癖症も珍しくなくなってしまった。

寄せ鍋や大皿料理など、大勢で箸を伸ばすパーティーメニューへの忌避感を表明する人も増え、個食化が一気に進み、宴会料理を提供する飲食店の経営戦略にまで影響を与え始めた。


ただ一方で、社会全体の過剰な清潔化が子供の免疫力の低下を招いているという見解もあり、「ある程度は雑菌に触れて抵抗力を付けなければ免疫力が育たない」と、極端な潔癖に対して警鐘を鳴らす医師や学者もいる。


創作における「潔癖症」

ウルトラマンゼアスTwitterまとめ


言動に明確に表れやすい性格のため、創作物への登場頻度も多い。

真面目を意味する潔癖症は、キャラクターの思想信条に深く関る。

一方綺麗好きを意味する潔癖症はコミカルなキャラ付けとして使われることが多く、几帳面だからと必ずしも厳格ではなくそれどころかチンピラゴロツキのような素行不良の輩もいないこともない。


キャラクター

※主に「綺麗好き」のキャラ

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