概要
かつてテレビ朝日系列で放送されていた医療系バラエティ番組。制作局はABCテレビ(朝日放送)。
2002年および2003年に単発の特別番組として放送されていたが、人気だったため2004年からレギュラー化され、2009年まで放送された。
放送時間は一部例外はあるものの、毎週火曜日の夜8時台(20時台)に約1時間放送されていた。
※たまに2時間または3時間スペシャルもあった。
発熱や咳、下痢などの何気ない症状が、実は重大な病気の初期症状だった、という実際の症例を基にしたドラマで紹介される。
初期症状が軽かったのでそのまま放置した、あるいは一応病院には行ったものの別の病気と誤診されたので安心した…などから病気が徐々に進行していき、最終的には昏睡状態になったり激痛が走るなどの事態(最終警告)に陥り、救急車で病院に運ばれた後に緊急手術または精密検査により、やっと本当の原因が分かるというパターンが多い。
また、ごく稀に突然死してしまい、霊安室に搬送されることもある。
初期のエピソードでは治療の甲斐無く主人公の患者が死亡したり重大な後遺症(失明など)が残ってしまうというバッドエンドが多かったが、
などの批判が殺到し、シリーズ末期では「すぐに病院で治療を受けた結果、一命を取り留めた」「治療が比較的早かったため、失明せずに済んだ」「現在社会復帰に向けてリハビリ生活を送っている」などの比較的ハッピーエンドな終わり方が多くなっていった。
殆どの症例は生活習慣病(糖尿病、脂質異常症、高血圧、メタボ、脂肪肝など)や主人公の性格(短気など)が原因となっているものが多いが、ごく稀に潰瘍性大腸炎やスティーブンス・ジョンソン症候群、劇症1型糖尿病(生活習慣とは無関係な糖尿病)のような原因不明(予防するのが難しい)の病気や、炎症性乳がんなどの早期発見できても治療するのが難しい病気も含まれている。
2010年からよりマイルドな内容の『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』に変更された。(こちらも2017年に放送終了。後継番組の『名医とつながる!たけしの家庭の医学』もコロナ禍が始まった2020年に終了し、『たけしの家庭の医学』シリーズ自体が終了した)
主な出演者
レギュラー
※続編の『みんなの家庭の医学』では、アシスタントが斎藤真美(朝日放送アナウンサー)に変更された。また、『みんなの家庭の医学』でも来宮良子が引き続きナレーターを務めていたが、2013年6月頃から代役の杉本るみがナレーターを務めることが多くなった。来宮氏は2013年11月に多臓器不全で亡くなった。
ゲスト
初代そのまんま東やガダルカナル・タカなどのたけし軍団のメンバーや、肥満体など見た目が不健康そうな人物(伊集院光など)がゲスト患者として不定期で出演していた。
また、症例ドラマの後にゲスト患者の生活習慣についての問診や健康診断を受けてもらうメディカル・ホラー・チェックというコーナーがあり、そこで将来病気に罹る可能性が高いと判断された患者(レッドゾーン)は、ゲスト出演してくれたお医者さんの話を優先的に聞けるようにVIP患者席に移動させられた。
ごく稀にレッドゾーンよりさらに危険なブラックゾーンが設定されたり、ゲスト患者全員がレッドゾーン以上の評価になったり、逆にレッドゾーンの該当者が一人もいないこともある。
BGM
『バイオハザード』や『モンスターハンター』、『リング(映画)』などの劇中BGMが流れた。
ネット局
クロスネットの福井放送とテレビ宮崎を除くテレビ朝日系列で全国放送された。
他、北日本放送(富山県)と日本海テレビ(鳥取県・島根県)(共に日本テレビ系列)でも遅れネットで放送された。
ただし、続編の『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』に関しては日本海テレビは2013年1月で打ち切り。北日本放送も2012年で打ち切った後、2014年からチューリップテレビ(TBS系列)に変更された。
宮崎放送(宮崎県、TBS系列)でも最初は放送されていたが、2005年9月を最後に打ち切りとなってしまった。
また、『みんなの家庭の医学』はBS朝日でも放送されていた。
漫画版
一部の症例VTRは漫画化されており、幻冬舎から出版されている。全2巻。
その他
テレビ朝日系列の『家庭の医学』シリーズが放送されていた時間帯には、過去にも「たけしの万物創世紀」(1995~2000年度)や「たけし・所のWA風がきた!」(2001年度)といったビートたけしの冠番組が放送されていた。