「ワタシのともだち!出でよ USAピョン!」
「妖怪メダル セットオン!」
「ちわっち!!」
概要
『妖怪ウォッチ3』で初登場。パートナーの妖怪はUSAピョン。
2人の主人公のうちの女の子の方で(もう一人は天野景太)、『2』まで女の子の主人公を務めた木霊文花から引き継ぐ形で、主人公となった。「ちわっち!!」という独自の挨拶の仕方が口癖である。
SF関連のオタクである事から、USAピョンに見込まれてケータやウィスパーとは全く無関係に妖怪ウォッチを独自に入手する事になり、妖怪ウォッチUで見えたUSAピョンを最初は宇宙人だと思っていた。
ケータと同じくさくら第一小学校に通い、彼の在籍する5年2組の隣にある5年1組に在籍している。
家族構成は両親と弟で、自宅はマンション。父はUSAに出張中で不在である。
ケータのクラスメイトであるカンチと同じく、さくらニュータウンでは高級住宅地にあたるそよ風ヒルズの住人で、高級アパートといえる「そよ風ヒルズレジデンス」で暮らし、アニメのフィギュアを頻繁に通販等で購入している点からも、ケータやフミちゃんより実家は裕福である。
人物
初期の設定
イナホの性格については当初、ゲーム『3』の公式HPのキャラ紹介にて「学校では大人しく引っ込み思案で、人とはしゃべれない。暗い性格ではないが、なんとなく学校のノリに乗り切れていない」という設定になっていたのだが、ゲームに先んじて登場した後述のアニメ版における活躍(?)の結果、元の設定とは大きくかけ離れた性格となってしまい、後に発売されたゲーム版『3』の性格も、アニメに準拠したものへと変更されている。
現在の設定
自称「全方位オタ」の小学生で、漫画やアニメはもちろん、特にSFをこよなく愛している。ニャーKBの大ファンでもある(本人曰く、「全方位オタとしてニャーKBは外せない」)。明るい性格をしているが、同時に天然で思い込みも非常に激しく、調子に乗って暴走的な発言やオーバーアクションに出る事も多い為に、それが原因でUSAピョンをしょっちゅうベイダーモードにさせてしまったり、同じく妖怪ウォッチの所有者であるケータを困惑させたりしている。
また、弟のリクにそういった部分を見られては、逐一両親にチクられてしまっている為、実の弟ながらも強く警戒心を向ける事になっているが、心底弟を憎んだり嫌ったりしている様子はなく、姉としての自覚はちゃんとある。
普段ははっちゃけた部分が目立っても、時に思いやりや説得力のある言葉や、他人の為に行動に出る事もあるのだが、どこかズレてしまう事もしばしば。しかし、突拍子の無い思いつきからで出たものでも、懸命な行動力の結果、多くの人々や妖怪達を救ったり、事件や問題を解決する事もある。
また勉強には意外と真面目に取り組んでいる。上記の通り、どこか機転が利くところがあるので、頭の回転は元々良いのかもしれない。
夜更かしでアニメを見ている事が多い為に、朝は苦手である。
中二病に対しても造詣が深いようで、『3』のクエスト「漆黒の闇にのまれし者」ではヤミキュウビに対して同じく厨二全開な台詞を駆使し、対等に渡り合っていた。
またオタク故にインドア派であり、運動は苦手。
ちなみに三次元のイケメンには興味がなく、コロコロ版ではヒューリー博士の写真を見せても妖怪パッドにしか興味を持たなかったり、アニメではイケメン犬やイケメン犬の力でイケメンになったオニギリくんに萌えていない。ただし、二次元のイケメンは別(セラピアーズのキャラクターであるワルイデスにチョコをあげている)。また映画はエンマ大王に萌えている描写があった。
一方ゲーム版ではきまぐれゲート(奇妙の間)内のイベントにて「友達にイケメンな彼氏が出来たらひがみますか?」と質問された際、選択肢によっては「ひがみます」「にわかには受け入れ難い事態」と発言しており、全くもって3次元の男性に興味が無いわけではない。
パラレルワールドの設定
スキヤキ版限定のフミちゃんが主人公のパラレルワールドでも基本的に変わらず。
2回目の登場ではゴゴゴGFに洗脳されて悪の女幹部ブラックミソラーとなり、ケータ達に襲い掛かる。黒服化するとその人間や妖怪の外見・個性が失われるがイナホの場合はそのまんまで、着ているコスチュームも3章のモーソーもんもん戦で披露したセラピアミソラーをベースに、黒と紫を基調にしたものとなっている。
繰り出してくる妖怪6体中5体がいろいろツクローバーZのメンバーとは派生種の関係にある。
あと1体はパートナーのUSAピョンだが、重大な問題がある。残りHPに関係なく常時エンペラーモードという魔改造をやらかしていた。専用装備のエンペラーチップを入手していると思われるが、本来は残りHPが少なくなった時に発動であり、このシーンは改造ツールを使用しない限り絶対に再現不可能。
この事からアニメ166話の件も併せて改造厨疑惑がある。
余談だが、ver4.0で同時実装された探偵クエストで登場する素顔のスカイシャリマン(通称:スガオシャリマン)も戦闘では敵専用で、プレイヤーが使うにはやはり改造ツールに手を染める羽目になる。
コロコロコミック版
2015年5月号から付属されている別冊付録にて、彼女を主人公にした妖怪ウォッチの漫画が連載開始している(第2話以降からはコロコロ本誌で連載)。
従来連載のケータ編と新連載のイナホ編の2本立ての連載となったが、2015年9月号の「USAピョンのロケット編」終了を以てイナホ編は一旦連載終了。
こちらでは上記のSFオタクぶりに加えて、SFが絡むとかなり思い込みが激しくなり暴走気味となる性格になっている。さらには、真面目にボケをかますUSAピョンに対してよくキレており、アニメとは正反対のツッコミ役になった(しかし重度のSFオタクの割には、宇宙工学の第一人者であるヒューリー博士を何故か知らなかったため、USAピョンに「にわか」呼ばわりされた)。そのためか、アニメ版と比べてしっかり者な性格にもうかがえる。
だが最初はUSAピョンを馬鹿にして振り回され怒っていたものの、USAピョンの熱意に感化されたのか協力したいという気持ちを持ち、肝心のロケット製作はUSAピョン一人で組み立てているため自分は製作に役に立ってないと思い、妖怪探しに専念しようと決意するが・・・。
地球侵略を目論む宇宙人と戦う少女達を描いた、コミック売上1兆部突破、アニメ視聴率90%、コスプレ大会2000万人参加という爆発的な人気を誇る作品「宇宙美少女セラピアーズ」が大好きだという設定が追加されている(ちなみにそのセラピアーズはアニメの声優はニャーKBが務めており、その事からジバニャンもセラピアーズについて知っていた)。
セラピアーズの限定フィギュアをあと一歩という所で入手し損ね落ち込んでいた時にUSAピョンと出会い、最初は彼が宇宙人ではないと知るや否や興味を無くすが、「妖怪と宇宙人は同一の存在」だというUSAピョンの嘘に騙されたのと、USAピョンの過去と事情を知ったのもあって、「自分がロケットを完成させ、ヒューリー博士に夢を思い出してもらう」と言うUSAピョンに協力する事となる。
その日から、「週刊チビチビクミタテール ロケット編」の創刊号ごとにそれぞれ付属されている、ロケットの部品の動力源となる特定の妖怪をUSAピョンと共に探す日々が始まったのだった。
余談だがアニメ版とは違い、女言葉を使用する場合が多い。
ちゃお版
ちゃお・ぷっちぐみ共に2015年8月号から登場。四コマ漫画形式で展開している。基本的な流れはコロコロ、アニメ版とほぼ同じ。
ここではアニメショップの店員ともロクに会話出来ないなど、アニメやコロコロ版と比べるとややコミュ障をこじらせ気味。また、フミちゃんのことはオタクよろしく「フミカ氏」と呼んでいる。
なお、この回からちゃお版妖怪ウォッチもコロコロ版と同様に、従来連載のフミカ編と新連載のイナホ編の2本立てとなった。
アニメ版
2015年7月10日から開始したセカンドシーズン第1話(77話)から登場。
この回からアニメ版はケータを主人公にしたエピソードとイナホを主人公にしたエピソードが並行して放映されている。
ケータとの間には面識はなく、二人が初めて出会うのは後述の劇場版となる。
SF、または様々なアニメ・マンガ・ゲームをこよなく愛する「全方位ヲタク」の少女。
前述のサブカルチャー絡みの店では水を得た魚の様になる一方、93話ではオシャレなブティック店が醸し出す雰囲気(イナホ曰く「美のオシャレスキー粒子」)に圧倒され、何かと理由をつけて中に入るのを拒否していた。モデラーとしてのこだわりや製作技術は並々ならぬものがある。
「妖怪ウォッチU プロトタイプ」の入手経緯は、アニメショップに訪れた際、宇宙と交信が出来るという「宇宙ウォッチ」という商品というUSAピョンの仕掛けに騙されて購入してしまったという、いかにもSF物に目が無い理由からである。
SFが絡むと暴走気味となるのはコロコロ版と同様だが、こちらの方は比較的前者よりも冷静。しかし、自分の興味のある話に関しては一方的な会話をする反面、逆に無関心な事に関してはろくに話を聞こうとすらしない上にボケもかまし、よくUSAピョンをキレさせベイダーモードにさせている(ただしUSAピョンの逆ギレもある)。
また、博士にコンタクトを取りUSAピョンと会わせてあげたり、USAピョンを思いそっけない態度を取る博士に抗議したりするなど優しい一面もある。
アニメ版のストーリーの流れも、上記のコロコロ版とほぼ同じ流れで進行し(相違点は、USAピョンの誘導で妖怪ウォッチUを入手した事、USAピョンが宇宙人だと騙されていない事など)、夢を忘れてしまったヒューリー博士を見て落ち込むUSAピョンを見かねて、「USAピョンが博士の代わりにロケットを作れば良い」と提案。共に「週刊チビチビクミタテール ロケット編」に付属されている、ロケットのパーツの動力源となる特定の妖怪探しに乗り出す。
キャラクターのシンボリックイメージは音符(♫)。
本人の腕前かどうかはともかく、バレンタインでのチョコ作りの時には『この世のものとは思えぬ』代物を『原作通り』再現してみせたらしいが自分では一切味見しないなどメシマズの傾向を窺わせる描写がある。
ケータ側では殆ど描かれていない、妖怪の見えない人間から見た様子が描写される話もある。
SFつながりで矢良瀬古里無を知っている。来日したマルダー&カクリーに出会っている。
イナウサ不思議探偵社
第88話Aパートにおいて「ロケットチビチビクミタテール」編が完結し、同話Bパートから開始した新シリーズ。
イナホのその場の勢いとノリと思い付きにより、「妖怪達の困り事を解決する」という名目の上で「イナウサ不思議探偵社」が開設され、イナホとUSAピョンが依頼に訪れる妖怪達のために東奔西走する。
なお、探偵社を開設した時に自分の能力を生かすため無償で働きたいと事務所を訪れた妖怪、ハクを雇い入れ、「ハッくん」と言うニックネームをつけた。
なお、探偵社の建物はシャドウサイドの時代にも存在し、どういう経緯か有星アキノリの手に渡り妖怪探偵団の事務所として活用されている模様である。
ゲームではアニメ同様にロケット作成後に開設し、チョーシ堂の店主からアオバハラの事務所を手に入れる。
日本側のクエスト請負場所となり、ハクに話しかけることでクエストを受けることが出来る。
名前は開始時に設定した名前に応じて変わり、「○○ウサ不思議探偵社」という名称となる。
魔の5年1組
105話から開始した新シリーズ。
自分のクラスメイトに戦いを挑む妖怪に対して、クラスメイトの紹介をしたり、最後まで観戦したりと狂言回し的な役割が多い。
映画妖怪ウォッチ
EP4にてサンタ当番に任命されたUSAピョンに頼まれ手伝いをすることになる。配達先の家を全て暗記してしまうなど、意外なスペックの高さを見せる。途中ド●キもどきの店でサンタクロースの服を購入しサンタの姿になりUSAピョンと共にプレゼントを配って回る(ケータ、カンチ、クマ、フミカもその中に入っていた)。
5話目のEP5にて、ついにケータと出会う(レベルファイブの日野社長曰く、「映画でケータとイナホを初めて出会わせるために同じ小学校に通っているにもかかわらず、テレビアニメでは絶対に会わせなかった」との事)。妖魔界が妖怪と人間との接触を禁じたため妖怪と人間はお互いの姿が見えなくなってしまい、先に妖魔界に乗り込んだUSAピョンたちを追い、ケータと共に妖魔界へ行くことになる。
なお、ケータからは「イナホさん」と呼ばれていた。
ちなみにその後TV版で顔を合わせる事があるが、その時の呼び名はお互いに他人行儀ながらにさん付け(イナホさん・ケータさん)。でゲーム版3もさん付けで定着している。
コロコロのコミカライズ版では終始ギャグ寄りに徹していた映画とは違い、かなりシリアスな彼女の姿を見ることができる。こちらはケータから「イナホちゃん」と呼ばれていたが、その後は「イナホさん」と呼ばれており、軌道修正されている。
『空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』ではマッドサイエンティストになっていた。更にUSAピョンからは「イナホみたい」なやつと呼ばれている。
『シャドウサイド 鬼王の復活』『シャドウサイド』では登場しなかったものの、ケータの妻の容姿からケータをめぐる恋のバトルに敗れたことがうかがえる(漫画版でははっきりと敗北した結末が示されている)。天野ナツメの親友サキは髪型、口調などが似通っており、イナホの娘である可能性があるが公式からは言及されておらず、イナホが誰と結婚したかは明かされてないことから真相は分からないままである。
妖怪ウォッチ!
新シリーズが始まり暫く出番がなかったが、第32話「まもれ!絶滅危惧妖怪!FILE 3」からUSAピョン共々再び登場するようになる。
妖怪ウォッチ♪
OP映像には登場しているも、またしても長らく出番が無かったが、クリスマス回にて登場。USAピョンからクリスマスプレゼントを貰っていた。
妖怪ウォッチ4
今作では何と妖怪ウォッチを紛失してしまったせいで、操作キャラクターから外されている(ほぼ同時期に放送されていたアニメ版では、失くしていないと思われる)。ただし戦闘には参加出来ないものの、バトル中には「ヨカネット通販」で入手したバトルアイテムをケータ達の元へ届けサポートするという、準レギュラー枠の様な立ち位置となっている。
ストーリーではUSAピョン共々第2章から登場。劇中では相変わらずのSF好きを発揮していて、未来から来た妖怪探偵団の存在を喜々として受け入れていた。
第5章では未来の世界からやって来た妖怪達に襲われているUSAピョンを助けるべく、ケータ達に協力を要請する。
その後は妖怪騒ぎの解決に奔走する探偵団に代わって、未来の世界へ繋がるトビラの見張りをしていたが、ハルヤに見限られそうになり何とか名誉挽回しようと試みていたフクロウに、妖怪ウォッチを持っていないにもかかわらず当たり前の様に妖怪と親しくしている姿から、姫だと勘違いされて攫われてしまうという災難に遭った(もっとも、イナホ本人は「ヒロインさらわれ展開」に終始ノリノリで、酒呑童子からは「奇天烈な女」と呆れられていた)。
外見
紫髪で前髪を眉より上でパッツンに揃えた、いわゆるサブカル系のマッシュルームカットと、いかにもオタクを想起させる大きな丸メガネが特徴。
アニメ第166話「イナホの女子会」にてメガネを外せば美少女であることが判明した。
髪型まで変えるともはや別人レベルの魔改造。
だが、視力はメガネを外すとほぼ見えなくなってしまうほど悪い。次回登場の第169話では元の姿に戻っている。
どういうわけかこれを境に、以降のエピソードでメガネを外した状態で登場する場面がそこそこの頻度で見られる。
服装
どの服装にも基本ピンクが入っており、意外な女の子らしさが見える。
ゲーム版、及びアニメ夏服→水色のTシャツ、薄桃色のカーディガン、白いスカートと黒いレギンス
アニメ冬服→薄桃色と白のコート、水色のセーター、茶色のスカート、ピンクのタイツ、ショートブーツ
映画→基本はアニメ冬服と同じだが、セーターは白になり、コートはダッフルコートを着ていた。
妖魔界に乗り込んだときはなぜか自動的にピンクのTシャツと白いスカート、紺のレギンスに変わっていた。また映画終盤に披露したアロハ姿はピンク基調のアロハシャツと白い短ズボン、花飾りのついたサンダルを履いていた。
アニメと実写の中の人の共通点
アニメ版の声優の悠木碧と実写版のキャストの天野心愛は、子役から声優に転身する際に芸名の名字の部分を変更したという共通点がある。関連タグの通り、悠木碧から天野心愛に引き継がれた役もある。
関連イラスト
関連動画
アニメセカンドシーズンPV
関連タグ
妖怪ウォッチ 妖怪ウォッチ(アニメ) 妖怪ウォッチ(漫画) USAピョン 残念な美少女
脚本の被害者…終盤で突如としてやらかした暴挙により地獄を見ることになったため。