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デアリングハート(ウマ娘)の編集履歴

2024/03/05 03:02:23 版

編集者:ハル

編集内容:追記修正など

デアリングハート(ウマ娘)

うまむすめのでありんぐはーと

メディアミックスプロジェクト『ウマ娘プリティーダービー』に登場するキャラクター「ウマ娘」の一人。モチーフは2000年代中期に活躍し、GⅠ勝利こそ叶わなかったものの重賞3勝を挙げ、2005年牝馬クラシック戦線の一翼を担った競走馬『デアリングハート』号。

「Refuse to lose!未来のクイーンは、この私よ!」

プロフィール

キャッチコピー
誕生日3月9日
身長165cm
体重大胆
スリーサイズB82・W52・H84
靴のサイズ-
学年-等部
所属寮-寮
得意なこと-
苦手なこと-
耳のこと-
尻尾のこと-
家族のこと-
ヒミツ①実は、サメ映画マニア。
自己紹介
CV希水しお

アメリカ育ちのリーダー気質なウマ娘。

目立つことが大好きで、いつも人に囲まれている。

自分に確固たる自信を持っており、そのプライドの高さゆえ、人に弱みを見せたがらない。

強いハートを武器にして、目指すはトリプルティアラのクイーン

公式ポータルサイトより)

概要

デアリングハートは、クロスメディアコンテンツ『ウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘。モチーフ元は、実在の競走馬繁殖牝馬デアリングハート」号。

2024年2月4日開催の5thライブ東京公演DAY2にて、ゲーム版メインストーリー第2部の告知に合わせ、ラインクラフトエアメサイアと共に発表された(シーザリオは先行で発表済)。

サンデーサイレンス産駒の牝馬のウマ娘化は彼女とエアメサイアが初。社台レースホースの所有馬のウマ娘化はネオユニヴァース以来2例目となる。

「アメリカ育ち」の留学生とされているものの、実は史実のデアリングハート号はアメリカ生まれの外国産馬でもなければ、母がアメリカで種付けされた後に日本で輸入された持込馬でもない純然たる内国産馬である。

ただ両親・母父はいずれもアメリカ生まれの外国産馬であり、近親にもアメリカでの活躍馬がいるので、そこを翻案した結果かもしれない。

容姿・デザイン

同期牝馬4人組の中ではお姉さん的立ち位置のウマ娘。立ち絵などでは勝気な印象を受けるが、人当たりが良く自然と人望を集めるタイプ。

暗い赤茶色(栃栗毛)の髪色で、ロングのウェーブヘアを右目にやや被るように流している。目に被る髪は流星の再現として白くなっている。耳の中が明るい黄色になっており、左耳には薄い耳カバーを着用している。これが黄色と黒の縞模様に見え、社台所有馬であることを窺わせる。

耳飾りとして名前由来のハート型シルバーの装飾を付けている他、一つ星のアクセサリーを付けている。この星のアクセサリーだが、同型のものを大小3つ並べたものをデアリングタクトが着用している。

また、髪質もタクトに近いものとなっている

4人組の中では2番目に背が高い(165でシーザリオの167に次ぐ)一方、ウエストは同期で一番細い。これは史実において太りにくい体質だったとされることが一因だろうか。

勝負服

社台勝負服の黄色を基調とした勝負服。社台一番槍のネオユニヴァースは黒の縦縞を意匠として大胆に取り入れているが、デアリングハートのそれはやや控えめである。一方、社台勝負服の青袖からの引用が多く、袖や肩に青色が配置されている他、服装のさまざまな部分に青い三角の柄が付いている。

ファーの付いた上着を着ているが、胴の丈が短いため腰回りの細さが良く判る。また、腰部にはチェーンを巻いており、そこにハート型のアクセサリが繋がっている。

勝負服「黄色に青袖」はエア冠である同期エアメサイアと共通しておりウマ娘でも勝負服の色が似ているが、あちらがしっかりと着込んでいるのに対し、こちらは露出度が高く大胆な印象を受ける。胸元が大きく空いている他、脇腹の一部分は衣装がなく露出している(特に左側は素肌の部分が多い)。腹部を覆っているのは黒くピッチリとした素材であり、同期組の中では唯一へそが見える勝負服になっている。

また、黒い靴の裏に髪飾りと同じ星の意匠がある。

ゲーム版

リリース3周年を記念したエクストラストーリー『3rd Anniversary』にて初登場。同期と共に花壇の手入れを手伝っている。周りに慕われるストイックなウマ娘で、明るい雰囲気で周囲と接している。

また、メインストーリー第二部ではラインクラフトのライバルとして関わってくる。

2002年3月9日社台ファーム生まれの鹿毛牝馬05世代)。父サンデーサイレンス、母デアリングダンジグ、母父ダンジグという血統。

父のサンデーサイレンスは言わずもがな、日本競馬の歴史を大きく変えた名種牡馬。母デアリングダンジグはアメリカからの輸入繁殖牝馬で、アメリカ時代にはアメリカのGⅠ馬で種牡馬としてもアメリカのGⅠ馬の父となり後に輸出された韓国ではリーディングサイアーに輝いたエクトンパークの母となり、日本に輸入されてからも持込馬として走りダート重賞3勝を挙げたピットファイターの母となっている。母父のダンジグは「20世紀最高の種牡馬」ノーザンダンサーの後継種牡馬の一頭で、自身も多数の活躍馬を輩出して3年連続で北米リーディングサイアーに輝き、「ダンジグ系」と呼ばれる父系の祖となった。

馬主はウマ娘関連では先述したようにネオユニヴァースを所有した、一口馬主クラブ社台レースホース。馬名の意味は「勇敢な心」というもので、母の名の一部を取って命名された。合わせて、「厳しいレースに立ち向かうには、なにものをも恐れない勇敢さが必要だ。」と説明されている。

現役を通じて420kg前後と小柄な馬で、そのためか募集価格は85万円×40口(=3400万円)と40口の高額馬としては安めの価格となっていた。

管理調教師は後にサクセスブロッケンエイシンフラッシュシャフリヤールなどを手掛ける藤原英昭栗東トレセン所属)。主戦騎手は武幸四郎(現調教師)→後藤浩輝藤田伸二で、他にも松永幹夫(現調教師)が1回、短期免許時代のミルコ・デムーロが2回騎乗している。

2004年にデビューして2戦目の未勝利戦で勝ち上がったものの、その後は阪神ジュベナイルフィリーズGⅠ)5着、年明けの紅梅ステークス(当時オープン、現リステッド競走)3着、エルフィンステークス(当時オープン、現リステッド競走)6着と、はっきりいって平凡な成績だった。

それでも桜花賞のトライアル競走の一つ・フィリーズレビューGⅡ)に乗り込むと、7番人気で迎えた本番は好位先行策を取り、後に幾多も干戈を交えることとなるラインクラフトの2着となり、優先出走権を確保する。

こうして乗り込んだ桜花賞ではあまり評価されず10番人気に留まるものの、本番では再び好位先行策を取って最終直線で抜け出すと、後ろにいたラインクラフトとの追い比べに突入。最終的に競り負けた上に追い込んで来たシーザリオにも交わされ3着となった。

続いては距離適性の関係からNHKマイルカップ(GⅠ)に出走。桜花賞に引き続き10番人気となり、ラインクラフトと三度の対決となる。本番では4番手で先行するラインクラフトをマークし、直線で内から前3頭を交わしたラインクラフトを追って外からそれらを交わすが、結局2着。

この後はクイーンステークスGⅢ)は4着、秋華賞(GⅠ)はラインクラフトとエアメサイアが一騎打ちを繰り広げる中で距離の問題からか12着と大敗、スワンステークス(GⅡ)も15着、年明け2006年も古馬に入ってからの初戦である阪神牝馬ステークス(GⅡ)で12着と低迷してしまう。

しかしこの年から新設されたヴィクトリアマイル(GⅠ)で6着(ちなみにラインクラフトは9着で彼女に初めて先着したが、これが同時に最後の対決となった)、エプソムカップ(GⅢ)4着と徐々に復調する。そしてクイーンステークス(GⅢ)で好位先行策を取ると、ヤマニンシュクルを完封して重賞初制覇を遂げた。

ただ、ラインクラフトはその6日後に急性心不全のため急死。ライバルを失ったデアリングハートだったが、それでも府中牝馬ステークス(GⅢ)を得意の好位先行策で制して重賞2連勝を飾り、ライバルに手向けの勝利を挙げた。...もっともその後挑んだマイルチャンピオンシップ(GⅠ)では13着と大敗している。

年明けて5歳となった2007年はダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)で6着となると、続くヴィクトリアマイル(JpnⅠ※)は8番人気の人気薄から先行策を取り、コイウタアサヒライジングを捉えきれなかったものの3着に入線。

この後はエプソムカップ(GⅢ)6着、クイーンステークス(JpnⅢ)9着と陰りが見えたかに思えたが、秋初戦の府中牝馬ステークス(GⅢ)は得意の好位先行策で見事2連覇を達成した。しかし大目標として挑んだエリザベス女王杯(GⅠ)はやはり距離の壁か、この年の二冠牝馬ダイワスカーレットが優勝する中でブービーの12着と大敗してしまった。

ここで社台レースホースの規定(牝馬は原則6歳となる年の3月に引退)により2008年3月での引退が決まっていたデアリングハートはなんとダート路線に転向。初ダートとなるクイーン賞(JpnⅢ)で3着と好走すると、続く年明けのTCK女王盃(JpnⅢ)でも2着入り。ラストランとなったフェブラリーステークス(GⅠ)は7着となるも、意外なダート適性の高さを見せつけて引退した。

引退後は故郷の社台ファームで繫殖入り。2022年をもって繫殖牝馬としては引退したものの、2024年現在も社台ファームで繋養されている。産駒は全部で8頭だが、この中から活躍馬は現れなかった。

しかし、初仔のデアリングバード(父キングカメハメハ)が長谷川牧場で繋養されると、2018年に父エピファネイア黒鹿毛の牝馬を出産。この一頭の牝馬こそが、後に2020年に史上初の無敗牝馬三冠を達成したデアリングタクトだったというのは有名な話である。

デアリングハートは、孫世代で見事牝馬三冠のリベンジを成し遂げたのだった。

  • ※:同年、日本が国際セリ名簿基準委員会のパートⅠ国へ昇格したことによる一時的措置。実はこの前年までJRAが使用していたいわゆる独自格付けで、この年から委員会の勧告に基づき、委員会による審査で国際格付けが認可されるまでの間はこのような表記に変更されていた。ヴィクトリアマイルは2009年より国際的にGⅠの格付けが与えられている。

余談

破れた夢

ウマ娘デアリングハートの夢は「最高の自分=トリプルティアラのクイーンになること」。この夢を果たすため、ティアラ路線を目指していく設定になっている。

しかし、距離の問題からオークスには未出走、秋華賞では惨敗とティアラ路線での結果は満足のいくものではなかった。GⅠの壁に跳ね返され続け、引退の迫る現役末期にはダートにまで転向するものの結局GⅢ1着3回止まりという、史実では実現できなかった夢となっている。

新ゲームOP『U.M.A. NEW WORLD!!』では教室に同期四人と居るのだが、窓際で空を見上げる3人がティアラ三冠を分け合った仲であり、デアリングハートはそれを座って後ろから眺めているという示唆がなされている。さらにその視線は3人と異なり終始シーザリオだけを見ている

後述の大きな繋がりを度外視すると、シーザリオは日米オークスの覇者であり、すなわち「日本に加え母国の世代女王」にして「ジャパニーズスーパースター」と称された存在である。目立つことが好きな彼女にとって、何かしらの執着を抱かれていても不思議ではないが……?

繋がる夢

デアリングハートについて、今日では「デアリングタクトの祖母(母母)」という評価が一般的になっている。

デアリングハート自身立派な重賞馬ではあるものの、米国血統からか日本の高速馬場に合う馬を中々輩出できていなかった。その血を継ぐデアリングタクトも父エピファネイアの初年度産駒で馬体が細く、幼駒の際には評価されず買い手がつかなかったりもした。

しかし、この時のセールを覚えていた岡田牧雄氏によって翌年落札され、地獄のえりも分場へ送られ育成される。過酷な自然環境に耐え抜いたデアリングタクトは成長し、ついには史上初の無敗三冠牝馬という高みに到達した。

デアリングタクトは母母デアリングハート、そして父母シーザリオという血統の持ち主。同じ世代の牝馬2頭の血の結晶といった存在なのである。

関連ウマ娘

血縁繋がり

牝系直系

母父ダンジグ(ちなみにハートの母の名はデアリングダンジグ)

デアリングハート(ウマ娘)の編集履歴

2024/03/05 03:02:23 版

編集者:ハル

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