「走りそのものは、トレちゃん自分の目で確かめたい派っしょ?そん時は、ウチも付き合わせてもらお」
プロフィール
キャッチコピー | ゾクゾクしたい!未知を求める情報屋さん |
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誕生日 | 3月9日 |
身長 | 164cm |
体重 | 機密事項 |
スリーサイズ | B86・W57・H84 |
靴のサイズ | 左右ともに25.5cm |
学年 | 高等部 |
所属寮 | 栗東寮 |
得意なこと | 動画編集、箸づかい、あやとり |
苦手なこと | 予定調和、フーセンガム |
耳のこと | 地獄耳! |
尻尾のこと | 新作尻尾ケア用品の実験台にしがち |
家族のこと | 両親のSNSはあえてフォローしていない |
マイルール | - |
スマホ壁紙 | - |
出走前は… | - |
得意科目 | - |
密かな自慢 | - |
よく買う物 | - |
ヒミツ | ①栗東寮にらめっこ大会の優勝者 |
自己紹介 | てワケで、よろしくね〜トレちゃん♪ゾクゾクワクワクすること、いっしょに探しに行こーぜい |
CV | 塚田悠衣 |
新しいものに目がなく、特に最新ガジェットが好き。
好奇心旺盛で、ゾクゾクするモノやコトを日々求めている。
コミュニケーション能力が高く、どんな輪にもひょっこり顔を出しては会話を楽しみながら情報を集めている。
(公式ポータルサイトより)
ソロ曲
このこto the left そのこto the right あのこto the left スカウトする?
『ZOKZOK』
作詞・作曲・編曲:Lucas Nainemoutou(Cygames)
概要
トランセンドは、メディアミックスプロジェクト『ウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘。
3周年に合わせて2024年2月22日の「ぱかライブTV」で追加が発表された9人の内の1人。ノースヒルズの競走馬がウマ娘化するのは初であった。
モチーフはダートで活躍し、2011年にはJRAダートGⅠ完全制覇や史上初となるジャパンカップダート(現チャンピオンズカップ)連覇を成し遂げた09世代の競走馬「トランセンド」号。
愛称は「トラン」。担当トレーナーを「トレちゃん」と呼び、まるでギャルゲーの友人キャラのように距離感が近く気安いウマ娘。情報通で人当たりが良く、様々な場面に顔を出してはサポートに周りつつ情報収集をしている。ふざけて「情報屋」を名乗ったりもするが、裏方に徹しがちなためスポットライトを浴びるのに慣れていない一面もある。
好奇心旺盛で新商品などは買い込みがち。新境地に挑む作品が好きでサブカルチャー好きの傾向もある。好奇心を満たすために危ない橋を渡ることもしばしばで、保健室に現れると噂される不審者の情報もバッチリ掴んでおり終始ノリノリで応対する姿が見られる。
逆に苦手なものは「退屈な日常」で、レースに求めるものは「イメージを超える結果をもたらす、誰が勝つか判らないようなゾクゾクする勝負」。
勝敗にはあまり執着がなく、走ること自体も面白くはないと言及している(史実でも鞍上から「走ることが好きじゃない」と言及されている)が、不確定かつ最後の最後まで誰が勝つか分からない全てを賭けるかのようなレースに憧れてトレセン学園に入学した。
小芝居が大好きだったりふざけた雰囲気の口調ではあるものの、根が優しく様々なところで気遣いができる共感性の強さを芯に持つ人物であり、ウイニングチケットとは違った意味で他者に対して感情移入しがちな側面も。
話相手の不調を察すると弱みに付け込むよりフォローする行動に出力されがちである。
同室のワンダーアキュート(同期)もお人好しであり、トランセンド自身がおばあちゃん子であるため二人揃うと和やかな空気になる。アキュートには学園生活でも何度か世話になっているらしく、尊敬の念を込めて「アキュさん」と呼んでいる。
ジャンルは不明だが両親は映画監督らしく、親の影響からかトラン本人も一応それなりに監督業や脚本などの知識もある。本人の「人生ってのは可もなく不可もないシネマのようなもん」という台詞も両親の影響と思われる。
シネマガン
アグネスタキオン、エアシャカール、そしてトランセンドの錚々たるメンバーが共同開発したカメラ型ガジェット。見た目はただのビデオカメラなのだが、カメラで写した対象の能力を細かく分析して数値化・データベース化するという優れもの。言わば「ウマ娘専用の超高精度ウマ娘辞典」である(要はウマ娘版のこれと考えてもらうと分かりやすいだろう)。
シネマガンを使えば例えば対象の筋力や運動率、潜在値、走力、期待値…と、あらゆるデータを解析することが可能(ちなみに、劇中ではトレーナーの走力を測った所、たったの「5」だった)。
デビュー前のコパノリッキーの期待値は11000、ホッコータルマエの期待値は10000とかなり細かく数値化されていた。数値の大きさ故にトランセンド本人は誤作動を疑っていたが、彼女らが史実でGⅠ級レースをそれぞれ11勝、10勝していることを分析したと考えると極めて精度は高いだろう。
具体的な数値だけではなく言語化した情報すら得意としており、エスポワールシチーには『熱心なファンが多い』『好きな食べ物は棒付きキャンディ』『実は、すごくいい子』といった情報も解析している。
これらの設計にはタキオンは生体学、シャカールは取得した数値を処理するシステムを(手に入れたデータをそれぞれの研究のために提供することを条件に)手掛けたと言い、お互いがWin-Winとなる素晴らしい提案…だったらしい。ゲーム版におけるトランの育成ストーリーでは、このシネマガンが大きく作中で重要な鍵となっていく。
ちなみに、名前の元ネタは母名「シネマスコープ」からだろう。
容姿・デザイン
鹿毛でおかっぱ風の前下がりボブに、史実勝負服カラーの赤眼鏡が印象的なウマ娘。髪は頭頂部にあがるにつれ二段階で濃くなっている。額には実馬の流星が再現されており、ダイヤ凧(菱形+揺らめく尾)のような形になっている。右耳には黒い布の上に赤いリボンでバッテンが形成されており、ノースヒルズ系(※)のウマ娘であることが判る。
(※)ノースヒルズ名義で所有する場合と代表の前田幸治氏やその家族が馬主になる場合があり(トランセンドは前田幸治氏所有)、実際の競馬における勝負服のデザインも若干異なる。本記事では以降特に区別せず「ノースヒルズ(系)」とする。
着用している眼鏡はレンズの反射がない伊達眼鏡。眼鏡の下は下の輪郭が厚めのタレ目になっている。
また、制服の立ち絵では舌を出した癖の強い表情をしている。
これは実馬が整った顔立ちであるのに変顔で有名というのが由来だろうか。
アプリゲーム版での名称は「ZOKU-ZOKU GIZMO」。
水色のジャンパーに赤いベルトが目立つ。中には黒い服を着込んでおり、首元にはヘッドホン、胸元にはポーチを着用。トランセンドにとっての「楽しい」が詰め込まれた勝負服となっている。
なお、伊達眼鏡は勝負服以外では基本外さない。本人曰く「ガチでレースする時は眼鏡を外す」とのこと。
おそらく、上記の通り走るのが余り好きでないために史実では調教に集中させるために調教時はブリンカーを付けて視界を遮り調教に集中させていたのが由来と思われる。
- 私服(アプリゲーム版)
ピンク色のネクタイやジャケットを着た姿。微妙にサイズが本人の丈と合っていないのか、若干ながら萌え袖になっている。首元には何やら緑色のヘッドホンのような物も確認できる。
本人的にはトレセン学園生徒とすぐにわかって注目を浴びがちな制服姿よりもこちらの方が性に合う模様。
ゲーム版
アプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』
「これですべての情報は戻った。あとは分析して、モノにすれば……。ウチらに敵はない。だよね、トレちゃん?」
発表から間もない2024年3月12日に育成ウマ娘として初実装。
これまで最速だったネオユニヴァースを大きく上回る発表から僅か20日目での育成実装という最速記録を更新した。3周年絡みのキャラクターはダート組以外3Dモデルが公開されており、特にメインストーリー第二部を控えたラインクラフトらが有力視される中での不意打ちに近い登場だった(後に同年6月24日にドリームジャーニーが発表から僅か2日後で育成実装され記録は更新されている)。
なお、なぜ3月11日に実装発表をしたのかは後述の実馬のエピソードに由来するものではないかとSNS上のトレーナーらに考察されており、事実育成ストーリーについて公式X(旧Twitter)からも忠告が入っている。
担当トレーナーとは偶然映画撮影現場で遭遇、その後も趣味の一致から様々な場面に居合わせ担当ウマ娘探しに協力するなど息ぴったり。トレーナー側もフレンドリーな性格でありトランセンドの小芝居にノリノリで参加する。
二人の関係は「指導者と教え子」ではなく「気の置けない親友」といった間柄。育成開始時点……というよりストーリー1話の時点で信頼関係が構築されている。
育成ウマ娘
- ☆3[ZOKU-ZOKU GIZMO]トランセンド
スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ |
---|---|---|---|---|
96 | 86 | 83 | 87 | 98 |
+10% | +0% | +10% | +0% | +10% |
バ場適性 | 芝 | F | ダート | A |
距離適性 | 短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 |
G | A | A | G | |
脚質適性 | 逃げ | 先行 | 差し | 追込 |
A | B | F | G |
ダートの逃げに特化した性能。特にハナ取り性能に優れた初期スキル・進化スキルを所持している他、
イベントで危機回避が取得できるなど序盤に先頭に立つ能力が高い。
固有スキルは「中央開催のダートGⅠ3連勝」という史実からフェブラリーSなどURAのレースで強化される。また、ゾクゾクする勝負には強力なライバルが必須ということで対戦相手に依存して(レース後半、ライバルの加速スキル発動にカウンターとして)発動する内容になっている。大抵は対戦相手のコパノリッキー固有に反応する形になり易い。
育成ストーリーとしては、ゾクゾクするレースを追い求めてレースに挑み、そのための登録が必要だからと、気心の知れたトレーナーと契約を結ぶ。
序盤はファン数を集めつつ、力を蓄えていく方針。必要ファン数は5000人だが、ジュニア優駿を勝てば一発だろう。
夏合宿で開発したシネマガンを用いて、それ以降は強敵のデータを集めていくと言うことで彼女らが出場するGⅠを目指すこととなる。
しかし、3月前半に起きた大災害で友人が被災。それを知った彼女がショックのあまり調子を落としてしまう。
せっかく集めたデータも破棄してしまい、すっかり落ち込んでしまった彼女を再び奮い立たせるためにトレーナーは奮闘することになる。
後半は強敵のデータを集めるということで目標GⅠでライバル達が出現することになる。
のだが…目標レースである帝王賞とJBCクラシック(シニア級)に出走するスマートファルコンが史実通りの赤鬼じみた強さで立ちはだかる。特にJBCクラシックのファル子はスピードと根性が1000を超えているうえに逃げ用のスキルがガチガチに積まれており、これに地方競馬場では弱体化する固有スキルで対抗しなければならない。しっかりスキルを取っておかなければ、まず勝つことはできないだろう。
レパードS・みやこS・フェブラリーS・マイルCS南部杯・JBCクラシックを勝利し、チャンピオンズCを二連覇し、賢さを1200以上にすることで専用二つ名「未知の探求者」を獲得できる。
要は帝王賞以外の目標レースを全て勝利するのが条件だが、前述の通りJBCクラシックが鬼門となる(みやこSと被るためクラシック級で勝つ逃げ道もない)。
競走馬『トランセンド』
前へ行け
追いつけなかった
交わせなかった。
どれほどの圧力も
お前を脅かすことは
できなかった。
だから行け
東へ、西へ、砂漠の国へ。
その逃走と闘争を
私たちは見届けよう。
かなた後ろから見守ろう。
【名馬の肖像・2017年チャンピオンズカップ】
2006年3月9日生まれの鹿毛の牡馬(09世代)。父ワイルドラッシュ、母シネマスコープ。母父トニービン。
父のワイルドラッシュはアメリカのダートGⅠを2勝した競走馬で、2001年には日本に輸入されたパーソナルラッシュが当時交流GⅠだったダービーグランプリを制しているなど、自身と同じくダートに良績を残す産駒を輩出していた。2004年からは日本のアロースタッドに移動し、種牡馬として活動。
母のシネマスコープはオープン特別の新潟日報賞など中央で5勝を挙げGⅠ高松宮杯にも出走する(シンコウキングの16着。同レースには他にもビコーペガサス(10着)やヒシアケボノ(14着)も出走している)活躍を見せた。曾祖母サニースワップスから広がる牝系からは他にもサクラサニーオーやクロフネサプライズが輩出されている。
馬名は英語で「超越する」という単語「Transcend」から。管理調教師は栗東・安田隆行師。
古馬レベルの調教時計を入厩時から記録し、まずはダービーを目指して2009年2月に京都芝の1800mでデビュー。ここを2着としたのち、フレグモーネによる出走取消を挟んでダートに挑戦すると、新馬・条件戦を楽に連勝。一度芝に戻して京都新聞杯に挑んだが、ここでは先行するも伸びず9着に終わる。
ここで当時鞍上を務めていた安藤勝己の助言を受けてダートに本格的に転向すると、古馬との初対戦となる夏のダート条件戦を8馬身差のレコードで圧勝。勢いのままに2009年に3歳向けダート重賞として新設されたレパードステークスに向かうと、前年の全日本2歳優駿覇者スーニに3馬身差を付けて圧勝し、同レースの第1回覇者となった。しかし続けて臨んだエルムステークスでは4着、武蔵野ステークスも6着と敗れ、休養を挟み古馬となる。
4歳初戦のオープンは制するも、1番人気に推されたアンタレスステークスでは4角で手応えを失い8着に敗北。
4歳3戦目に選ばれたのはこの年から改修に入った中京競馬場に代わり京都競馬場で開催されることとなった東海ステークス。ここで主戦であった安藤が裏のオークスに騎乗するため、藤田伸二を新たなパートナーに迎えた。
このレースはシルクメビウスの2着に敗れたものの、このレースでの藤田の騎乗から「手綱を扱いて先頭に立ち、最後まで粘り切らせる」というレーススタイルを確立し、飛躍のきっかけを掴む。
秋初戦の日本テレビ盃では、地元のフリオーソにも負けじと先行。結果は直線で交わされるも2着と粘り、スマートファルコンなどの有力馬に先着を果たす。中央に舞台を移し、2010年に新設されたみやこステークスに参戦するとハナを奪い切って逃げ切り。2度目の初物喰いを達成。その勢いのまま、有力馬が不在となったこともあって単勝1番人気に推されたジャパンカップダートでも、同様の戦術から後続勢を凌ぎ切って自身初のGⅠ制覇を果たした。
5歳となった2011年になるとその先行力にいっそうの磨きがかかる。初戦のフェブラリーステークスでは芝スタートにも臆せずやはり先頭に立ち、最後方から追いすがるフリオーソを振り切ってそのままゴールイン。JRAダートGⅠの完全制覇を達成した。
このレースの結果招待が届いたドバイワールドカップでも、持ち前の先行力を生かし13頭を引き連れて逃げる形に。道中捲ってきたヴィクトワールピサと共に馬群を引っ張り、最終直線半ばまで粘るも最後はヴィクトワールピサに先着を許した。それでも、この偉大なワンツーフィニッシュは直前に発生した東日本大震災で落ち込んだ日本の競馬関係者にエールを届けた。
秋初戦、盛岡競馬場に代わり東京競馬場の開催となったマイルチャンピオンシップ南部杯ではエスポワールシチーにハナを奪われ、最後は後ろのダノンカモンにも交わされかかる厳しい展開にもかかわらずこれらを差し返してGⅠ/JpnⅠ3勝目。
ちなみに、このレースでは普段は東京で使われない岩手競馬のファンファーレが流れており、ウマ娘でもこちらを再現した専用の演出・固有の実況が存在している。
スマートファルコンとの中央戦線・地方戦線の2強対決となった大井開催のJBCクラシックでは最後までスマートファルコンをマークし、最終直線で早めに後ろを離しにかかる相手の勝ちパターンにギリギリまで食い下がる強い内容で2着。続戦したジャパンカップダートでは大外枠にもめげずにハナを奪い、後続を寄せ付けない強い競馬で同レース史上初の連覇を達成した。この年には国内中央ダートGⅠ/JpnⅠ完全制覇という実績が評価され、最優秀ダートホースに輝いた。
しかし、中央最強の座に就いて臨んだ翌2012年初戦のフェブラリーステークスでは、道中先頭に立てず単勝1倍台の人気を裏切る7着に敗れる。その後のレースも武器の二の脚が鈍って大敗が続き、2013年1月をもって競走馬を引退。アロースタッド繋養の種牡馬となった。
種牡馬としては、2013年から種付けを行っている。主に地方ダート向けに産駒を輩出し、2020年にはゴールドホイヤー、2021年にはトランセンデンスが南関ダート三冠の初戦である羽田盃をそれぞれ制している。
中央では2016年産のジェミニキングが2023年の阪神スプリングジャンプを制し、中央重賞初制覇を果たしている。
上述のように複数の重賞勝ち馬を送り出し今や世界的に見ても珍しくなったノーザンダンサーを通らないニアークティック系の種牡馬として存在感を示している。
対戦経験のあるウマ娘
強調はトランセンドが先着したレース。◎はトランセンドの勝ち鞍、☆は当該馬の勝ち鞍。
11年フェブラリーステークス◎
12年東京大賞典
11年JBCクラシック☆
12年ドバイワールドカップ
・エスポワールシチー:11年マイルチャンピオンシップ南部杯◎、ジャパンカップダート◎
12年フェブラリーステークス、ジャパンカップダート、東京大賞典
・青鹿毛のウマ娘(サクセスブロッケン)(※):09年武蔵野ステークス
- 09世代(同世代)
・ワンダーアキュート:09年レパードステークス◎、武蔵野ステークス☆
10年みやこステークス◎
11年ジャパンカップダート◎
12年フェブラリーステークス、JBCクラシック☆
・ホッコータルマエ:12年ジャパンカップダート
(※)スマートファルコンの育成ストーリーに登場。
余談
ゲームでの初登場
実はウマ娘化発表以前、アプリゲーム版にてワンダーアキュートの育成イベント「おばあちゃんよ、永遠なれ」に登場している。
外見は不明で、名前は「ウマ娘T」。その際には同じ3周年で追加されたダート組のウマ娘F(フリオーソ)、ウマ娘E(エスポワールシチー)も一緒だった。
また、育成イベント「消えゆく炎」にてウイニングチケットが「運命的なものを感じる娘」としてアキュートの同期のウマ娘を紹介してくる……という一幕をトレーナーが思い浮かべる場面があり、これも母父にトニービンを持つトランセンドの示唆となっている。
ガジェット好き
自己紹介では「最新ガジェット好き」とされているが、これは2009年に新設されたレパードステークス、2010年に新設されたみやこステークスという2つの新設重賞の初代覇者になったことに加えて、台湾の半導体・USBメモリメーカーのトランセンドと同名であることに引っかけてのものか。なお、トランセンド社の日本法人・トランセンドジャパンの公式Xアカウントも、ウマ娘のトランセンドの実装&最新ガジェット好き設定に素早く反応した。
更には、コスプレイヤーであるののさんが「ウマ娘のトランセンドのコスプレをしてトランセンドジャパンを訪れる」という企画を実行。トランセンドジャパンがトランセンドの尻尾を写したポストが1万7千件超のいいねを記録している。
また、ドバイWCでの好奇心旺盛な様子のほか、馬主のノースヒルズ(※)が数多くの先進的な施策によって数々の名馬を生み出してきたことにも由来するとされる。
※このほか、ノースヒルズを運営する前田氏の本業はインフラ整備に特化した企業である「アイテック株式会社」の経営であることに引っ掛けて、トランセンドのシナリオでも情報収集の一環で温泉を修理するという「ガジェット好き」では収まらない行動力や、諸事情でデータを集め直す際に「インフラの復旧」に例えたりといった一幕がある。
物見グセ
自己紹介のなかで「どんな輪にもひょっこり顔を出し…」という一文があるが、実馬のトランセンドも首を変わった場所に向けることが時々あった。これが最もはっきりと出たのは2011年のドバイワールドカップで、この時にはレースの間中継車に載せられたカメラをじっと見つめ続けていた。
それも草食動物特有の広い視野を利用したチラ見なんてものではなく、ガッツリと首ごと傾けたガン見もガン見であった。
とはいえ、カメラを見ながらレースを進めたことでトランセンド号は折り合いが付いていた。結果としてドバイワールドカップの日本馬ワンツーを呼び込んだという面もあるかもしれない。
東日本大震災
後述する理由からシナリオ内では東日本大震災が真正面から取り扱われており、公式ポストでもその旨が報告されている。
ドバイWCについて "HOPE"
トランセンドの育成ストーリーではグッドエンディングにて地震の1年後時点でドバイのレースに参加しているが、史実ではトランセンド5歳のドバイ滞在中に東日本大震災(2011年3月11日)が発生。本国の窮状から日本勢3頭の陣営はレース参加への葛藤があったとされるが、現地ドバイの関係者からの激励もあり、「チームジャパン」として挑むことになった。
3月26日、メイダン競馬場オールウェザー2000Mで行われたドバイWCではヴィクトワールピサが先着し、トランセンドは2着。日本勢ワンツーフィニッシュで栄冠を持ち帰ることとなった。ヴィクトワールピサが過ごした現地の馬房には今でも金の記念ステッカーが設置されたままとなっている。
トランセンドの育成ストーリーではこの史実を尊重し、トランセンドは2着入線。同行したウマ娘A・Bは前年有馬記念で2㎝差の勝負を演じたヴィクトワールピサとブエナビスタということになる。最後のメッセージ"HOPE"は日本勢5頭(他はルーラーシップとレーザーバレット)の
関係者が着用していた日本国旗入りのポロシャツに刻まれていたワードである。
馬主のノースヒルズは、ドバイワールドカップからのトランセンド陣営の奮闘や現地でのエールなどに感銘を受け、翌年の一番の期待馬をキズナと名付けることに決めたという。
このドバイWCがゲーム内で触れられたのはこれが初ではなく、ヴィクトワールピサの父にあたるネオユニヴァースがノーマルEDにて観測している。
また、ワンダーアキュート育成イベント「しずみゆく夕日」にてスマートファルコンが「ダートウマ娘の方が有利って言われているバ場なのに芝の娘が勝った」と語った日本勢ワンツー決着のレースもこのドバイWCであり、ダート勢のリベンジとして彼女がドバイに挑戦する一因となった。
2011年の南部杯について
2011年の南部杯は盛岡競馬場で開催できなかったための代替開催されたと一般的に解釈されているが、そこには複雑な経緯がある。
たしかに、盛岡競馬場では同年5月からレースが開催されてはいた。しかし、水沢競馬場が被害を受けたほか、沿岸部の場外馬券売り場が津波で全壊。復旧後もインターネット投票が普及していなかった時代であったことから売上の回復が芳しくなく、赤字を一度でも出せば廃止という条件(そもそも地方競馬の存在意義は地方の財政を潤すためにある)で存続が続いてきた岩手競馬は崖っぷちに立たされていた。
この救済のため、JRAがかねてより岩手競馬の馬券発売コーナーが有る東京競馬場において「岩手競馬を支援する日」として南部杯の代替開催と南部杯の売上を岩手県競馬組合に拠出することで売上を確保することとし、岩手以外の地方競馬場もそれに協賛し、岩手競馬の馬券の発売や関係者のトークショーや物産展などで側面から支援した。
なお、トランセンドの馬主であるノースヒルズはこのレースの優勝賞金から1000万円を被災地に寄付している。
キャラソンでカラオケデートする女
ウマ娘にはそれぞれにあったキャラクターソングが用意されている。トランセンドのキャラソン『ZOKZOK』はウマ娘ストーリーでの一幕、トレーナーによる担当探しの情報提供の場面が歌われている。
……のだが、その途中でトレちゃんについてまだまだ知らない情報もあり、親睦を深めるため「カラオケ行っちゃう?」と誘ってくる。続いてカラオケマイクを通した音質になり、後ろではトレちゃんらしき人物がタンバリンを鳴らす音が入る。「トレちゃんも歌って?」
キャラソンでも距離が近いウマ娘なのであった。
関連イラスト
関連項目
関連ウマ娘
同期(09世代)
・ワンダーアキュート(ウマ娘):同室。引退後は同じアロースタッドで過ごした時期がある。
※ジョーダンとナカヤマは芝が主戦場であったため、対戦経験が無い。
同馬主(ノースヒルズ系)
安田隆行調教師
・カレンチャン(ウマ娘):母父トニービン繋がりでもある。
・トウカイテイオー(ウマ娘):騎手時代に無敗でクラシック二冠を達成。
母父トニービン
・カレンチャン(ウマ娘)
主戦・藤田伸二
ジャパンカップダート→チャンピオンズカップ優勝ウマ娘
・ホッコータルマエ(ウマ娘)〈2014年〉:この年より「チャンピオンズカップ」に改称。
ドバイワールドカップに出走経験がある馬
・スマートファルコン(ウマ娘):オールウェザー
・エイシンフラッシュ(ウマ娘):オールウェザー
・ホッコータルマエ(ウマ娘):2014年のみオールウェザー
震災関連
- マヤノトップガン(ウマ娘):トランの育成ストーリーの復興支援場面に1コマだけ登場。史実では阪神淡路大震災の年(1995年)の菊花賞馬。馬主が神戸市在住で家族を被災で亡くし、冠名のマヤノは神戸市にある摩耶山由来のため、菊花賞では「神戸は強い!今年は神戸だ!」の実況が生まれた。
- オルフェーヴル(ウマ娘):史実では東日本大震災の年の三冠馬。震災の影響で皐月賞の開催地が変更となっている。
- ゴールドシップ(ウマ娘):史実ではデビュー前に東日本大震災で福島で被災。ゴルシの育成ストーリーの冒頭が不穏なのはこのため。扱いづらいネタの為初期ではかなり遠回りな表現であることがわかる。
- ノーリーズン(ウマ娘):史実では引退後に東日本大震災で福島で被災。勝負服が福島関連のため、ノーリーズンの育成ストーリーでもなんらかのエピソードが語られると思われる。
- ゼンノロブロイ(ウマ娘):2004年天皇賞(秋)の覇者。この年に天覧競馬が行われるはずだったが新潟県中越地震の影響で翌年にずれた。ウマ娘ではクラシック期の夏合宿で地震の予知夢を見ている(実際に起こったのはシニア期の10月)。
- シンボリルドルフ(ウマ娘):生徒会長であり例のイベントでも登場。実馬は2011年10月に死亡しており大震災時は北海道で被災した(もっとも、身も蓋もないことを言えば2011年の3月当時存命だった「ウマ娘の元ネタとなった競走馬」はノーリーズンら一部を除いて北海道で地震を経験していることになり同じ場面に映ったエアグルーヴも同様。なお、上記の2つの地震については北海道で揺れは確認されなかった)。