「我こそ、拳を極めし者なり!」
プロフィール
代表国 | 日本 |
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身長 | 178cm |
体重 | 80kg |
3サイズ | B118 W84 H86 |
誕生日 | 不明 |
血液型 | 不明 |
好きなもの | 不明 |
嫌いなもの | 不明 |
特技 | 不明 |
ファイティングスタイル | 殺意の波動、暗殺拳 |
キャッチコピー |
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CV |
概要
『拳を極めし者』を自ら自称する、孤高の格闘家。『ストリートファイター』シリーズに登場するキャラクターで、海外では”Akuma”と表記されている。
登場は『スーパーストリートファイターIIX』からで、シリーズ全体でも隠しボス的存在として扱われることが多い。
衝撃的な登場と印象的な技の数々で、後の格闘ゲームに演出面等で大きな影響を与えている。
「滅殺」を始めとして、どことなく古くて物騒な発言をする。
担当声優は、『Ⅳ』までは西村知道氏、『Ⅳ』以降は武虎氏。独得の圧倒的迫力は、氏の技量あってこそなのかもしれない。
「笑止」
素性
リュウ・ケンの師匠である剛拳の実弟で、共に轟鉄(ゴウテツ)に師事していた仲。つまり、リュウたちにとっては師叔(分かりやすく言うと叔父弟子)にあたる。
しかし、強さを求めるあまり、禁断の力とされていた殺意の波動に手を出し、轟鉄との試合で瞬獄殺を用い、彼を殺害。
以後は生死をかけた「死合い」を求め、強い格闘家を探してさまよい歩くことになる。
凄まじい人相の悪さや、恐ろしい力を操るところから、正義感の強い人間からは悪人だと見られ誤解されることも多いが、一般人を狙ったことは一度もなく、闘いの絡まない日常では(ちょっと強面が過ぎる)普通のおじさん。ZEROシリーズの公式ガイドブックでは、路上で果物を売って、子供におつりを渡す姿が描かれた。
彼は血に酔っているわけではなく、あくまで強い相手と命を懸けた闘いがしたいだけなのである。
それゆえ、元やオロといった同じ価値観を持つ人間からの評価は高い。
むしろ、突然ベガをフルボッコにした初登場をはじめとして、むしろ世間的に悪とされる者達に対しては自分から立ち向かっているし、地球に飛来した巨大隕石を破壊して人類を救った事すらある。
また、格闘大会など「試合」が求められる場では「郷に従おう」とルールを順守する一面も見せており、死合いだけに拘っているわけではない。
また、自分が「大きな恩を受けた」と思う相手からの頼みであれば、例え相手が既に鬼籍に入った後の事であろうと聞き入れて実行する事で借りを返そうとするなど非常に義理堅い一面もある。
これだけも少々意外だが、この事が判明した場の方がもっと驚天動地であった。
同門であるリュウのことは、殺意の波動の素質を持つことから、自分を倒しうる相手として評価しており、自分と同じ領域まで至ることを期待している。
キャラクターデザイン
容貌は赤銅色の髪を後頭部で束ね、褐色の肌をしている。
衣服は袖がない黒色の道着を身に纏っており、ベルト代わりに荒縄で縛り、草鞋を履いている。
小物として、手には皮革の手甲(オープンフィンガーグローブ)を嵌め、首に大きな数珠をかけている。『Ⅳ』以降では、上記イラストのように手甲の代わりに荒縄をバンデージ状に巻きつけている。
元々が『仏像をイメージしてデザインされた』というだけあり、もしそのまんまの姿で木彫りされた等身大フィギュアがどっかの寺の本堂に安置されていたとしても全く違和感無さそうだから困る。
ストリートファイター5ではデフォルト衣装が変更。ライオンのようなたてがみが付き、髪を頭頂部で括っている。さらに背中には神人(しん)の字を背負う(本来は”神”と”人”を縦に重ねた外字である)。
因縁多き強者
兄弟喧嘩by tetsu
兄にして同門の剛拳や、共に殺意の波動の素養があるリュウなど。
OVA『ストリートファイターZERO -THE ANIMATION-』や中平版の漫画作品において、彼がリュウの父と思しき描写がある。
インパクト溢れる技の数々
同門のリュウやケンと類似する技も多いが、瞬獄殺や百鬼襲等を始めとして専用技も兼ね備える。
ストIII2ndから、ゲージを少し消費してその必殺技の強化バージョンが出せる「EX必殺技」というシステムが追加されたが、豪鬼のみEX必殺技が使えないという特徴があった(ただし必殺技をはじめかなり高性能)。ストⅣ以降からは普通にEX必殺技が使用可能となっている。
主な必殺技
リュウのものとほぼ同性能だが、気弾は紫色。作品によっては射程距離が制限されたり、至近距離時や気弾消滅時にヒットさせると相手を吹き飛びダウンさせる効果がある。
ケンのものに似た性能で多段ヒットし、作品によっては腕に紫色の炎を纏ったりEX版で「滅殺豪昇龍」に変化したりする。おなじみ安心安全の対空技である。
リュウとケンの竜巻旋風脚を兼ね備えた性能を持っており、多段ヒット&相手をダウンさせる。
また、空中連続ヒットの効果を持つため、豪昇龍拳などで追撃可能。
ストVでは、強で斜め上に飛び上がりつつ連続回し蹴りを放ち、最後は浴びせ蹴りのように足を振り下ろす形となっている。
EX版だとリュウの真空竜巻のようにその場で停滞しながら竜巻斬空脚を放つ。
空中から地上に向けて片手で波動拳を放つ。CPU版の豪鬼や、強化キャラである「真・豪鬼」、「神人豪鬼」などは二連続で放つ仕様となっておりかなり強力。
炎を纏った波動拳。リュウの「ファイアー波動拳(灼熱波動拳)」と近い性能だがこちらは発射前に溜めポーズを取るため更に技の出が遅い。
豪波動拳との違いは発生が遅い代わりに中版以上では数発ヒットの多段技になる(作品によっては単発ヒットの飛び道具と相殺してしまうこともある)。またヒット時にダウンを奪えるため、距離によっては起き攻めに移行する等攻めに転じやすくなる。
ストⅣではEX版で溜めのスキが短くなる。
ストVでは「赤鴉豪焦破(せきあごうしょうは)」という名前になった。
片足立ちのまま残像を残しつつ滑るように前方または後方に移動するワープ技。移動中は基本的に完全無敵だが終わり際に若干の隙がある。殺意系のキャラを象徴する技といえる。
その独特のポーズは、実は元々初出のスーパーストリートファイターIIXにおいて別のモーションの一部を流用して作成されたことがきっかけだったりする(構えは灼熱波動拳の溜めで、移動はジャンプモーションの一部)。
後続作品では度々移動時のポーズが変化している。
百鬼襲
ストZEROから追加された技で、回転しながら放物線の起動でジャンプし、追加入力で投げや打撃など様々な技を放つ。
何も入力しなかった場合はそのままスライディングの「百鬼豪斬」、P入力で空中掌底を放つ「百鬼豪衝」、投げ技の「百鬼豪砕」はほぼ全シリーズ共通。
K入力は、背中から倒れ込む「百鬼豪尖」(ZEROシリーズ)、鎌のように足を振り下ろす「百鬼豪断」(CVS2)、天魔空刃脚を繰り出す「百鬼豪刃」(SVC、ストⅢ3rd以降)。
また、掴んだのち飛び上がり回転しつつ相手を叩きつける「百鬼豪墜」、更には(EX必殺技扱いの)天魔豪斬空や滅殺豪旋風など、作品によって派生する技が異なる。
天魔空刃脚
空中から斜め下へ急降下しつつ飛び蹴りを放つ。基本的には特殊技だが、マーヴルVSシリーズでは必殺技扱いである。
スーパーコンボ(またはスーパーアーツ)
真空波動拳の豪鬼バージョン、というかコマンドからして灼熱波動拳のパワーアップ版とも言える。
やや入力しづらいもののダメージが高い上に飛び道具ということもあって対空だったり連続技だったり使い道は多岐に渡る。
ストⅢシリーズではスーパーアーツでこの技を選択すれば天魔豪斬空も使える上に(どのSAを選択しても)ゲージMAXで瞬獄殺や金剛國裂斬も使えるのでこの技を選ぶのが無難…とされている。
昇龍裂破の豪鬼バージョンで、連続して豪昇龍拳を放つ技。
ストⅣでは本人が使わない代わりに殺意の波動に目覚めたリュウが使用、3回目の昇龍拳のあとに気を集めた拳で相手を地面に叩きつける演出が追加されている。
ストVでは豪昇龍拳のEX版。
竜巻斬空脚、というより剛拳の竜巻剛螺旋のパワーアップ版で主にストⅢシリーズなどで使用。
竜巻斬空脚を上空に向けて垂直に放ち、前蹴り→空中回し蹴りでフィニッシュ。
空中で出した場合は滅殺豪旋風という名前になる。
斬空波動拳のパワーアップ版。マーヴルVSシリーズでは連続して斬空波動拳を放つ。
ストⅢではスーパーアーツで滅殺豪波動を選択した際にこの技も使える。
ウルⅣオメガエディション、ストVでは斬空波動拳のEX技となった。
イベントなぞ修行の場に過ぎぬ!?
豪鬼の大技の追加にはある法則(というか当然ともいえるお約束)がある。
それは・・・
スパIIX(初登場作)にて乱入時にベガを暗転フルボッコ →ストZEROにてゲージMAXスパコン「瞬獄殺」が追加
ストIII2ndエンディングにて新奥義「金剛國裂斬」の試し撃ちでエアーズロックを真っ二つに叩き割る →翌ストⅢ3rdにて同技がまさかのゲージMAXスーパーアーツ化
ストIII3rdエンディングにて「天衝海轢刃」で生身のまま高水圧の深海から沈没船を海上にブチ上げる →スパⅣにてまさかのウルコン化
CVSにて乱入時にベガを頭上から手刀で強襲し叩き伏せる →CVS2にて神人豪鬼が鬼畜技「禊」でプレイヤーを恐怖に陥れる
スパⅣエンディングにて「赤鴉空裂破」を披露 →ストVにてクリティカルアーツとしてお約束通り実装
・・・とこの様に、ゲーム内イベントシーン(特にエンディング)にて彼が使用した技はほとんど例外なく後の作品(早ければ翌作)にて使用可能技に追加されるという伝統があり、たいていゲージMAX時のみ使用可能な、上位超必殺技として実装されている。
ストⅤのエンディングにては新しい大技を披露してはおらず、このルーティーンもようやく打ち止めの模様か……
……とか思っていたら、影ナル者のストーリー中にて、せっかく手加減して遊んであげていたのにそれに気付かず挙げ句優位に立って調子に乗り始めた彼をお仕置きするのに『崩天正拳撃』なる技をブッ放していた。
…という事は…?
豪鬼を象徴する技。詳しくは当該項目を参照。
金剛國裂斬
どのスーパーアーツを選択しても使用可能。片手を地面に叩きつけて気を噴出させる、豪鬼版レイジングストーム。
技の出は遅いが初段ブロッキング不可でフルヒットすると瞬獄殺よりもダメージが高い。
禊
一瞬で相手の真上に移動し強烈な手刀を放つゲージMAX技。相手のスキはもちろん、空対空として使うとより強力。
CVS2では「神人豪鬼」のみ使用。ストリートファイター×鉄拳では通常の豪鬼のスーパーアーツだが、さらに相手の頭を地面に叩きつけたまま波動を噴出させ、地面に「天」を描くという派手な演出が追加されている。
スパⅣのウルトラコンボ2。なんとリアルタイムで10年以上もの時を経て実装となった。詳しくは当該項目を参照。
赤鴉空裂破
ストVの標準クリティカルアーツ。地面に炎の気を纏った拳を叩きつけて炎柱を噴出させる。
ちなみにこの他にも、「大赤焉」・「天覇涛砕斬」といった技も披露しているが、前者はそれ以降登場していない神人豪鬼の物、後者は製作がSNKサイドであったためか、未だ再現には至っていない。
ブリス豪鬼
左は通常豪鬼、右は神・豪鬼におけるブリス
ユーモアには理解あるタイプ
隕石を打ち落としたり、コスプレに勤しんだりと公式でもフリーダム
パロディも多い
この強烈な存在感のため、パロディとして扱われることもある。
カプコンではサイバーボッツの巨大ロボットに零豪鬼が登場し、SNK vs CAPCOM激突カードファイターズにも豪鬼とは別キャラクターとして登場している。また、マーヴル・スーパーヒーローズvsストリートファイターには人間サイズのロボットとしてメカ豪鬼が登場する。
コナミのNEWラブプラス・NEWラブプラス+のミニゲーム『イーアルカンフー+』の最終ステージにおいて条件を満たすと突如乱入し、瞬獄殺よろしくラスボスを一撃で倒す小早川凛子こと『シャオリン』のイベントがある。倒すと『リンコを超えし者』の実績が解除される。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALでは「スピリッツ」で参戦。スピリットのランクは「LEGEND」であり、生半可な戦い方をすれば最悪はものの数秒でこっちが滅殺(撃墜)されてしまう程の攻撃力が加味された強敵。スピリットの憑依先はリュウである為、ある意味で殺意の波動に目覚めたリュウも再現していると言える。「灯火の星」では何故か「悪魔城」にいる。…海外名がAKUMAだからか?
にゃんこ大戦争ではコラボイベントで参戦。敵としては「New Challenger」のステージを4つクリアすると挑めるステージで登場。極ムズステージでは強力な黒い敵と共に現れるが、豪鬼自体も黒い敵。ドロップ報酬に「ゴウキリン」が手に入ることも。
味方としてはコラボガチャの伝説レア枠で、排出確率は0,3%。白い敵に極ダメージを与える。
余談
彼のように「攻撃力は凄まじいが耐久が紙」な性能のキャラクターの事を、その出演作品を当てはめて「〇〇界の豪鬼」と言ったりもする。(例:ピチュー=スマブラ界の豪鬼)
関連イラスト
関連タグ
豪鬼(曖昧さ回避)
鉄拳(鉄拳7FRより正式参戦)
範馬勇次郎:似てないことも無い人
ラージャン:豪鬼がイメージ元になっている牙獣種モンスター。
アルバトリオン:豪鬼と同じく、神を超えるといわれる。
Mr.KARATE/タクマ・サカザキ:SNKにおける設定上最強の存在と言われる(本来は)修羅の格闘家。クロスオーバー作品においては豪鬼と互角の対の存在として扱われた。本気を出しただけの姿が真豪鬼の対として扱われたこともあるが、彼は古傷が悪化するのでなかなか本気を出せないため、決して豪鬼よりも格上の存在というわけではない。余談だが、「主人公と同じ流派の武術を用いて戦うボスキャラ」としての先輩でもある。
マグマード・ドラグーン:一部意匠に豪鬼の数珠が採り入れられている。しかもこっちも「死合い」を求めている。
トーチマン:なんか類似するモーションの技を持つ。
ときど:豪鬼を持ちキャラとしているプロ格闘ゲーマー
百鬼あやめ:百鬼襲と漢字が同じ(こちらは『ひゃっき』、あちらは『なきり』)。
タグ『殺意の波動』
『豪鬼』より『殺意の波動に目覚めたリュウ』の方がヒット数多い。