ここでは、2024年3月23日の動画で正式に発足した独立後の新組織について記述する。
独立前の組織及び本体についてはマッド・カルテルを参照。
概要
天京戦争の勃発の元凶になった世界最大の麻薬組織「マッド・カルテル」の本部に謀反を起こして独立した日本支部を母体とする新興マフィア組織。
元組織だったカルテル本体からの扱いに辟易し独立した香坂慎太郎がトップ。そのためシノギとしては薬物の売買を専門にしている。
組織名の由来は、マッド・カルテル本部の本拠地があるメキシコの公用語であるスペイン語で「竜巻」を意味する単語「Hurácan」であり、裏神を「本国(メキシコ)にも手が付けられない強大な勢力」に成長させたいという香坂の野望が込められている。ちなみにこの「Huracan」はハリケーンの語源でもある。
また、当て字にも「裏切り者が裏社会で神(トップ)になる」という意味が込められていることが公式Xの投稿、及び本編動画にて明かされている。
いずれにしても、マッド・カルテル本部に対する皮肉と憎悪が多分に込められたネーミングである。
組織の特徴
資金稼ぎのやり方
この組織はこれまで登場してきた大規模半グレ組織の羅威刃や戒炎と異なり、薬物売買だけを専門資金源としている。
これはマッドカルテル時代から香坂チームが薬物を捌くノウハウを熟知しており、それをそのまま流用したことによる。
弱点
裏切りによって独立したためメキシコにある本体とは関係が断絶し、「香坂の下につく=マッドカルテル本体から殺意を向けられ、直接始末に乗り出されるリスクがある」という状況が事実上確定した。同時に、獅子王組が京極組と同盟を結ぶ流れになって迎え撃たれる可能性が多いに高まった。
裏を返せば、豊富な資金力やカリスマ性を損なう事無く強力な人材や傘下を次々と確保できれば、弱点を消していけると言う意味にもなる。
メンバー
香坂、辰己、タンタン、反町、鳳崎、深瀬の6名は創設メンバーであることが確定している。そのほか、烏丸もメンバーに含まれる可能性がある。
中心部
- 香坂慎太郎 (こうさか しんたろう)
CV:くまかつみ
「裏神」のトップを務める銀髪と緋色の目が特徴的なスーツ姿の日本人男性。顔立ちは女装していない香月紫苑によく似た美顔で、我妻京也(覚醒前)の如く常に笑みを絶やさない人物である。紹介写真では黒いスーツを着てグラサンをかけ、ネクタイも黒で合わせていたが本編登場後にはネクタイの色が赤になり、グラサンを外している。
元々はマッド・カルテル日本支部の支部長で本部から直接派遣された幹部構成員だったが、本部からの扱いに辟易し、戒炎のトップだった我妻の進言で独立を決意。本部から派遣された幹部を殺害後、戒炎の協力により独立。我妻の死後、戒炎の残党を取り込み「裏神」を設立した。
マッド・カルテル時代から幹部としての組織運用能力はかなり高いと思われ、我妻の挑発に対して怒気を纏いながら放ったオーラから察するに戦闘面でも高い実力を誇る人物だと思われており、2023年12月23日の動画において須永陽咲也と互角に戦い実力の一端を披露した。
「我々はこれから"裏神"と名乗ります…… スペイン語で"竜巻"って意味ですよ」
- 辰巳春希 (たつみ はるき)
CV:西村隆主
裏神の幹部の一人。
元は旧マッド・カルテル日本支部で支部長だった香坂の側近。
天王寺組の室屋柊斗の黒ジャケット版のような服装で、黒髪に銀髪メッシュを入れた短髪の男性。
口癖は「優しい」であり、戦略上の理由があるとはいえ敵対組織のトップを殺さずに逃がしてくれるくらいには温情のある性格である。漆黒に塗られた小太刀を得物としており、暗い場所での戦闘で真価を発揮する。我妻が「面白い」と評するだけに敵対組織のトップを張る武闘派を一瞬で撃破できるだけの戦闘力を誇り、千葉県北部の極道組織を制圧した張本人でもある。
「優しくしたつもりなのに…… 皆死んでしまった」
CV:伊藤タカユキ
裏神の幹部の一人。
元は旧マッド・カルテル日本支部の支部長だった香坂の側近。
長い青髪をポニーテールヘアーを肩に垂らした髪型とヒョウ柄のシャツにサスペンダーという比遊怒羅のトップだった設楽紀明を彷彿させるような服装が特徴的な男性。紹介写真に写っていたメンバーで唯一お揃いのスーツを着ておらずグラサンもかけていない。
「ひどい」を口癖にしており、子どもっぽい喋り方や性格に反して集中力は異様なまでに高い。香坂の側近を務める幹部構成員であり、射撃を得意とする武闘派でもある。その実力も京極組の武闘派である近藤新平太でさえいいようにあしらうほどである。
「このいじめっ子め」
幹部
- 反町琥治郎 (そりまち こじろう)
CV:ヤシロこーいち
裏神の幹部の一人。
戒炎の下部組織のトップから瞬く間に戒炎幹部へ出世した経歴を持つが、部下の烏丸(及び元同僚の皆堂)と共に京炎戦争を無傷で乗り切ったうえに我妻による独裁に陥った戒炎を見限って組織入りした。
学歴・職歴・実績などキャリアを重視するで、それらが伴わない者は部下であろうと容赦無く粛清する。
「どんな歴史上の偉人も最初は下っ端だ。お前達はそれに立ち会ってるだけだ」
- 鳳崎桔平 (ほうざき きっぺい)
CV:ヤシロこーいち
裏神の幹部の一人。
天王寺組の馬渕春斗によく似た風貌をした黒紫髪の青年。元は神戸で深瀬とチームを組んでいたが、幹部陣営として迎え入れられた。
傭兵経験があり、八極拳を体得している猛者中の猛者。
羽王戦争後の2023年12月9日の動画で渋谷大智が言っていた「兵庫の厄介な奴」の可能性がある。全国制覇を目指している野心家かつ、強者との戦いのためには東奔西走する根っからの喧嘩好きであり、その実力は天王寺組の戸狩玄弥をして「強い」、「イカれている男」と言わしめるほど。
「日本仕切ろうと思ったら…… 結局東京やわなぁ」
- 深瀬大也 (ふかせ だいや)
CV:酒味たろう
裏神の幹部の一人。
鳳崎の部下にして相棒とも言える男で、短い緑髪が特徴。元は鳳崎と2人でチームを組んで関西を中心に暴れ回っていた武闘派だったが、鳳崎とともに裏神のメンバーになった。
京炎戦争のアフターストーリーにて幹部会議に出席していたシーンがあったことから、幹部待遇と思われる。
「死んだらええねん」
上級構成員
- 烏丸瑞紀(からすま みずき)
CV:KI
戒炎傘下時代からの反町の側近。反町とともに裏神のメンバーになった。
側近ということで彼に忠実であり、一緒に行動する場面を多く見せている。
2024年4月17日の動画で幹部らと共に主力の1人として紹介されており、一般構成員よりも立ち位置は上の模様。
- 森川(もりかわ)
二丁拳銃での戦闘を得意とするガンファイター。そのレベルも久遠町に根を張る極道組織ですら抑えきれないほどに銃の扱いに長けており、鳳崎も「おもろいやっちゃ」と認めるほど。更には靴の先端には仕込みナイフも備えている。
犯火血という独自組織を率いていたが鳳崎との激闘に敗れて大怪我を負う。傘下入りすることを表明したため命までは奪われずに裏神のメンバーもとい鳳崎直属の部下となった。
一般構成員(推定)
- 戒炎の残党
香坂の「戒炎の残党を取り込んだ」というセリフにより、戒炎残党の一部は裏神の構成員になったことが窺える。
裏神の構成員は、これだけではないかもしれない。
敵対者・敵対組織
黒焉街と花宝町を狙っていることに危機感を覚えて同盟を結んだため、敵対関係となった。
- マッド・カルテル本隊
裏切りによる独立のため、敵対関係となった。
敵対する可能性がある組織
2024年4月22日の動画で香坂が一年以内の日本裏社会制覇を目指すと宣言したことから、味方でない裏社会組織全てが敵と言える状態だが以下の組織も衝突する可能性が高い。
CODE-EL壊滅後、御前に召し抱えられたアサシンギルド。現在は株式会社モーリーと抗争中。
彼らは過激な愛国集団で日本国民が堕落する要素を許さず、実際に彼らは日本にある麻薬組織などを次々と壊滅させているが、香坂もまた日本裏社会制覇(後述)を宣言しているためぶつかる可能性がある。
2023年の空龍街のクリスマスイベントで須永陽咲也が香坂とぶつかっている。ただし星占い11位で自分と互角にやり合った須永や増援に来た青山琉己の様子を見て警戒心を覚えたか、天羽組のシマ「空龍街」は裏神のメインターゲットから外れている。
なお、羽王戦争で戦った天王寺組、羽城戦争の相手となる神城組、天王寺組の現在の戦争相手である五条組については(今後は不明だが)今のところ裏神との因縁はない。
シノギの一環でヤクの取引を行っているため、競合として対立する可能性がある。
また裏社会のトップを目指すという最終目標も同じなため、動きによっては戒炎晩年期と同じく間接的な敵対もあり得る。もちろん京極組に再び勝負を仕掛ける時に臨時同盟を結ぶという可能性もある。
活躍
この話で正式に結成。我妻の死から数週間後に最初のミーティングが開かれた。
香坂以下5名の幹部が創設メンバーとなり、会議から1週間後に薬物の輸入・密売を開始。ただしまだ活動は活発ではない。
- 2024年4月17日の動画(総集編)
オフの日なのかバーベキューパーティーが行われており、ロブスターなどが振る舞われていた。
- 2024年4月22日の動画(久我虎徹)
今回も6名の幹部が集まり2回目のミーティングがこなされる。だがこの時には深瀬の右隣と香坂の真正面が空席になっており、2名が追加される可能性が高まった(高坂も直後に「もう少し仲間は増えそうです」「未来が楽しみだ」と独白している)。
ここで反町が「メキシコ本体の報復が必死であり、国内極道も敵対する可能性がある」と指摘。この結果として金に糸目をつけず戦力拡張を試みることとなった。なお、鳳崎は戦闘目当てでの入団であり薬物関係には関与しない模様。
考察・余談
組織名の由来
本編中で語られた組織名の由来は上述の通りだが、ファンの間ではイタリアに本社を構える自動車製造メーカー・ランボルギーニが製造・販売するハイパースポーツカーのウラカンも由来の一つではないかと考察されている。
偶然にも独立から我妻死亡までの一瞬だけ協力していた戒炎の名前の由来もドイツのポルシェが製造・販売する高級SUVであるカイエンから取られている可能性があり、両組織とも欧州の自動車メーカーに関わっている。
追加メンバーの可能性?
生前の我妻は最後の戦いに敗れて死亡する寸前、全国の半グレ組織に「野心ある実力者を集めて戒炎の幹部候補にする」ことを通達し、これに各地の組織の指導者は昂っていた。このすぐ後に戒炎は滅亡したが裏神にとって薬物の流通に問題はなく、生き残った戒炎の残党を吸収したことで組織の規模も少し大きくなった。
現在では反町と鳳崎・深瀬の3名が呼応しているが、犬亥鳳太郎の「相当な資金力で、裏社会の頂点を目指す野心家が地方から集まってきている」という言及からするに、さらなる追加メンバーが出現する可能性がある(特に関西圏ではばらけ始めている組織が多いことが明らかになっており、鳳崎と深瀬の組織も本拠地は兵庫県神戸市である)。
カルテル本隊が報復に動く可能性?
2024年4月22日の動画で反町が言及していたが、仮にそのような事態になれば現在のエルペタス戦争のようにさまざまな勢力が巴る大戦争に発展する可能性がある。
幹部の口癖とこだわり
香坂:魅力的
辰巳:優しい
タンタン:1番
反町:学び/インプット - 向上心が高く、あらゆることを学びの機会として捉えていることの現れ。
関連タグ
マッド・カルテル日本支部 - 独立前に香坂が率いていた組織。