ヒーローには、知られざる仮面(カオ)がある。
仮面の向こうへ、君と。
概要
仮面ライダーシリーズのプロジェクトの1つであり、新作ゲームアプリの名称。
公式の略称は『カメンズ』。
2024年1月にプロジェクト発足が告知、同年2月に高橋悠也、武部直美、内海紘子ら制作スタッフが発表され、同年3月開催のAnimeJapan2024にて更なる情報が解禁された。
2024年5月30日から配信開始。
あらすじ
物語の舞台は自然と文明が調和した都市、『虹顔市』。
この街では悪の秘密結社『カオスイズム』が暗躍していた。
主人公はある日、『カオスイズム』の人体改造により本当の記憶を失った『仮面ライダー』の存在を知る。
仮面ライダーをサポートする『エージェント』の役割を亡き父から引き継いだ主人公(あなた)は、年齢・職業・信念…何もかもがバラバラな、個性溢れる16人の仮面ライダーたちと共に「定められた運命」を変え、彼らの記憶を取り戻すための戦いに巻き込まれていく――!
本作の『仮面ライダー』
秘密結社・カオスイズムによってカオスライダーとして人体改造を施され、人知を越える力を手に入れてしまった戦士の総称。カオスイズムが開発した装置『カオスリング』と『カオスドライバー』で変身する。
現在確認されている限りでは十六人いるが、改造による影響か本来の記憶を失っている模様。
ゲーム的な事情による見映えか、記憶を失った影響なのか、皆変身者の素顔が普通に見えるマスクであるのが最大の特徴(具体的にはライダーマンや電波人間タックル以上に顔が露出している)。
乙女ゲームのキャラじみたビジュアルも加わり、一見するととても仮面ライダーには見えない。
一方、ボディを中心としたその姿は、これまでのシリーズに登場してきたライダーや怪人に酷似している。
戦闘では徒手空拳や武器による戦闘がメインとなるが、具現化したエネルギーライズを変身者の性質に合わせて具現化することが可能。
カオスリング
仮面ライダーに変身するための指輪型アイテム。それぞれのライダーズクレストとクラス名が刻まれており、エネルギーをカオスドライバーに送り込む中継装置の役割を持つ。
変身後はドライバーに融合される。
登場人物
主人公
虹顔市随一の大財閥・コスモス財閥の後継者(※)。
亡き父が仮面ライダーをサポートするエージェントだったことを知り、自らも先代の跡を継ぐことを決意する。ここぞという時の意志の強さが特徴。
デフォルトネームは「ノア」。一人称を「私」か「僕」か選択が可能。
(※)当初は御曹司だったが、公式にて修正。
藍上レオン
CV:中村悠一
コスモス財閥のスーパー執事。
主人公の私生活からエージェント業務、仮面カフェの運営まで、全方位に渡って支える。
カメレオンのように神出鬼没だが、その実ひょうきんで親しみやすい性格。
ジャスティスライド
教育地区を拠点とし、普段は「仮面ライダー屋」として便利屋やお悩み相談など、困っている人々の力になるべく活動中。
変身時は顔を覆う複眼のような透明のバイザーが特徴で、ライダー名は変身者の名前から取られている。
マッドガイ
主に工業地区を拠点としており、普段はアルバイトをしたり趣味の絵画に没頭したりと、メンバーによって行動は様々。
変身時は顔の下半分を覆うようなマスクが特徴で、変身者の名字がライダー名となる。
スラムデイズ
主に娯楽地区を拠点としており、普段はゲームやインターネット、音楽など過ごし方はさまざま。「自由」の名のもとに、ゲームのようにバトルを仕掛ける。
変身時は目元のみを覆うゴーグルが特徴で、変身者の名字または名前を元にしたアルファベット3文字がライダー名となる。
ウィズダムシンクス
主に商業地区を拠点としており、普段は高級ラウンジ『ウィズダム』に勤務している。
彼らに心酔する女性客から様々な情報を集めている。
変身者の名前(ラウンジでの源氏名)がライダー名となっている。
タワーエンブレム
主に企業地区を拠点としており、普段は巨大企業『高塔エンタープライズ』を代々経営する高塔一族の一員として同社の社長、社長秘書を務めている。
変身者の名字と名前を一文字ずつ取って組み合わせたものがライダー名となる。
アルセブン
エージェントと仮面ライダーが敵対する謎の組織・カオスイズムの大幹部。
カオスの意思のまま、暗躍をする。
- 平和の仮面・ピアス(CV:平川大輔)
- 力の仮面・マイタス(CV:安元洋貴)
- 自由の仮面・リバル(CV:朴璐美)
- 真実の仮面・トルス(CV:小林ゆう)
- 支配の仮面・ドミナ(CV:鳥海浩輔)
- 進化の仮面・ボルート(CV:子安武人)
- 野望の仮面・???(CV:中原茂)
用語
虹顔市
本作の舞台となる都市。朝昼晩・春夏秋冬で様々な表情に変化を遂げる季節感に富んだ街並みであることからその名がつけられた。
市内には教育地区や工業地区など、いくつかの地区に分かれている。
仮面カフェ『カムフラージュ』
仮面を被って素性を隠しながら、食事と会話を楽しむコンセプトカフェ。昼はカフェ、夜はバーとして営業している。
エージェント活動の隠れ蓑として、コスモス財閥が運営している。
仮面ライダーたちが足繁く訪れる。
地下には主人公(エージェント)が仮面ライダーをサポートするための秘密基地「ライダーステーション」があり、執務室やトレーニングルーム、浴場や倉庫兼資料室などがある。
カオスイズム
世界の破壊と再生を目的とする秘密結社。仮面ライダーを生み出した以外の詳細や構成員などは謎に包まれている。
カオスライダー
カオスイズムによって人体実験を施されたライダーの呼称。
本作の仮面ライダーはカオスライダーとして改造された戦士である。
カオス
地球上に存在する万物から力を剥ぎ取り、顔型に標本化した「仮面」の総称。
カオストーン
カオスの欠片であり、その本能を覚醒させる力がある不思議な石。仮面ライダーの根源であり、様々なモチーフと色があると思われる。
カオスワールド
虹顔市に存在しない謎の異世界。不気味な怪人・ガオナが巣くっている。
スタッフ
世界観構築・メインシナリオ | 高橋悠也 |
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世界観監修・プロデュース | 武部直美 |
メインキャラクターデザイン原案 | 内海紘子 |
メインキャラクターデザイン | 1ZEN |
スーツ・ブロップデザイン | PLEX |
アクション・ポーズ制作協力 | 高岩成二 |
ゲーム開発 | リベル・エンタテインメント |
企画・運営 | バンダイ |
協力 | 石森プロ、東映 |
余談
武部直美によるプロデュースと高橋悠也の書くストーリーの組み合わせは『仮面ライダーギーツ』で行われており(但しライドカメンズの企画自体は『ゼロワン』の終盤辺りから始動していた為、こちらの方が先である。ちなみにTVシリーズ以外では『アマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』で共に仕事をしている)、アクション・ポーズ制作協力の高岩成二はクウガと響鬼を除く平成ライダー主役の18人のスーツアクターを務めているなど、スタッフの多くが平成・令和の仮面ライダーに携わっている人物である。
また、声優も多くが過去に仮面ライダー作品に出演しており、例えば浄役の高橋広樹は『超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレーツ』で人工イマジン・イブ役、深水紫苑役の田丸篤志は『MOVIE大戦アルティメイタム』でレジェンドライダー達の声役、伊織陽真役の内田雄馬は『仮面ライダーゴースト』でプラネット眼魔役、ランス天堂/Q役の天﨑滉平と颯役のKENNは『最強ケミー★ガッチャ大作戦』でエクシードファイターとビートルクス役を演じており(企画始動時期的にこちらの方が先に決まっていたと思われる)、高塔戴天役の福山潤は『パラダイス・ロスト』で1万人のエキストラの1人として参加している。特に皇紀役の松岡禎丞は『ギーツ』にてスエル役で出演し、彼の変身する仮面ライダーゲイザーや仮面ライダーリガドΩに続いて三人の仮面ライダーを担当する事となった。
その他、蒲生慈玄役の岡本信彦と阿形松之助役の佐藤拓也は仮面ライダーシリーズと繋がりの深いスーパー戦隊シリーズの『機界戦隊ゼンカイジャー』に出演しているが、岡本氏は後に『仮面ライダーガッチャード』でニジゴン役で出演を果たした。
現状では怪人の詳細は公開されていないが、皇紀の台詞や武部氏&高橋氏のインタビューからライダーの宿敵たる怪人や幹部格の存在が明らかになっている。
なお二次創作では他作品キャラがカオスドライバーで変身している姿も確認できる。カオスイズムに改造されたのだろうか?