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※本来は「あそぼーい!」と全角表示なのだが、Pixivの仕様上「!」が半角になるため、説明はこちらでする。英語表記は「ASOBOY!」。


概要編集

2011年6月にJR九州豊肥本線熊本駅宮地駅間で運行を開始した特急。1988年の登場以来、「オランダ村特急」→「ゆふいんの森Ⅱ」→「シーボルト」→「ゆふDXと転用を繰り返してきたキハ183系1000番台を改造の上充当している。


水戸岡鋭治氏によりデザインで内外ともにこれまでから一転、車体は白と黒のツートンに黄色の帯、マスコットキャラクターの「くろちゃん」をあちこちにちりばめられている。

車内はシートモケットをよりカラフルなものに変更、登場以来の目玉である前面の展望席はもちろん、新たに3号車が『ファミリー車両』となり、窓側にお子さん、通路側に親御さんが親子で座れるクロスシート「白いくろちゃんシート」のほか、木のプール・図書室・売店「くろカフェ」などの多彩な設備が用意されている。


平成28年熊本地震で豊肥本線の一部区間が不通になり、本来のルートで運行できなくなったことから、門司港駅博多駅間や博多駅~ハウステンボス駅間など別の地域・運行区間で「臨時列車」として運行された。2017年7月から2020年までは「九州横断特急」の運行ダイヤで阿蘇駅~宮地駅~別府駅(日豊本線経由)を走っていた。2020年8月8日の豊肥本線全線復旧に伴い、熊本駅~別府駅間の1往復運転に戻った。



沿革編集

元々この名称は同区間を1988年より運転していたSL快速「あそBOY」からとっている。しかしながら運用していた蒸気機関車8620形58654号機が2005年に故障、とりあえずディーゼル機関車DE10を補機に充て、さらには同年内の残りの運用は同機のみの牽引による「ディーゼルあそBOY」(客車は同じ50系)を暫定的に運用して急場を凌ぎ、同年11月末まで運転された。


翌2006年、「あそBOY」に換えて登場したのがキハ58系を改装した特急「あそ1962」であった。元々当該車は九州地区でも急行が減少して普通運用に格下げされており、更に九州新幹線鹿児島ルートの部分開業に伴い急行くまがわ」が特急昇格、ならびに一部を残して「あそ」と統合した「九州横断特急」となったことで急行形そのものも役割を失っていた。そんな中、特急運用に昇格する形で抜擢された。「あそ1962」は「あそBOY」の抜けた穴を埋めるために奮闘したものの、その名が示す通り元は1962年生まれの古参気動車で運用され、いよいよ製造50年に差し掛かる中で先の58654号機同様限界を迎えつつあった。


一方、58654号機はボイラーを新製するなど大掛かりな工事を行って2009年にようやく運用に復帰したものの、その故障の原因となった豊肥本線の勾配区間越え(この区間の難航ぶりは現役運用時代にも苦労した旨が「あそBOY」カフェ車内のビデオで放映されていた)を避け、58654号機保存先に由来して間合い的に運用していた「SL人吉号」を「SL人吉」と改め基本運用区間としたため、豊肥本線に戻ることは無かった。2011年の九州新幹線全面開業を持って「あそ1962」を老朽廃車とし、新たに新列車として「あそぼーい!」を走らせることが決定した。当初の運用終了予定を越え、2010年10月末まで運用された後、「あそ1962」は役目を終え運用を終了した。


停車駅編集

熊本駅 - 新水前寺駅 - 水前寺駅 - 武蔵塚駅 - 光の森駅 - 肥後大津駅 - 立野駅 - 赤水駅 - 阿蘇駅 - 宮地駅 - 豊後荻駅 - 豊後竹田駅 - 緒方駅 - 三重町駅 - 中判田駅 - 大分駅 - 別府駅



外部リンク編集

JR九州公式サイト(あそぼーい!紹介ページ)


関連タグ編集

列車愛称 特急 気動車 D&S列車

JR九州 豊肥本線 キハ183系 SL人吉

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