※画像はイメージ。
概要
2010年頃に福島県福島市平石地区の集会所前の駐車場に設置された、『機動戦士ガンダム』のモビルスーツ「RX-78」を模して制作された鉄製の像。全高約2.5メートル。
制作したのは地元のアマチュア鉄作家の男性で、完成翌年に亡くなっている為このガンダムは彼の遺作でもある。
本体のカラーリング自体はアニメと同様だが、バルカンの穴がなく縦長の頭部、いびつな頭身、細くてがに股で短足な脚など、全身から迸るヘタレっぷりからこの愛称が付けられ、グーグルマップにもこの名称で登録された。
バックパックにビームサーベルのグリップが2本装着されているが、取り外すことはできない。
左腕に盾も固定されているが、アニメと違って赤一色ではなく上部に白い部分がある。
また黒い銃も1丁付属していたが、アニメのビームライフルとは形状が異なる。
なおこの銃は、サムネイル画像にもあるようにキャノン砲のごとく右肩に装着されていた時期もあるが、いつの日か両手に持たされ、針金で固定されるようになった。
設置当初から地元民に親しまれていた他、後にSNSを通じて日本全国に存在が知れ渡って以降は福島県外からも多くの来訪者が訪れるようになった。
また風化や劣化が見られた際には除染作業員や地元のファンなどによって塗装を直されるなど、大事にされてきた…のだが…、
ビームライフル盗難事件
2020年5月3日、何者かによって針金で固定されていたビームライフルが盗まれてしまい、報告を受けた平石地区の区長が警察に被害届を提出した。
一月ほど経過した後、各種メディアによってこのニュースが日本全国に報道された結果、6月9日にプラスチック製のショットガン(アニメとは無関係の人間用のモデルガン)が像の両手に持たされており、
更に6月13日にはペットボトル製のハイパーバズーカ(こちらはアニメに登場するものと同型)が誰かの手によって未明に置かれていた。
これに合わせ、像の尻の部分にフックが2つ増設され、銃を1丁真横に装備できるようになった。
またニュースを聞いて、全国からの見物客も増えたという。
その後地元の工業高校の3年生有志が新たな鉄製のビームライフル(形状はアニメではなく盗まれた銃に準じている)を1週間かけ制作し、6月17日に無事寄贈された(下記外部リンク参照)。
更に手製のガンダムハンマーや拳銃のモデルガンなども寄贈されるに至り、像の側にウェポンラックまで設置された。
但し、盗まれたビームライフルは未だに返却されていない上、多くのメディアに取り上げられたことで新たないたずらも懸念されるため、付近に監視カメラが設置された。
止まらぬ進化(?)
現在では正月になると腰部に正月飾りが装着されるほか、足元に「Welcome to へたれガンダム」と描かれた丸い石が置かれている。
この石には目をニッコリさせたへたれガンダムと、福島県の県鳥であるキビタキらしき鳥が描かれている。
更にはお賽銭のつもりなのか小銭が像の肩や腰などに置かれるようになり、やがて2022年には何者かによってミニチュアの賽銭箱が置かれていたことが地元のローカル番組で紹介された。
果ては同年のゴールデンウィークの頃から、背部にテム・レイがアムロ・レイに手渡したガラクタ回路(を象ったジョークグッズ)が取り付けられていた。
ところで著作権は…?
Wikipediaの記事では「アニメの制作会社であるサンライズに許可を得ているかは不明」と記載されているが(後に削除)、大方の見解では「版権元に無断で見物料を徴収したりグッズを販売したりするような営利目的ではなく、個人で楽しむ程度のものと思われるので問題なし」との事である。
関連タグ
福島県 福島市 へたれ/ヘタレ 機動戦士ガンダム お台場ガンダム 田植えガンダム
ヘタレガンダム…表記揺れ
ククルス・ドアンの島…メイン画像
7メートルの
外部リンク
- へたれガンダムにビームライフル“復活” 福島工高生が制作し寄贈(福島民報)
- 「へたれガンダム」周辺(Googleマップ)