概要
てんとう虫コミックス8巻及び、藤子・F・不二雄大全集11巻に収録。
この雑巾で鏡やガラスなどを拭くと、そこへ過去に写った物を見ることができる。拭けば拭くほど過去の出来事が写し出される。
アニメ化の際のカラーリングは1979年版と2016年版はピンク色だが、1995年版のみ、黄緑色の地に柄が描かれたものとなっている。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版においては1979年9月20日及び1995年9月8日に、水田版では2016年5月13日にそれぞれ放送している。
1979年版
- ママの三面鏡は一面鏡に変更。
- ドラえもんはしずかが部屋に帰ってくると、鏡の上に乗ってこれを隠し、しずかから何をしてるのか聞かれると、平泳ぎの練習と誤魔化した。
- ジャイアンが誰が芽を踏みつぶしたか白状するよう怒鳴るシーンでは、皆が一人ずつ自分ではないと証言する下りが追加され、ドラえもんは自分は足跡が付かないことになっていると証言している。
- のび太がゆっくり反射ぞうきんで拭いたガラスに映っていた男性はやせ型になっており、スネ夫のママがプードルを散歩させていたところ、同じく散歩中だったブルドックと吠え合いの喧嘩になり、それにより飼い主同士も口論になる下りやスネ夫が髪を整える場面が追加された。
- 本編終了後のショートアニメはドラえもんが鏡を覗くと、そこに変顔をしたママが映し出され、ドラえもんが驚き飛び上がるというもの。
1995年版
- サブタイトル及び、ひみつ道具の名称が「タイムぞうきん」に変更。
- ジャイアンは植え込みの中に建てられている電柱のそばに芽を植えている。
- のび太が危うく車に引かれそうになったのは、渡ろうとした時信号機が赤になっていたから。
- 今回もママの三面鏡は一面鏡に変更されているが、形状は角が取れ丸みを帯びている。
- ドラえもんはママの鏡でイタズラした後、テレビにもゆっくり反射ぞうきんを使い、既に放送時間を終了した番組を映し出して見せた。そしてのび太は番組に映ったゴリラを手鏡に映し、これをジャイアンに見せて自分の顔がゴリラそっくりだと思わせるというイタズラをしている。更にやって来たスネ夫にも同様のイタズラをして自分の顔をキツネザルだと思わせることに成功した。
- ドラえもんとのび太がゆっくり反射ぞうきんで拭いたしずかの鏡はかけ型ではなく、置き型に変更。そしてしずかが帰ってくると、それを自分たちの後ろに隠しており、この後しずかも2人と一緒にジャイアンの元へ行っている。
- のび太がジャイアンにボコボコにされるシーンでは宇宙から見た地球が映し出されると共に、のび太の悲鳴が轟くという演出がなされた。
2016年版
- サブタイトルが「ぞうきん探偵のび太」に変更
- ジャイアンは1995年版と同じく植え込みの中に建てられている電柱のそばに苗を植えている。
- のび太がぶつかりそうになったのは車ではなく、ピザ屋のスクーター。
- のび太が帰宅してきた時、ママは家の前を掃き掃除していた。
- しずかが部屋に帰ってきた後のドラえもんとのび太の行動は1995年版と同じで、この後も1995年版と同じくしずかも2人と一緒にジャイアンの元へ行っている。
- のび太がゆっくり反射ぞうきんで拭いたガラスには、通行人の他に安夫と治夫も映っていたがただ通り過ぎただけで、その直後大きな赤い車が一時停車しており、これが通り過ぎるとスネ夫が踏みつぶされた苗を見て驚いている様子が映っていて、犯人かと思われたがしずかの「踏みつぶす瞬間は映っていなかった」という発言で犯人とは断言できず、スネ夫は難を逃れた。
- そこでのび太はしずかの提案でさっきの赤い車の窓を拭いてみることにし、町中の色々なガラスを拭いて赤い車の行方を探すことにした。そして最初にメガネ店のガラスを拭いてみたところ、焼き芋を買うしずかが映っており、次にラーメン屋の配達用のバイクのバックミラーを吹いてみると髪を整えるスネ夫が映っていた。
- それから更に赤い車の行方を追うが、スネ夫が「踏まれた芽が復讐を望んでいると思う?!」とジャイアンに訴えるも、ジャイアンはこれを殴るだけじゃ済まないと勘違いしてスネ夫はなぐられそうになる。
- だが、とうとう赤い車を発見したことでまたも難を逃れるも、車の窓を拭いたことで、10円玉を見つけて喜んだ拍子に芽を踏んでしまったことがバレてしまう。だが実際は、それ以前に既に踏まれていることが分かり、更に拭いたところ、真犯人がのび太だと判明し、のび太はジャイアンに「ぞうきん探偵をボロぞうきんにしてやるぜ!」と町中を追いかけられボコボコにされてしまった。