アステリオス(Fate)
あすてりおす
でも、なまえを、よんでくれた。
みんながわすれた、ぼくの、なまえ……!
真名 | アステリオス(ミノタウロス) |
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クラス | バーサーカー |
性別 | 男性 |
身長 | 298cm |
体重 | 150kg |
出典 | ギリシャ神話 |
地域 | ギリシャ |
属性 | 混沌・悪・地 |
好きなもの | 1人でいる事(通常時)、外、青空、光、花、エウリュアレ(絆5&第1部クリア後) |
嫌いなもの | 人との関わり(通常時)、皆が悲しむ事(絆5&第1部クリア後) |
設定担当 | 東出祐一郎 |
ILLUST | しまどりる |
CV | 鳥海浩輔 |
生まれついての魔獣、反英霊である。
『Fate/Grand Order』に登場するバーサーカークラスのサーヴァント。レアリティは☆1。
ストーリーでは第1部3章『封鎖終局四海 オケアノス』にて味方のサーヴァントとして登場。
『Fate/Labyrinth』にもヴォルフガング・ファウストゥスのサーヴァントとして登場した。
ギリシャ神話における登場人物にして、クレタ島の迷宮ラビリンスの主、『アステリオス』。
ギリシャ語で「雷光」という名を与えられたこの怪物(えいゆう)が、その名で呼ばれることはほとんどなかった。広く世界に普及した異名はミノス王の牛を意味する、『ミノタウロス』である。
クレタ島の王・ミノスの妻であるパーシパエーが、牡牛との間に産んだ人の体に牛の頭を持つ生まれついての怪物。彼の扱いに困り果てたミノスは高名な工匠ダイダロスに命じて「決して出られぬ迷宮」――即ち、ラビリンスを造らせた。生まれついての怪物は、生まれついての英雄に倒されるのが筋書きだ。アステリオスはラビリンスに忍び込んだ英雄テセウスによって、討ち果たされた。そう、本質が邪悪ではなかったとしても所業が悪である以上は、誰かに倒されることが宿命だ。
例え――彼が本心では闇ではなく、他の人間と同じ光を求めていたとしても。
陰鬱な迷宮ではなく、涼やかな自然の風を、豊かな森を求めていたとしても。
一人称は「ぼく」。
見上げるほどの巨躯と、全身に刻まれた傷跡。そして牛の頭蓋より作られた鉄の仮面。
これらの要素から近寄りがたい印象を受けるが、素顔と性格は成長途中の少年を思わせる。
狂化のため言語は辿々しいが、辛うじて意思疎通は可能なので、他のバーサーカーよりは遥かに御しやすいだろう。アステリオスをアステリオスとして認識する限り、彼が君を裏切ることはない。
戦闘時は荒々しい一面を見せるものの、普段はのんびりとした大人しく寡黙な少年。
その強靭な巨躯に加えて間延びとした反応から誤解されやすいが、純粋で聡明な心を宿す。
自身の現界理由を察することはできずとも、今自分に何ができるかという判断は非常に早い。
アステリオスがこの特殊な聖杯戦争に召喚されたことは望外の幸運と言っていいだろう。召喚されたのが通常の聖杯戦争なら、恐らく彼がアステリオスの名で呼ばれる事は無い。クラス名か、ミノタウロスか、いずれにせよ怪物として振舞う事しかできなかっただろう。だが「ほんとうのなまえ」――アステリオスの名で呼んでくれる人がいる限りは、人間としてその人を守るために戦うのだ。
『Fate/Labyrinth』に登場した彼は、知性らしきものを感じさせない凶暴な化け物として登場する。これについての理由は不明だが、読者からは怪物の側面を強調された姿ではないかと予想された。
伝統の怪物、神牛の血を引く半獣半人であるため、肉体面はきわめて強力。第1部3章では、重傷を負った体でガレオン船を持ち運ぶほどの力を見せた。また腕力にものを言わせるだけでなく、直感と当人なりの機転で柔軟に戦う戦闘センスを有する。そして宝具は特筆すべき性能を有している。
モーション中では、2振りの戦斧『深淵のラブリュス』を用いた接近戦を主とする。他にも、戦斧に雷撃を纏わせる、頭に牛の頭部を模した神気を纏わせて頭突きを放つ、迷宮の天井を落として圧殺する、雄叫びにより衝撃波を放出する、戦斧を合体させて斬撃の威力を増幅するなども披露する。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | A++ | A++ | C | D | E | A |
ヴォルフガング | ? | ? | ? | ? | ? | ? |
万古不易の迷宮(ケイオス・ラビュリントス)
- ランク:EX
- 種別:迷宮宝具
- レンジ:0
- 最大補足:14人
「いくぞぉ……!」
「まよえ……さまよえ……そして、しねぇ!!」
アステリオスが封じ込められていた迷宮の具現化。固有結界に近い大魔術であり、世界の下側に創りだされる。一旦発現してからは「迷宮」という概念への知名度によって道筋が形成されていく。
一定範囲内の侵入及び脱出を阻害する結界としての効果も持ち、その結界を解除するにはアステリオス自身が宝具を解除するか、迷宮に潜ってアステリオスを討つしかない。一度消えても、時間が経過すればまた創りだすことは可能。迷宮は広大な上に、魔物がウヨウヨしているのでアステリオスの元に辿り着くことすら困難。しかもアステリオスが死ぬと迷宮が崩壊するというまるでRPGのラストダンジョンみたいな機能が付いているために、一度潜れば生還する事は極めて難しくなる。
序盤から入手可能な低ランクのバーサーカー。同ランクのスパルタクスと比較すると攻撃向きの調整となっている。カードバランスは《Quick:1/Arts:1/Buster:3》のバーサーカーの典型。ステータスは一見すると☆1相応で、序盤を過ぎると戦力外になりそうな感じを受ける。実際、『耐久:A++』ながらバーサーカークラスがほぼすべてのクラスと相克関係にあるために、とにかくしぶといスパルタクスと比肩されると打たれ弱いのは確かである……が、アステリオスの真価はその宝具にある。
宝具『万古不易の迷宮』の効果は【敵全体の攻撃力&防御力を6ターン低下】。
バーサーカークラスとしては初のデバフ系のサポート型宝具の使い手である。絆クエスト後は強化され、【敵全体の攻撃力&防御力を6ターン低下+攻撃力&防御力を1ターン大幅に低下】の追加効果が発生する。前述の通りアステリオス自身のステータスは非常に低いのだが、この宝具で相手のステータスをアステリオスと同程度にまで引きずり下ろすことで格上に食い込む奇策を可能とする。サポート代表の孔明などと合わせれば1部ラスボスの宝具攻撃すらゼロにする潜在能力の持ち主。
保有スキル「怪力(A)」(攻撃力UP)と「天性の魔(A++)」(弱体耐性・防御力UP)も、☆1の恩恵でスキルレベル上昇のための素材が比較的に安く済むため、Lv.MAXが比較的に実現可能な範疇でもある。NP回収と打たれ弱さを補いつつ、先述した宝具の特性をうまく戦術に組み込めば、☆1ながら奇策を用いて敵を追い詰めていくという、戦術型のバーサーカーへと化ける可能性を秘めている。
低ランクのサーヴァントでのクリアを目指す縛りプレイや魅せプレイではアーラシュと並ぶ切り札的存在で、うまく戦術を組み立てれば宝具乱射で高難易度クエストのボスさえも無力化し、持ち前の攻撃力で押しつぶす万能要塞と化す。特筆すべきことに、2021年現在までにストーリーの節目節目で登場した物語上重要なボスは(専用のギミックで弱体化可能な敵はそうする必要はあるものの)全員について、アステリオスを主軸としたパーティでの撃破報告がある。それらのボスにはゲームシステム上、NP溜めに有利に働く全体多段ヒット攻撃を通常攻撃としている者が多いことが原因なのだが、その例外に対してもなんだかんだで通用する辺りには奇妙な縁を感じずにはいられない。
第1部3章での活躍から愛好家の多いサーヴァント。ストーリーきってのバーサーかわいいマスコットキャラにして、多くのマスターの涙腺にブレイブチェインをぶちかまして退場していった『漢』。気になる人はぜひ彼の生き様をプレイで確認し、目に焼きつけて欲しい。イベントにおいてもクリスマスを中心に出番が回ってくるのだが、その度に生来の純朴さと聡明さでマスターをはじめ、他のサーヴァント達までほっこりさせたり、しんみりさせたりしている。なんだ、ただの天使か……
なお、2015年クリスマスイベント『ほぼ週間 サンタオルタさん』にて、限定礼装『雷光のトナカイ君』としてクリスマスモードのアステリオスが登場。翌年のクリスマスでもトナカイ扱いされた。
2016年7月の『サーヴァント強化クエスト 第3弾』において、新スキル「深淵のラブリュス(C)【自身に1ターン、スター集中&Buster性能UP】」を獲得。スター生産要員をサポートに加えることで、驚異的な爆発力を発揮することが可能になった。耐久性の低さについても、8月6日開催の1周年記念キャンペーンの最終項目「聖杯転臨」の実装によるレベル上限の引き上げによって、ある程度だが改善できるようになった。ただ「聖杯転臨」はストーリーやイベントで回収しただけの聖杯しか使えないために、各自サーヴァントへの愛が試される要素でもあることに十分に留意してほしい。
2024年11月に念願のモーション改修がなされており、よりパワフルな戦闘を拝めるようになった。なお、低レアサーヴァントのモーション改修実装は2021年の黒髭以来となり、約3年ぶりである。
生前
養父であるクレタの王。異形であったアステリオスを忌み嫌い、最終的に「怪物」としての役割を押し付けてラビリンスに閉じ込めた。だが、アステリオスは決してミノスを恨むことはなかった。なお「アステリオス」の名は彼の気まぐれで与えられたものであるが、この名は実はミノスの義理の父である先代のクレタ王の名前で、言わば義理の祖父の名前を与えられた事になる。祖父は彼の誕生時には既に故人となっていたが、ミノス達三兄弟や母のエウロペを家族として迎え入れた心優しい名君であり、アステリオスも名前と同時に優しい心をしっかりと受け継いでいると言えよう。
パーシパエー
実の母親。ポセイドンに掛けられた呪いのせいで牡牛と交わってしまい、彼を生み出すことになった。過酷な出産に耐えきれず亡くなってしまい、アステリオスは母親の顔を知ることはなかった。
ラビリンスを作り上げた建築家。アステリオスの出生についても協力している。
後に、ラビリンスが突破されたことに激怒したミノスによって幽閉されてしまう。
アステリオスを討ち果たした英雄。アステリオスとは正反対の「生まれついての英雄」。
アリアドネを救うためにラビリンスに潜り込み「ミノタウロス」を死闘の末に討ち果たすが、彼が怪物である役目を負わされた人間「アステリオス」である事を知って、彼も救うべき存在だったにもかかわらず討った事を後悔する。彼らの最後の会話は、どの書物にも口伝にも語られていない。しかし、後にテセウスの「祈り」は遠い未来のオケアノスの海において、果たされる事になった。
カルデアにおいては、テセウスは生前の負い目から遠巻きに見守っているが、当のアステリオスの側は殺されたのを別に恨んではいないので「おなかすいてないか」などと、彼を気にかけている。
ミノスの母親であり、自身にとっては義理の祖母に当たる。また、牛に関連する仲間でもある。
血縁こそないものの、生来の母性と慈愛の深さから彼を孫として認知し、愛情を注いでくれる。
実の従兄弟(母の兄の娘)。本人同士は現時点では特に関わりがないのだが、今までの人生観を変える程に大切な存在である異性に死後(サーヴァントになってから)出会ったという共通点がある。
実の伯母(母の姉)。面識は無かったが、あちら側はその存在を認識していた。
甥から面と向かって「伯母さん」と呼ばれた時には、かなりの衝撃を受けた。
原点の神話上では全く関わりがないのだが、生前にどこかで面識があったらしい。
マスターの善性によってアステリオスが心穏やかに過ごせていることを喜んでいる。
Fate/Grand Order
契約したマスター。彼を怪物「ミノタウロス」ではなく、英霊「アステリオス」として直視した上で心から頼ってくれる。その心がある限り、アステリオスは英霊として奮い立ち戦い続けるのだ。
第1部3章で行動を共にした、ゴルゴン三姉妹の次女。当然ながら、生前に面識は無い。
怪物と呼ばれた自分の「ほんとうのなまえ」を呼んでくれた存在として彼女のために力を尽くそうとしている。お互いにカルデアに呼ばれてからも彼女によく遊ばれているのだとか。なお、ミノスの娘であり自分にとっては義理の姉にあたる王女に同名の人物がおり、後にオリオンの母となる。
ゴルゴン三姉妹の長女で、エウリュアレの姉。これまた当然ながら、生前に面識は無い。
同一の存在と言えるステンノとエウリュアレの事をはっきり見分ける事ができているようで、ステンノがいるとエウリュアレもとても楽しそうだ、と親しみを抱いている。カルデアにおいては彼女を肩に乗せようとしており、ステンノの方もそんなアステリオスに対しては優しく接している。
ゴルゴン三姉妹の末妹。彼女がいるとステンノとエウリュアレが楽しそうだ、と考えている。
どちらかと言えばステンノとエウリュアレに弄られているのだが、彼にとっては知らぬが花。
第1部3章で彼女の海賊船に乗せてもらい、配下の海賊達とも信頼関係を築いていた。
自分を恐れずに対等に接してくれた経験は、アステリオスの中で大きな希望である。
2015年クリスマスイベント以来、行動を共にすることが多いカルデアちびっこコンビ。
2人のボディーガード的な立ち位置。なお、3騎の中ではナーサリーが一番大人びている。
2019年水着イベントにおいて友達となった、水着ジャンヌの使い魔のホオジロザメ。
あちらも見た目が怖いだけで善良な性格なので、終始ほのぼのしたやりとりをした。
真名の項目での名前の由来についてだが「アステリオス(Asterius)」は実際には「雷光」の意味ではなく、ギリシャ語で「星」を意味しており、また言語学者によって構築されたインド・ヨーロッパ祖語に遡って「空に輝けるもの」という意味(Asteriusの語幹「Aster〜」が英語に「Asteroid(アステロイド、小惑星)」「Asterisk(星のようなもの)」などの単語に受け継がれた)となっている。
Fate/GrandOrder Fate/Labyrinth サーヴァント バーサーカー(Fate)
雷光と女神:エウリュアレとのカップリングタグ