この車種はセダンタイプの3000㏄のエンジンを搭載した高級車である。TOYOTAではこの車種を日本においてのみ、1991年から2004年にかけて販売した(海外においてはレクサスブランドで販売)。
概要
この車種は高級車種として製造され、主たる目的はグランドツーリング(長距離運転に対し耐えうるおしゃれな車という意味だがいつの間にやら=レースにも参加する高性能車種という意味にとられるようになった)とされるが、なぜか国内においては保険料が高かったり 無理やりMTにしてドリフトさせたりVIPカーのベースにされたりあまりイメージがよくない。もちろん走り屋のベースマシンになるのはそれなりの理由があり、2JZ-GTEを搭載するのは他にスープラしかない為、そして特にドリフト業界においてはMT化自体も特段珍しい作業ではない(そもそもAT大国となってしまった日本では、特にマークⅡBrosやローレルなどのMTは希少である反面ATはだぶついている)為である。
なお、この車種の初代モデルはクラウンマジェスタとシャーシやメカニズムを共有した姉妹車の関係にあった。(形式名にある"S"は元来クラウンに割り当てられる車種識別記号。)
車種
この自動車は1回のモデルチェンジを行い、さらにはレクサスGSとしてさらに複数回のモデルチェンジを行った。全車両ATである。駆動形式はFR(エンジンを前部に搭載した後輪駆動)
初代
JZS14#型と呼ばれる車種である。この車種のボディは外国のデザイナーに任され、ジャガー・ケンジントンなどをモデルとして制作された。エンジンはツインターボと自然吸気の直列6気筒(直6)3000㏄エンジン、のちにセルシオの4000㏄のV字型8気筒(V8)エンジン搭載車を追加していた。またこの車種には4WDが存在する。
3度のマイナーチェンジを行った。
2代目
1997年にフルモデルチェンジし、JZS16#型となる。デザインを自社で行ったものに変更(それに伴い斜体バランスがよくなった)。どさくさに紛れて国内でV8エンジン車をやめたりした。また、5速AT車種が追加された。
この車種はTOYOTAが日本国内においてもレクサスを販売することになったため製造が中断された。
レクサスGS
本来であるならばGSで説明すべき懸案であるが、曖昧さ回避の意味でこちらで説明する。
3代目(GRS190系)
本形式より、日本でもレクサスブランドでの販売となる。
それに付け加えて同じ理由でアルテッツァも消滅、さらにはそれ以前にもチェイサー/クレスタ→ヴェロッサ、ビスタ、スプリンター、ターセル→プラッツなどとセダンが次々と販売中止になっており、2005年当時のネッツ店で販売されていたセダンはアベンシスただ一車種のみとなってしまったが、2009年に販売終了となってしまい、3代目プリウスとSAIが販売するまではセダンのラインナップは一時期消滅された。
レクサス日本導入で同時発売されたGSE20系ISと並んで、日本市場向けのトヨタ車として初めて280ps越えを達成した車種である。
またその3.5L V6エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド仕様のGS450hが登場した。
(加筆求む)
4代目
2012年フルモデルチェンジ。
現在のレクサスの顔となっているスピンドルグリルを最初に採用したのがこの世代のGS。当初は初期のCT同様おとなしめのグリルデザインだったのだが、2015年の大規模マイナーチェンジで現在のレクサス車と同じスピンドル形状を強調したデザインに改められた。
ハイブリッド仕様はモデルチェンジからやや遅れ、先代同様の450hが最初に導入。その後、2013年の改良時に2.5L 直4+モーターの300hを追加している。
2015年の大規模マイナーチェンジでは、新たにGS Fを追加している。これはIS FやRC Fでも使われている、ヤマハと共同開発した5L V8の2UR-GSEを載せ、スポーツセダンへと設計し直したもの。見た目そのものはぱっと見GSとさほど違いは変わらないように見えるが、カーボンリヤスポイラーが標準装備されていたり、エキゾーストパイプが4本あるなどの違いがある。また、IS Fと違って5人乗り。GSと違って後席を倒すことはできないが、トランクスルー機構はあるので細長いものなら積載可能。
しかし、セダン市場の縮小傾向には逆らえなかったことや2018年に日本に導入されたESに(駆動方式こそ違うが)市場を奪われてしまうことになり、大型化したLSやESより扱いやすいという声はあったが2020年に生産を終了。アリストからの命脈は遂に途絶えてしまった。
(加筆求む)
pixiv
pixivの作品としてはドリフトを行うこの車種が描かれているが、実はこの車種無改造ではドリフトは難しい(これはドリフトを行うためにはMTでないとできない技術があるものの、この車種は全車種ATであるため)。