カタログスペック
- 全長 317m
- 全幅 524m
- 最大積載量 9800t
- 航続距離 不明(無補給でも地球を最低1周できる)
概要
地球連邦軍が、宇宙世紀0080年代中盤に開発・配備した、成層圏プラットフォーム機能を有する超大型輸送機。かつてのジオン軍のガウ攻撃空母を参考に作られたらしい。元々は地球の防空圏を6つに分割し、有事即応のMS派遣体制を確立させる『ガルダ構想』に基づいて配備されたもの。圧倒的な航続距離と積載量・対空砲火能力を持つため、しばしば「空中要塞」の様だと評される。
だが6機の内1機をグリプス戦役で損失してしまった上、追加建造の予算が莫大すぎて下りなかったため、防空圏構想は立ち消えている。
その航続距離・積載量から軍事・気象観測・輸送インフラにと引っ張りだこの人気者。そのために、その価値を知るものからは、本機の損失は人類の損失だとされている。
テレビ版『機動戦士Ζガンダム』放送中の富野由悠季監督の発言によれば、当初ガルダ級は4機のみと言う設定だったが『機動戦士ガンダムUC』で6機存在することが判明し、4機の名称が公式に発表されている。なお本作ではグリプス戦役・第一次ネオ・ジオン抗争を経て同型艦の大半が喪失したと設定されているが、実際に喪失したのが明確なのは1機のみである。
同型艦
ガルダ
ガルダ級1番艦(メイン画像)。機体色は灰白色。『機動戦士ガンダムUC』で、ビスト財団に捕らわれたミネバ・ラオ・ザビを宇宙に移送するためのシャトル中継基地として登場した。同型艦の中でも圧倒的な対空砲火能力を持つと言われる。
小説とOVAで結末が異なり、小説ではスベロア・ジンネマンの破壊工作とユニコーンガンダム同士の戦闘により多大な損害を受け、最終的に爆散している。OVAにおいてはジンネマンの破壊工作が無く、ユニコーンガンダム同士の戦闘も比較的最小限に収まったため、損害を受けつつも辛うじて爆散は免れた。
アウドムラ
機体色はオレンジ色。『機動戦士Ζガンダム』においては、元々ジャブロー基地に配備されていたが、エゥーゴがジャブロー降下作戦後の脱出用として後述のスードリと共に奪取。以降は同盟組織であるカラバが空中拠点として運用した。
テレビ版では、同組織の中心メンバーであるハヤト・コバヤシの指揮のもと、キリマンジャロ攻略作戦・ダカールでの陽動作戦に参加。
『機動戦士ガンダムZZ』では、ダブリンへのコロニー落としの際、避難民の救助を行っていたがラカン・ダカラン大尉の部隊の攻撃を受けブリッジクルーが全滅した。最終的には降下していく本機に、ガンダム・チームのメンバーが乗船し操縦を行ったため、海上に不時着・生還した。戦後は連邦軍が回収してレアメタルの運搬などに使用された。
スードリ
機体色は薄緑色。アウドムラ共々エゥーゴに奪取されるが、テレビ版ではケネディ空港でティターンズに奪還される。以降はブラン・ブルターク少佐(ブラン少佐戦死後は副官のベン・ウッダー大尉)の指揮下、アウドムラを追撃した。最後はアウドムラに特攻を行ったが撃墜されている。サイコガンダムの牽引を行った艦。
メロゥド
機体色は灰色。ジェリド・メサ中尉の指揮下、キリマンジャロ攻略戦後のアウドムラを追撃した。戦闘中、アムロのディジェの攻撃を受けブリッジを破壊された。『機動戦士ガンダムZZ』では、ネオ・ジオンのラカン・ダカランが使用している事から、何らかの経緯でネオ・ジオンが入手した模様。
ガーウィッシュ
機体色はオレンジ色。『フォーミュラー戦記0122』において、レイラ・ビアス大佐の下、地上における地球連邦軍のF90運用部隊の母艦となった。
宇宙世紀120年代においても、なおガルダ級が現役であることが窺い知れる。
この他、名称不明艦が『ガンダム・センチネル』や劇場版『機動戦士Ζガンダム』(ケネディポートの戦闘がカットされているため、スードリではないガルダ級の同型艦で追撃している)に登場している。
関連タグ
機動戦士Ζガンダム 機動戦士ガンダムZZ 機動戦士ガンダムUC