概要
『Fate/Grand Order』第2部第二章「無間氷焔世紀ゲッテルデメルング」に登場するキャラクター。キャラクターデザインはTAa。
北欧異聞帯にある第23集落で暮らす少女。年齢はもうすぐ13歳とのこと。
薬草を摘むためひとりで集落を抜け出し、巨人に襲われていたところを主人公とマシュに助けられる。
マシュの鎧姿を見て彼女を「御使い」と呼び、また共にいる主人公も同等に見る。これは、この世界の人類にとって「剣や槍を持つ者はみな御使い」と信じられてきたからであり、マシュのそれは剣や槍ではなく盾であったが、武具という共通点から「御使い」だと誤認したから。
二人への対応は上客を扱うように恭しく二人を「様」付けて呼ぶが、二人も謙遜して優しく接するため、結果的に互いを尊重し合うような親睦関係を結んでいく。
フォウくんともすぐ仲良くなり、もふもふの毛並みを触らせてもらった。
花と集落を愛し、友を想う優しい性格の少女。争いは好まないがその優しさから友人・ラウラのために集落を抜け出し、巨人の徘徊する温暖な湿地帯へ薬草を取りに行く大胆な一面もある。
基本的にこの北欧異聞帯における人類は、牧場で飼いならされている家畜のような立場であり、そのためか自分の意思で行動を選択・決定することがほとんどない。彼女もその範疇に収まってはいるが、それでも好奇心の高さや危険を承知で集落を飛び出す行動力がある分だけ、北欧異聞帯における人類の範疇においては変わった方であると言える。
料理上手で伝承にも詳しいが、彼女を含めて北欧異聞帯の在り方に疑問を抱く人間がここにはいない。その為、彼女のあり方を通して主人公たちそしてプレイヤーは北欧異聞帯の人間がどういうものかを知ることになる。
そして異を唱える主人公達の指摘は、自分の意思で物事を考えなければ理解できないものであり、そうした経験がないゲルダを悩ませていた。
この指摘は、カルデア側も異聞帯の在り方ゆえに「矛盾したエゴ」だと分かっていたが、"汎人類史"及び"人間"としての矜持を捨てない為、止める訳にはいかなかったのである。
そんな彼らとのやりとりを通して、自分の意思で行動することをわずかながらでも知ってゆき、異聞帯消滅の時、少しでも恐怖を減らす様「家に帰り眠る様に」と言う残存ワルキューレ達の命をこっそりと破って外出、自分で考えた遊びとしてフォウくんの真似をしようと飛び跳ねた瞬間、吹いた一陣の風と共に全ては消滅した。
第二章の異聞帯を突破したマスターには、シナリオクリア報酬として彼女が描かれた概念礼装「花園の少女」が送られる。
———これは夢想の絵画。
決して見ることのない、ありえざる世界。
それでも君は思い描く。
花々に囲まれて、少し大人になった彼女の姿を。
関連イラスト
関連項目
Fate/GrandOrder Cosmos_in_the_Lostbelt 無間氷焔世紀ゲッテルデメルング
雪の女王:同名の少女が登場する童話。原作はヨハン・クリスチャン・アンデルセンだったりする。
ゲルズ:北欧神話に登場する女巨人。ドイツ語読みで『ゲルダ』となり、その名は『垣で囲まれた播種された耕地』を意味する。また、フレイヤの双子の兄・フレイの妻であるという。