「フフフ…フッハッハッハ…勝てる、勝てるぞ。あの兵器さえあれば、我々は奴らに勝てる!ハッハッハッハ…ハッハッハッハッハ…!!」
「誰にも邪魔はさせん!ワシが地球を救うのだ!このワシが地球上で最も偉大な英雄となるのだ!どうだ、羨ましいかブレード!」
概要
CV:大滝進矢
連合防衛軍の准将を務めるスキンヘッドの男。フルネームは不明。一人称は「わし」
強い英雄願望、功名心の高い利己的な性格で、自分の手柄を何よりも最優先しそのためにはどんな手段も厭わないという一言で言うなら「俗物」な男。まがりなりにもラダムの脅威を正しく認識し、逆に現状の認識が甘く腰が重い上層部に苛立っているが、正義感より戦後の己の功や英雄視に目が向いてて、ベクトルを誤ってしまった。その性格からレビンからは「真空管ハゲ」と呼ばれている。
一応は味方サイドの人間で、ラダム進行以前には連合防衛軍の設立に尽力し、ラダム襲来の際にはオペレーションサンセットを自ら立案、実行させ、バルザックをスパイとしてテッカマンのボルテッカと同じフェルミオンのデータを入手し、フェルミオンを使った兵器やソルテッカマンの開発を行うなど決して無能な人物というわけではないのだが、それらの功績によって徐々に増長していき、敵よりも邪魔な味方扱いされていくようになる。
もともとフリーマン司令官に対して異常なライバル心があり、何かと挑発や妨害などあからさまな行動が目立つ。そのため当初から非力な軍の戦力にすべく、Dボゥイことテッカマンブレードの力を強く欲していた(上記にあるが、現状の脅威を理解して、唯一の対抗戦力に近いテッカマンブレードが独占されている事に不満を抱くのは栓がない)。
ソルテッカマン開発によりラダムにも勝てると増長し、オービタルリングに攻め込むが、テッカマンエビル相手にソルテッカマンは手も足も出せずに敗北、バルザックも消息不明となり、作戦は失敗。失態の回復のため暴走し、フェルミオンミサイルでラダムの巣となっているオービタルリングの破壊という強硬策を実施。
もしもそれを実行しようものならオービタルリングの破片が地球に降り注ぎ甚大な被害をもたらすほか、ラダムの本拠地は月であるため全く意味のない犠牲を増やすだけの行動なのだが、英雄になりたいという妄執に取り憑かれるあまりフリーマンを無視し続け、中止を進言した側近を射殺するなど完全に狂ってしまっていた。
ブレードに進言されてもデタラメとして聞き入れず、オービタルリングによる犠牲も「たかが数億人」と吐き捨て、
「誰にも邪魔はさせん!ワシが地球を救うのだ!このワシが地球上で最も偉大な英雄となるのだ!どうだ、羨ましいかブレード!」
と中指を立てながら吐き捨てて発射を慣行。この狂気じみた姿は本田のおやっさんやフリーマン司令官をも戦慄させ、ブレードも「悪魔」と評した。
だがこれによって完全にブレードに見限られ、フェルミオンミサイルはハイコートボルテッカで破壊され、その爆発に基地もろとも巻き込まれて爆死した。
クロスオーバー作品において
強硬的な姿勢が設定的に好相性だったのか、どちらの作品でもブルーコスモスの思想に染まっており、ムルタ・アズラエルの副官的役回りを担っている。そのため本来のアズラエルの副官であるウィリアム・サザーランドの出番を食ってしまっている。さらにJではキラ・ヤマトを「裏切り者のコーディネイター」と呼ぶなどジェラード・ガルシアの立ち位置も兼任しているほか、デビルガンダムを破壊されて機嫌を損ねて部屋にこもったアズラエルに呆れる一面もあった。
Jではブレンパワードルートにおいて、オルファンめがけて核ミサイルを撃ち込むという暴挙に出るが、アンチボディのバイタル・ネットで跳ね返されてしまい基地ごと宇宙の藻屑と化した。
WではガンダムSEEDルートにて、アズラエルの救援に現れたところ、叢雲劾によって全てのクルーを脱出させられ、コントロールを失ったドミニオンと衝突しフェルミオンミサイルの誘爆に巻き込まれて消滅するという末路をたどった。
どちらの作品でも一応原作再現の行動はとるのだが、なぜか最終的にブレードのいないルートで死亡している。
関連項目
三輪防人:同類と言える人物だが、スパロボでの共演は現在の所は無い。似た者同士故に、案外共演すれば同族嫌悪で対立し合う可能性も…。