「……ふん。復讐者、ゴルゴーンだ。うまく使うがいい。私も貴様をうまく使う。どちらが先に末路を晒すか、見物だな?」
プロフィール
真名 | ゴルゴーン |
---|---|
クラス | アヴェンジャー |
性別 | 女性 |
身長 | 172+??cm |
体重 | 57+??kg |
出典 | ギリシャ神話 |
地域 | 欧州 |
属性 | 混沌・悪・地 |
好きなもの | 人間の苦しむ様子 |
嫌いなもの | 鏡 |
設定担当 | 桜井光 |
ILLUST | 下越 |
CV | 浅川悠 |
演 | 護あさな |
人間部分以外の怪物部分を含めると、相当の身長数値および体重数値となる。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアヴェンジャークラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
メインシナリオ第1部7章『絶対魔獣戦線 バビロニア』にて「三女神同盟」の一角として登場し、クリア後にストーリー召喚へ追加される。
真名
ギリシャ神話におけるゴルゴン三姉妹の三女が魔獣と化した存在、「ゴルゴーン」。
本来の真名はメドゥーサ。その呪わしき成長のなれの果て。魔獣の女王とでも呼ぶべき存在。
髪の毛は無数の大蛇のように変貌し、その中心に巨大な赤い一つ目となった「キュベレイ」の魔眼が輝いている。
メドゥーサとしての体も、心も、在り方さえも崩れ、守りたかった筈の姉達さえも巣の中の邪魔者としか認識出来ずに取り込んでしまい複合神性と化した。
島を丸ごと覆う「他者封印・鮮血神殿」の結界を巣とし、犠牲者を増やし怪物を通り越した悪神に成長しつつあったが、当時まだ英雄ですらなく神々に乗せられた若造にすぎなかったペルセウスにより、半ば自滅する形で討伐される。
カルデアのシステムで召喚されたゴルゴーンは、何らかの要因により大本(オリジナル)である怪物の性質が著しく強調された状態。
女神から完全な魔物・怪物「ゴルゴーン」へと変成しきる寸前の段階であり、本来はサーヴァントとして召喚されることはない。
人物
一人称は「私(わたし)」。
英霊としてのメドゥーサと比べると言動も性格も無機質かつ冷酷なものとなっており、好きなものにおいても「人間どもの苦しみ」を挙げている。
本来的には人類への脅威であり、扱いを間違えればマスターですら命の保証はなく、絆を深めてもマスターを殺すことには変わりないが、せめて「優しく殺してやる」ぐらいの情を見せている。
マイルームではメドゥーサがいると自分の体重が重い事を気にして食事量を減らそうとする他、生前関わりのある姉2人に対して未だに苦手としている一面がある。
能力
幸運以外の全てステータスがB以上の高いランクを誇る。
特に筋力・耐久については、一般的な英霊の範疇を超え、魔獣だからこそ到達し得る領域にある。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | A++ | A++ | B | B | D | A |
保有スキル
復讐者(B) | 復讐者として、人の恨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情は直ちにアヴェンジャーの力へと変化する。 |
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忘却補正(C) | 人は多くを忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。忘却の彼方より襲い来るアヴェンジャーの攻撃はクリティカル効果を強化させる。 |
自己回復(魔力)(A) | 復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。微量ながらも魔力が毎ターン回復する。 |
怪力(A+) | 一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。完全なる魔と化したゴルゴーンは、これを高ランクで所持する。 |
巨怪蹂躙(EX) | 「怪力(A+)」が変化したスキル。詳細不明。 |
変転の魔(B) | 英雄や神が生前に魔として変じたことを示す。過去に於ける事実を強調することでサーヴァントとしての能力を著しく強化させるスキル。ゴルゴーンは、人の身では絶対に不可能なランクの筋力と耐久力に到達している。 |
魔眼(A++) | 最高レベルの魔眼「キュベレイ」を所有する。ただし、通常時には封印状態にある。 |
畏怖の叫び(A++) | 生物としての本能的な畏怖を抱かせる咆哮。敵全体に恐怖、継続的な防御ダウン、瞬間的な防御ダウン大、呪い状態などを付与。だが、本作では基本的に使用されない。 |
宝具
強制封印・万魔神殿(パンデモニウム・ケトゥス)
- ランク:A→A+
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1~60
- 最大捕捉:400人
「千魔眼、解放。」
「貴様らの呪いを返してやろう。溶け落ちるがいい。『強制封印・万魔神殿(パンデモニウム・ケトゥス)』!!フハハハハハハハハ!」
女神としての最後の名残を放棄し、最後に行き着くなれの果てである「ゴルゴンの怪物」を一時的に実体化させ、指定領域内のあらゆる生命を溶解する。
人間であればただちに命を奪われ、サーヴァントにも強烈なダメージを与える。
ライダー状態のメドゥーサが所有する宝具「他者封印・鮮血神殿」が強化されたモノではあるものの、準備時間を必要とせず、真名解放のみで発動する。
無機物タイプの相手には効果がやや薄い。
なお宝具名にあるケトゥスとは、メドゥーサを討伐した帰路のペルセウスにメドゥーサの首を用いて退治された鯨のようなモンスターの事。ついでに言うとポセイドンが遣わした存在でもあるため、ポセイドンとの関わりが原因で魔性に堕とされた彼女としては遠まわしに色々な縁の繋がっている相手。
この鯨のようなモンスターもまた、ティアマトの名で呼ばれる事も。また、このケトスと同語源であるのが、メドゥーサの母親とされる海の女神ケートーである。
ゲーム上では、種類はBusterで、効果は【敵全体に強力な攻撃&呪い状態を付与(5ターン)〈オーバーチャージで効果アップ〉+味方全体のNPを増やす(+10%)】。
強化後は、威力に加えてNPの増加量が増える(+15%)
自己封印・暗黒神殿(ブレイカー・ゴルゴーン)
- ランク:C+
- 種別:対人宝具
- レンジ:0
- 最大捕捉:1人
石化の魔眼「キュベレイ」を封じる強力な幻術結界であると同時に、相手の能力発露も封じる事が出来る対人宝具。第一霊基段階で付けているバイザーがそれである。
性能や機能はメドゥーサと同様だが、ランクがC+となっている。
ゲーム上での性能
初となる☆4(SR)ランクのアヴェンジャー。「HP<ATK」という同クラス共通の攻撃的なステータスを持つ。
《Quick:1/Arts:2/Buster:2》のセイバー型のカードバランス。
どの攻撃も多段ヒットするうえ、クラススキルのお陰でNP効率も良好。またQuickを戦闘に置いたBraveチェインでのスター生産能力も良い。
スキルは、1ターン攻撃力UPの「怪力(A+)」、5ターンのガッツ(HP0からの復活)状態付与と3ターンのクリティカル威力UPの「変成の魔(B)」、敵1体を1ターンスタン状態にする「魔眼(A++)」。
「怪力(A+)」は他の同一スキルより効果が高い一方、効果時間が1ターンと短くなっている。
「魔眼(A++)」も高いスタン付与率を誇るが、「対魔力」等のスキルで弱体耐性が高い相手にはミスする場合がある。
宝具は前述通り。
呪いはオーバーチャージで威力が上がるが500ずつしか上昇しないので、基本的にはオマケ程度に考えていた方が良い。
全体に等倍でダメージを通せるため、各クラスに分け隔てなく高い効果を発揮する。もちろんバーサーカーとルーラーにはさらに高いダメージを叩きだす。
何気に味方全体のNPを増加させる効果もあり、味方全体をさりげなくサポートしてくれる嬉しいオマケ付き。
高い攻撃性を持つ一方、やはり耐久性が疎かなので長期戦は苦手(クラス上バーサーカーとムーンキャンサー相手以外ならそこそこは耐えてくれるが)。
また「変転の魔」によるクリティカル威力UPも、スター集中率が全クラスでも下位のアヴェンジャーでは活かしにくく、メインアタッカーに据えるには概念礼装による補助とスター生産要員が必須となる。強化クエストにより「怪力(A+)」から変化する「巨怪蹂躙(EX)」により攻撃力UPが2ターン中4回、発動ターンのみBusterカード限定でスター集中度UPの効果を受けられるようになるが、カードの引きに左右されるため十分とは言えない。
ただスター生産要員、撤退覚悟の前衛としてはなかなかに優秀で、敵を宝具と魔眼でキリキリ舞いにしつつ、ザコやボスの取り巻きを排除するには申し分ない。
いっそフォウくんカードでのHP増強をやめて、敢えて撃たれ弱くなっておくという奇策もある。
このため皮肉にも自身にとって不俱戴天の仇が描かれている「五百年の妄執」との相性が良いということに……
総じて優秀なサブアタッカーであり、自分の戦果よりも味方をサポートすることに秀でた攻撃性を持っている。
現在はエクストラクラス改定により、マスターそっくりのAIがアヴェンジャーの弱点に加わった。
ちなみに組ませると彼女を苦しめる者達をゴルゴーンが蹴散らし、こちらは打たれ弱さを回復でカバーしてもらい更には宝具のチェインで呪いの付与率を上げてもらいつつNPを貯めていくなどやっぱり相性は良い。
そして水着カーマ実装により同クラスで仲良く出す事も出来る様になった。
また、光のコヤンスカヤ・闇のコヤンスカヤと組ませた場合、NPチャージ・カード性能強化・スター獲得と集中・呪厄など、元々の攻撃性能をさらに引き上げることが可能になる。
活躍
女神同盟の盟主であり、魔獣を生み出し人類殲滅を狙う女神「ティアマト」を名乗る。
ウルク北方の山岳地帯を拠点とし、そこに「鮮血神殿」を構築して攫った人間たちを消化し、魔獣へと転生させていた。
不完全な覚醒でもウルクの要害である北壁を破壊し得るほどのパワーを誇り、主人公やウルク軍を窮地に追い込む。しかし牛若丸やレオニダスの決死行と、キングゥの諫言によって北壁から退去する。
そして10日後に決戦を予告し、人類側に猶予を与えて去っていく。
迎えた人類との決戦では、女神同盟から離反したケツァル・コアトルの放った「マルドゥークの斧」がマーリンの企てで鮮血神殿の正面を破壊し、神殿が機能不全に陥ってしまう。
そして自身が魔獣ゴルゴーンであると看破され、さらに自身の一番古い過去がサーヴァントとして立ちはだかり、切り札とされたことから敗北。
この時点でゴルゴーン本人は完全に消滅したが、終盤で真のティアマトが復活した際、ケイオスタイドの中からランサーの方のメドゥーサがゴルゴーンの姿で出現、ティアマトのウルクへの進撃を阻もうとする主人公たちの前に現れる。
その際に、自分がアナである事を悟られないようにゴルゴーンとして主人公一向に接し、わざと突き離すような言い方でウルクに向かわせる。彼らをウルクへ先回りさせるために、ティアマトとと交戦の末に散った。
彼女の奮戦により、ウルクは最終決戦への準備を整えることに成功している。
関連人物
生前
愛すべき姉達。怪物になっても苦手なものは苦手な様子である。
実際のところ、彼女たちから逃げるのは(トラウマもあるが)「生前の最期を思い出させたくない」という優しさによるもの。
……なのだが、肝心の姉達の方は気にするどころか完全に通常運転なので色々と台無しである。
生前自分を殺した英雄。
当然、蛇蝎の如く嫌っている。
メドゥーサから見て孫に当たる人物。彼女もまた、ティアマトのように数多くの怪物たちの母親となった存在。
Fate/Grand Order
第1部7章で敵対したマスター。
カルデアに呼び出されて以降も怪物である自分に気兼ねなく接する姿勢には呆れている。
そう言ったコミュニケーションのおかげか、視線だけで会話ができる程度には理解を深めている。
「メドゥーサ」の別の側面が現れたサーヴァント。
ランサーの自身は“偶像の女神”としての一番古い過去、ライダーの自身は女神から現在に至る過渡期に位置している神と魔の混ざりもの、セイバーの自身は前2者の中間点にあたる。
第1部7章で絡みのあった女神達。
特にケツァル・コアトルからは蛇属性・女神系サーヴァントとして独り身である事を気に掛けられている(一方のゴルゴーンは復讐者になれるだけの素養と過去を持ちながら明るく振舞える彼女に若干恐怖を感じている)。
一時期自身の補佐官だった。しかし、一時とは言え母子として過ごしていたことで互いに情を抱いており、最終章では援軍として登場した妙に人間臭いエルキドゥが「エルキドゥ名義のキングゥ」であることをポロリと漏らしかけている。
『節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔』にて共演。
ゴルゴーンを自分と同じく大蛇の呪いを受けたものと勘違いしており、同族意識を向けてグイグイ迫ってくるので、さすがのゴルゴーンも気圧されて逃げ出している。
その他
『Fate/unlimited codes』でメドゥーサが敗北すると、ゴルゴーンに関する特殊台詞を聞く事が出来、彼女の力でメドゥーサをゴルゴーンに変える事が出来るらしい事が示唆されている。