基本情報
和名 | シオカラトンボ |
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別名 | ムギワラトンボ(メスの別名) |
学名 | Orthetrum albistylum speciosum |
分類 | 蜻蛉目 不均翅亜目 トンボ上科 トンボ科 ヨツボシトンボ亜科 シオカラトンボ属 シオカラトンボ日本産亜種 |
体長 | 5~5.5cm |
分布域 | 日本(北海道~九州、南西諸島)、中国、台湾、朝鮮半島、極東ロシア (種としてはユーラシア大陸全域に広く分布する) |
概要
トンボ科に分類される中型のトンボ。
街中でもよく見られる身近なトンボで、赤とんぼやオニヤンマと並ぶ著名な種である。
雌雄で体色が異なり、雄は水色で腹部先端や胸部周辺は黒っぽく、雌は薄黄色に麦わら模様をもつ。
成熟した雄は胸部から腹部の前方が白っぽい粉で覆われており、これを塩に見立てた事が名前の由来。
低地や低山地の開けた環境でよく見られ、池や川の近くに多いが、水辺から離れた公園や住宅地でも見られる。
年に2回以上成虫が出現し、成虫は主に4月から10月頃まで見られ、越冬は幼虫で行う。
ヤゴは池や水田、流れの緩やかな河川や用水路、公園の噴水や学校のプールなどの緩流~止水域で見られる。
産卵はホバリングしながら水面に腹部を叩きつけるようにして行い、雄はその間、産卵中の雌の頭上でホバリングしながら周囲を警戒し、他のトンボや天敵が近づくと激しく追い払う。
近縁種
- オオシオカラトンボ
- シオカラトンボより大型でオスの青みが強い。街中でもよく見かける。
- タイワンシオカラトンボ
- 南西諸島で見られる。
- シオヤトンボ
- 早春にのみ見られるスプリング・エフェメラル。
- タイワンシオヤトンボ
- ホソミシオカラトンボ
- 南西諸島で見られる、シオカラトンボを少し細身にした様なトンボ。
- ミヤジマトンボ
- コフキショウジョウトンボ
- ハラボソトンボ
シオカラトンボに似るが、腹部が極端に細い。