男子のスーパーカップ
Jリーグ開幕以降のスーパーカップしか知らない人が多いかもしれないが、実は歴史は古い。Jリーグの前身であるJSL時代にて、1977年から1984年まで行われていた。なお、基本的な出場資格はJSL1部優勝チームと天皇杯本選優勝チームであるが、JSL1部と天皇杯本選の2冠を達成したチームが出た場合は、天皇杯本選準優勝チームが繰り上げで出場権を得ていた。
その後、JSLがJリーグと旧JFLに発展解消するために閉幕となる記念として1992年に行われたチャンピオンズカップを挟み、1994年から開始されたのが現行のスーパーカップである。(※1992年のチャンピオンズカップの基本的な出場資格は1991年-1992年シーズンのJSL1部・JSLカップ・天皇杯本選・コニカカップの各優勝チームであるが、読売サッカークラブがJSL1部とJSLカップの2冠を達成していたため、JSL3位であったヤマハ発動機サッカー部が繰り上げ出場となった。ちなみにJSL1部2位は、天皇杯本選優勝チームの日産自動車サッカー部である)
1994年から始まった現行のスーパーカップは、前述したチャンピオンズカップの特別協賛であった富士ゼロックスを特別協賛に迎え、タイトルを『ゼロックス・スーパーカップ』と命名。以降、2009年からは『富士ゼロックス・スーパーカップ』、2022年からは『富士フイルム・スーパーカップ』と2度改称しつつ、同一法人組織(※富士ゼロックス→富士フイルムビジネスイノベーション)の特別協賛によるスーパーカップは途切れることなく続いている。2021年には『同一企業の協賛で最も長く開催されたサッカースーパーカップの大会』としてギネス世界記録にも認定された。
主催は公益財団法人日本サッカー協会(JFA)と公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)、主管は公益社団法人Jリーグと試合会場がある都道府県のサッカー協会である。出場資格はJ1リーグ優勝チームと天皇杯本選優勝チームである。また、出場繰り上げ資格について、2008年までは天皇杯本選準優勝チームが対象であったが、2009年から現在に至るまではJ1リーグ準優勝チームが対象である。テレビ放送は1994年から1996年までがフジテレビ系列で放送され、1997年から現在に至るまでは日本テレビ系列が放送している。
ところで、スーパーカップ出場資格を持つチームの一つである天皇杯本選優勝チームであるが、天皇杯本選ではJリーグ在籍チームのみならず、下位カテゴリであるJFL・地域リーグ、都道府県リーグのノンプロカテゴリ在籍チームや大学や専門学校などの学生チームも出場する為、万が一これらのチームが天皇杯本選優勝チームになった場合、果たしてスーパーカップの出場権を与えられることになるのかは、実のところ言及されていないため不明である。(※余談だが、天皇杯本選優勝チームに並行して与えられるAFCチャンピオンズリーグの出場権はJ1ライセンスが付与されたチームに与えられるので、J1ライセンス付与の対象外であるJFL以下のチームや学生チームには与えられないことが判明している)
女子のスーパーカップ
2005年に開始。当時の女子リーグ最上位カテゴリであるなでしこリーグ1部優勝チームと全日本女子サッカー選手権大会優勝チームの対戦が行われた。タイトル名は『なでしこスーパーカップ』。
しかし期間は3年と短かかった。その後、新しいリーグ最上位カテゴリであるWEリーグが発足したが、それに伴う女子のスーパーカップが開催される予定は現在のところ入っていない。
別名・表記ゆれ
男子
- スーパー杯
- 富士フイルム・スーパーカップ/FUJI_FILM_SUPER_CUP/富士フイルム杯
- 富士ゼロックス・スーパーカップ/FUJI_XEROX_SUPER_CUP/富士ゼロックス杯
- ゼロックス・スーパーカップ/XEROX_SUPER_CUP/ゼロックス杯
女子
- 女子スーパー杯
- なでしこスーパーカップ
関連タグ
- 転生したらスライムだった件 - 2022年シーズンにおいてJリーグがアニメ版とコラボすることと日本テレビ系列でアニメ版第3期を放送することになったことの関係により、その流れで富士フイルム・スーパーカップもアニメ版とコラボすることになった。
- この年のテレビ中継では同作の出演者である岡咲美保が、ハーフタイムイベントである『Jリーグマスコット総選挙』の発表を読み上げたり、データ放送では岡咲が同作で演じる主人公のリムル=テンペストとJリーグのマスコットキャラクターであるJリーグキングが一緒に描かれたパズルゲームが配信されたりした。なお、岡咲は発表を読み上げの際に2位のヴィヴィくんが在籍するV・ファーレン長崎の「V(ヴィ)」を「ヴィー」と読み間違えてしまった(※読み間違えた直後、咄嗟に気づいて直ぐさま読み方を訂正していたが)。但し、この名称に限って言うなら馴染みのない人が読み間違えるのはよくあることなので、コレばっかりは仕方がないのである。
- 更にはYouTubeの日本テレビの公式チャンネルでは『「Jリーグ×転スラ」転スラキャストと楽しむ!初心者向けサッカー観戦!』と題し、岡咲の他に同作の出演者である前野智昭(※ヴェルドラ=テンペスト役)と日高里菜(※ミリム・ナーヴァ役)の2人もゲストに招かれており、解説を務める元サッカー選手の那須大亮とMCを務めるフリーアナウンサーの田口尚平を加えた5人で、トークを交えながらモニター越しで試合を実況するという生配信が行われていた。なお、スタジオとして使われた場所は試合会場である日産スタジアムの中にあり、後ろを振り返ると試合を行っているピッチが観えるため、一部の出演者(サッカー経験者)は度々後ろを振り返って観たりしていた。
- なお、この関係のせいか、この年のテレビ中継では副音声が流れなかった。
- 余談だが、この年のスーパーカップのテレビ中継終了直後に同じく日本テレビ系列で放送されたFIFAクラブワールドカップの特別番組には、日高とは彼女の子役時代から共演したりしているあの人が出演していた。(※古くからのサッカーファンとしても知られる)