概要
2012年に発売されたカプコンゲーム『ドラゴンズドグマ』の正統続編。
前作から実に12年の年月を経て2024年3月22日に発売された。
世界観はそのままに、前作の並行世界として独立したストーリーが展開される一人プレイ用オープンワールドアクションRPG。
前作には登場しなかった獣人やエルフ、ドワーフなどの種族・国家が登場するなど、世界観の幅が広がっている。
ワールドマップの面でもシームレスかつ非常に広大になっており、特にヴェルムント地方/バタル地方の片方だけでも前作のグランシス地方全体に匹敵するほど冒険可能な面積も圧倒的に増えている。
そしてその途方もなく広大なマップの分、今作から「野営」というマップ上の拠点で野営を行うことができるようになり、宿のある街に帰らずとも安心して寄り道……もとい冒険をガンガン進めることができるようになった。
そして一方で、メインクエストに関連しない遊び心のある施設・ダンジョンが非常に多い。スキルを駆使して登れそうも無い場所を上へ登ったり、隣国への密入国といった知恵を駆使したもの、正当なルートを無視して魔物の巣窟を踏破して強引に突き進む強硬手段……といったことも可能なので、ある意味オープンワールド"風"では無く、本当の意味でのオープンワールドRPGとなった。
メインクエストのみをクリアする場合は時間も要さずにクリア出来るが、収集要素、街のクエスト、ダンジョン、隠し要素となる"探究心の証"集めや収集要素のポーンバッジ獲得などのやり込み要素は数百時間以上は確実に必要となるため、どこかのんびり旅をしながらキャンプもしつつ、広大な世界を冒険して回ることが目的となる。
一方で戦闘の難易度はそれほど高い訳では無く、詰まったと感じて新しいジョブ・スキル・装備を試してみたらそれまで全く歯が立たないボスも倒すことができた……ということも普通にある。
また、2024年9月17日のアップデートでは、操作に慣れない初心者にも遊びやすい難易度の「カジュアルモード」が搭載されたことで、アクションゲームが苦手なプレイヤーでも中盤〜終盤のストーリーのハードルがより低いものとなった。
特に道中悩みとなる、移動や所持量に関する緩和や宿屋の値段低下などがあり、後述する竜憑きの被害も起らないので初めてプレイするならカジュアルモードを推奨。ノーマルで初めても、切り替える事が出来るためプレイしやすくなっている。一方で、カジュアルモードでは取れないトロフィーがある他、カジュアルモードからノーマルモードに戻すのは不可能なので、トロフィーコンプをしたいなら二周目はノーマルでクリアしよう。
開発には『バイオハザード』シリーズでお馴染みとなったカプコンの内製ゲームエンジン・RE ENGINE(2017~)を採用している。
販売プラットフォームはPS5、XBOX SERIES X|S、STEAM。
後継者を巡って政争が繰り広げられる、覚者を王に戴く人の王国・ヴェルムント。
長たる巫女と“炎の加護”を信奉し、ポーンを災いの元凶として忌み嫌う獣人の国・バタル。
世界に等しく迫る竜の脅威と、予期せず王の資格を得てしまった覚者、二大国で人々の思惑に翻弄されるポーンたちの旅路を描く。
あらすじ
始まりは地の牢獄。
失った記憶の奥底に、竜の声が響く。
汝、覚者となりて我を討て。
其れこそ世界の理なり。
人の王国と獣人の国、二国の思惑と因習の狭間で、
一人の英雄が、為すべき使命を思い出す。
己が目、己が心を通して見える理とは―
これは竜を討ち、玉座へと昇る者の物語
覚者
プレイヤーキャラとなる人物。
性別・種族・年齢はプレイヤーが自由に設定することができ、ストーリー中の立ち位置など基本的な設定は前作のドラゴンズドグマとほぼ同様。
ただ、出自は異なっており、今回はヴェルムントにある「メルヴェ」と言う村に駐留していた兵士であり、空の彼方より突如襲来したドラゴンとの死闘で瀕死の重傷を負い、覚者の証となる心臓の傷を刻まれることとなった。
本来はそのまま王都へ運ばれてヴェルムント地方を統べる王となるはずであったが、政治的権力を握る王妃ディーサの謀略により魔術で記憶を消され、亡き者とすべく奴隷としてバタル辺境地域へ売り払われた。
現在ヴェルムントの城にいるのは「偽覚者」であるのだが、何故か覚者のみが従える事が出来るポーンを従える事が出来ている。
本来であれば覚者は同時代に1名のみだが、かつて竜と戦ったことで「覚者だった者」が各地にいる。
また、覚者となれば王になれると言う王国の法律を逆手に、竜と戦ったと偽り「偽覚者」を僭称する者たちもいる。この偽覚者に関しては、ヴェルムントにおいては重罪であり処刑されても止む無しである。
ポーン
ポーン達と呼ばれる彼らは本来は異界を流浪する戦徒であり、「リムストーン」と呼ばれる渦巻き模様が刻まれた青い石碑を通じてこの世へと現れる。
覚者を主君として仕える存在で感情というものも存在せず、何よりも死ぬことはなく石に触れれば蘇るのが特徴的。
(基本的にはドラゴンズドグマのメインポーンと設定的には同じ。)
……と重々しい設定が割りかし多い彼らだが、プレイヤー視点では主に冒険の癒し的存在となる。
前作に比べて旅の各所専用のセリフ・アクションが大幅にボリュームアップしており、ポーンによっては軽口を叩いたり、覚者の無事に安心して笑ったり、その裏でなんと主人たる覚者に皮肉まで言うポーンも……と、愛着もボリュームアップしている。
また、冒険の道中も今作は結構お喋りなほか、性格によって喋る内容や(内容が同じでも)言い方が違う。
そして、一切無言のポーンにすることも可能。……可能だが、強力な魔物がひしめく暗い洞窟だと本当に心細くなるため注意。やっぱりポーンにはドヤドヤ喋ってて欲しい。
今作からはポーンバッジと言うシステムが新設され、特定の条件で詳細な知識が付与される。
(例えばサイクロプスを20体倒したら、サイクロプス討伐に対し非常に有利な戦術で立ち回るようになり、50回キャンプで宿泊すればその地方の細部を隅々まで案内することも可能となる。)
更に「スペシャリティ」と言う技能を自由に付与する事が出来るようになり、かさばった薬草などを使い全自動で調合を行ったり、アイテムの換金を行ったり、難解なエルフ語を翻訳したり、調合素材のマーキングなどの技能から一つを付与する事が出来る。
様々な便利なシステムが新設された一方で「竜憑き」と言う症状が極稀に起きる事がある。詳細は後述。
竜憑き
異界渡りをしたポーンがかかる症状で、伝染病の様なもの。
症状には段階があり、少しずつ好戦的になっていき、徐々に覚者の言う事を聞かなくなっていく。
また、普段使わないような言葉遣いになっていき、目も徐々に赤くなっていく。
特定の段階以上になった際、宿屋に泊まると最終段階に発展し、ポーンが竜となって泊まっている町の住民を殺戮してしまう。
この竜になった後、ポーンはロストするものの、リムストーンから呼び出せば再び雇用が可能。一度竜になると症状は消える。広範囲に被害が及んでしまう他、クエストに必要なNPCが死亡する事もある災害とも呼べる病である。
症状を消す方法、発現させない方法はいくつかあり、現時点では下記の手段が概ね有用と判明している。
- ポーンをロストさせる。手っ取り早い方法はポーンを一定の深さの川や湖などに放り込む。ロストしたポーンは症状が消える。一番簡単である。
- 宿屋・自室に泊まらない。最終段階の発現のトリガーは町で宿泊を行う事なので、そもそも街の宿屋・自室に泊まるのを避けて野営をしていれば回避可能。ただし野営ではポーンから異界からの報酬・情報を受け取れないため、受け取りたくなった場合は先述の一度ロストさせる方法が有効。
- フォトモードで雇ったポーンの目をじっくり見る。一見、瞳の色が青だったりしてもフォトモードで明暗を調整し暗くする事でうっすらと赤くなっている事があると竜憑きの疑いが濃厚。
- キャンプを行い、他のポーンにうつす。竜憑きはキャンプを行うと他のポーンにうつる事がある。(うつった場合はかかっていたポーンは正常に戻る。)他のポーンに移ったと判断した時点で、該当のポーンを解雇するかロストさせる事で回避が出来る。
- オプションからカジュアルモードに変更する。カジュアルモードは竜憑きの被害が起きないため、ノーマルモードに拘る必要が無いのであればカジュアルモードに変更してしまうのも手。
また、NPCが死んでも、基本的な街の機能(お店など)は1日で復活する他、住民は竜の鼓動などで生き返らせる事も可能。
やらかしてしまった場合は街単位で住民を纏めて蘇らせる「久遠の竜の鼓動」も存在するが、こちらは(それほど超重要なものでもない上に)入手までの過程がとにかく骨が折れる上、道のりが苦労する逸品であるためあまりおすすめしない。
そして、メインクエストに関わるような重要NPCであれば街が全滅した後でも何日か経過すればしっかり復活してくれるため、いっそ開き直ってストーリーをクリアしてしまうのもいいだろう。
感染原因はハッキリとはわかっていない物の、下記が概ねの原因と言われている。
- ドレイク等が使うポーン洗脳攻撃。ドレイクはポーンを洗脳する技を使用してくるが、この攻撃を食らうと低確率で感染すると言われている。
- ポーンを貸し出した先での感染。ポーンを貸し出した先で感染源のポーンからうつされてしまう事がある。このため、貸出先から戻ってきた時は要注意。
- 借りたポーンから感染。借りたポーンが感染していた場合、キャンプなどでうつされてしまう事がある。借りたポーンが変な行動をしていたら要注意。
職業
ドラゴンズドグマ初代から引き続き続投するものもあるが、ちょっとだけ変更が加わったものやいくつかの新職業の追加・削除が行われている。前作からのざっくりとした主な変更点としては、複数の武器を扱える職は「アリズン」のみで、基本的には一つの職に対して持てる武器種は一つに固定された。
(例えば初代の「ストライダー」にあたる弓職「レンジャー」は弓の代わりにダガーは持てず、代わりにダガーを武器として使うのは「シーフ」……と武器ごとに応じた分業が進んでいる。)
職業ごとにジョブレベルが設定されており、最大レベル9まで上げる事が可能。
ジョブレベルにより取れるスキルが増えていくが、取得にはジョブポイントを使用する必要がある。
また、ジョブマスターから奥義書を取得する事で強力な必殺技「マスタースキル」を使用する事が出来る。
基本職(覚者・ポーン共に転職可能)
- ファイター/片手剣と盾を使用したオーソドックスな職業。前衛職として盾で反撃をうかがい、剣で止めを刺す。攻防共にそつのない立ち回りが可能。
- アーチャー/弓による遠距離攻撃を主体とした職業。後方からの支援や空を飛ぶ敵の対処などが得意。爆発や猛毒など、特殊効果のある矢を使う事も出来る。
- シーフ/短剣の二刀流を使用した職業。素早い攻撃で敵を攪乱し、隙を見て大技を叩き込み大ダメージを与えられる職業。中にはアイテムを盗んだり出来るスキルも。
- メイジ/攻撃・回復魔法や状態異常解除を使用出来る魔法職。各種属性に通じた攻撃魔法も持つが、物理防御が若干柔いという注意点も。空中に浮くアビリティも持ち、高所の探索を行う事も出来る。
上級職(覚者・ポーン共に転職可能)
- ウォリアー/両手剣や両手槌を使用する前衛職。大型モンスター相手の火力は全職業でもトップクラス。
- ソーサラー/攻撃魔法に特化した魔法職。詠唱はやや長いものの、攻撃魔法の威力は絶大の一言。広範囲かつ大威力の魔法を唱えられる。
覚者専用上級職
- 魔剣士/魔法と物理攻撃のハイブリッド職。双方に刃のついた特殊な武器を使う。魔力を使用し一時的に敵を拘束したり、味方にバリアを張るなどサポートが可能。職業の説明では防御力が無いと言われているが、バリアを張っている間は味方含めて自分もダメージは受けないので看板に偽りありである。(ただし睡眠などの状態異常は食らう。)
- マジックアーチャー/初代ドグマからでおなじみ、魔導弓を使用する遠距離職。味方を回復する魔法矢や暗所で便利な照明魔法矢も健在であり、黒呪島で猛威を振るったあの跳弾する魔法矢も登場。魔力の矢は敵にロックオンすると自動追尾するため、使い勝手が良い。
- 幻術士/香炉を使用して自身の形の煙を作り出し、敵を欺いて同士討ちさせたり自滅に追い込んだり、足止めも行える幻術特化職。そのほかポーンの能力を上昇するスキルを持つが、攻撃能力は皆無という大変尖ったサポート専用職となった。
- アリズン/全装備を使用する事が出来る特殊職。能力値は高くないが武器を切り替えて使用する事が出来るため、臨機応変な対応や武器を切り替えた柔軟な立ち回りで戦闘を行う。スキルは他の職業のスキルを使用出来て自由なコンボを組めるが、他の職業のマスタースキルは使用出来ない。ジョブポイントの割り振りも独特で、取得した50%のジョブポイントを獲得。残りのジョブポイントは現在獲得している他の職業で頭割りされるため、複数のジョブを同時に育てたい時に有用。一方で、この職業独自の攻撃スキルは無いので他の職業で使いたいスキルを取る必要が出てくる。
国家
このドグマ2の世界では、ヴェルムントとバタルと言う二つの国が存在している。
森と草原の国であるヴェルムントと、荒野と火山の国であるバタルと言う形である。
隣接している物の、両国はかつて戦争が行われた経緯があり現在は一部を除いて国交断絶状態である。国境を越えるのも一苦労で、民間人が国境を越えるのはほぼ無理である。
越境が苦労する反面、どちらかにしかない物品には価値があり、特に青果物は希少な物として高値がつくことがある。
例:バタルにしか無い「カリン」はバタルでは安値だが、ヴェルムントでは高値で売れる。一方ヴェルムントでありふれた果実の「リンゴ」はバタルでは高値になる。
ヴェルムント
覚者が王となる事を定められた国。
覚者亡き後は「預かりの王」として、摂政公が王の代わりを務める。
長い間覚者がいなかったが、突如覚者が出て来たので王に据えようとするも、現在の王妃である「ディーサ」は、実の息子である「スヴェン」を王に据えようと画策している。
建国した時の覚者は実は獣人であり、獣人としての国だったが現在は人間が大多数を占めている。
獣人は被差別民として扱われ、まともな職にありつくのも難しいため、「ならず者」や「盗賊」に身をやつすことも多い。一般の住民にも差別意識は蔓延しており、定価で物を売らない事もザラである。仮にまともな職につけても、わずかなミスで解雇が行われる事もあり、まともに生き続けるのは至難。
ヴェルムント各地にある覚者を称える像も、獣人であったためかヴェルムントの像は頭部が破壊されており、完全に現存している物は無い。
一方でポーンに関しては寛容であり、人と同様の権利を持ち、扱いも通常の人に準ずる。
バタル
獣人が王権を持つ国。
現在は女王「ナデニア」が国政を執り行っている。
女王と国民の距離が近く、奉炎殿と呼ばれる神殿で毎朝ナデニアと国民は共に祈りを捧げている。
獣人が王となっているので、バタルの獣人の扱いはヴェルムントとは違い、通常の人権が確保されている他、通常の人間も問題無く獣人と共存している。
一方でヴェルムントで獣人が差別されている事を知っているからか、ヴェルムント人に関しては怒りを抱いており、喧嘩を吹っ掛ける者もいる。
また、ポーンに関しては「厄災を呼ぶ者」として忌み嫌われており、ポーンに関しての扱いは、ほぼ奴隷状態である。むしろ雑に扱っても死なないので、危険な作業に率先して従事させられたり、仕事に対しての無報酬もザラ。更には王都の出入りを禁じられているなど、ポーンに対しては非常に厳しい国でもある(ポーンは人に従順であり、如何なる苦境に置かれても野盗などになる事は無いが)。
現女王のナデニアは自国のポーンの扱いに関して非常に心を痛めており、扱いに関して改めるように政令を出しているが、習慣として染みついた物を払拭するのは簡単では無く、王都の外にポーン用の酒場を作るのが精々である。この王都の外に作られた酒場にすら反発心を抱く国民は多い。
種族
今回は「獣人」と言う種族が増え、プレイヤーも人間および獣人を選んでキャラクリエイトが出来る様になった。また、種族的にはエルフやドワーフと言ったオーソドックスなファンタジー種族も登場する。種族によるステータス差は特に無い物の、一部のクエストやストーリーで展開の差異がある。
人間
市井で暮らす俗にいう「普通の人間」。
ヴェルムント及びバタルの両方に存在する。
ヴェルムントでは国政を握っている種族であり、また同国では獣人に排他的に接する事が多い。
獣人
ネコ科の特徴を併せ持った種族。
ヴェルムントとバタルの両方に存在するが、ヴェルムントでは被差別民的な扱いをされる。
獣人を選ぶとメインストーリーでバタルに行く際、あるアイテムを買わずに済むというメリットがある。
また、獣人と人間の混血は獣人の形質を強く受け継ぐと言う設定がある。
エルフ
ヴェルムントの北方にある「聖樹の森」に住む部族で、長命種として知られる。
外部の人間達との接触を嫌っており、ヴェルムント領内でも目にするのは稀。
とりわけ里の中央部の聖樹を神聖視しており、世界が滅びようとも聖樹と命運を共にする覚悟のある高潔なエルフも存在する。
「森語(エルフ語)」と呼ばれる独特な言語を使っており、人間とスムーズなやり取りを出来る者は少ない。彼らの言語を理解するには、ポーンに「森語通訳」のスペシャリティを付与する必要がある。
ドワーフと非常に仲が悪いが、例外もあり、ドワーフとエルフの夫婦がいる事もある。
耳をそれっぽくする事で、プレイヤーキャラでも再現可能。
ドワーフ
鍛冶が得意な部族。
作中に集まっている場所は出てこないが、バタルの鍛冶屋などで目にする事が可能。
本編に集落などは無いので目にするのは稀。頑固であり、エルフと非常に仲が悪い事で知られる。
一方で、エルフの作った「ヌチュリバ」と言う料理を好むが、臭気が強いこの料理を好むエルフは少ないとされる。(材料に腐った林檎と、腐った魚が必要な料理。)
背丈や横幅をそれっぽくする事で、プレイヤーキャラでも再現可能。
強化方式
ドラゴンズドグマ2では、どの場所で武器・防具を鍛えたかで強化されるステータス値が変わる。
複数の強化を組み合わせる事も可能。(1段階目はヴェルムンディアンで、2段階目はバターリなど。)
これらの特性を組み合わせて自分に扱い易い武器を作成していくことになる。
強化していくごとにグラフィックが多少変わっていくので注目してみると面白い。
ヴェルムンディアン
武具の特性を引き出す様式。
全ての能力が平均的に上昇する他、重量が僅かに減少する。
エルヴェン
エルフの強化様式。
主に魔法攻撃力や魔法防御力の上昇に重きを置いており、重量も僅かに減少する。
バターリ
バタルの鍛冶伝統方式。
物理攻撃力や物理防御力が増加する強化方式。一方で重量は僅かに増加する。
ドワーヴェン
ドワーフの鍛冶様式。
能力が平均的に上昇し、吹き飛ばしに関するステータスが強化されるが、重量が僅かに増加する。
竜覚醒
第三段階まで鍛え上げた武器にのみ施せる強化様式。
能力が大幅に上昇し、更に装備品の重量が半減する。
ただし素材には「竜結晶」と言う希少品が必要な他、施せるのも竜識者のみ。
この強化を施すと装備品に特殊な紋様が浮き出るようになる。
主な登場人物
ウルリーケ
CV:いなせあおい
メルヴェ村の村長で、弓を得意武器とする。ドラゴン襲来の際、覚者に庇われて助かった女性でもあるが……。
レンナルト
CV:てらそままさき
メルヴェ村でウルリーケを補佐する、洒落た髪型とマントが特徴的な老剣士。
村内の皆からも頼りにされており信頼関係も強いが、特にウルリーケは彼にとって実の娘も同然の存在である。
また、ストーリーをある一定まで進めることでファイターのマスタースキルを授けてくれる。
シグルト
CV:斧アツシ
剣ではなく我流の剣術を使う、謎に包まれた戦士。竜とは因縁があり、覚者である主人公に竜を滅すべく魔剣士のマスタースキルを授けてくれる。
ベルント
CV:安元洋貴
ヴェルンワース王国の騎士で、表向きは覚者を偽覚者と扱いつつも、王妃ディーサの謀略を良くは思っておらず、覚者が再び王座につけるように協力する。覚者の名を高めつつ王宮内部の情報を調べたりしてくれる。
ディーサ
CV:園崎未恵
現在のヴェルンワースの権力を握っている王妃。覚者が現れた際に、王座を渡すのを良しとせず、覚者の記憶を消してポーンとしてバタルに売り渡した。覚者の出現を預言し、居場所を当てた託宣師も追放している。そして偽覚者の「アーサー」を据え本当の王位継承は実子のスヴェンにしようと画策している。
スヴェン
CV:新祐樹
ディーサの実子。ディーサの企みは良くない事と思い、幼いながらも独自にディーサの謀略を止めようと立ち回る。
覚者の冒険を通じて大きく成長を見せるキャラクターの一人でもあり、宮廷を離れることのできない身分なりに民のことを日々案じている。
ヴィルヘルミナ
CV:山口立花子
片眼を隠した妖艶な美女で、富裕層向けの娼館であるミルメコレオ、通称「薔薇の宮殿」のオーナー。王侯貴族を相手にする事もあるため、王宮にもコネクションを持っている。大臣であるアロルドが執心している相手でもある。
アルバート
ヴェルンワースの噴水前で講談を行う饒舌な乞食。貧民街にて獣人の妻を持つ。鬱屈した者が多い貧民街でも珍しく明るくふるまっているが、彼にはとある秘密が……?
フラウド
ある隠された場所にいるシーフギルドのマスター。情報を得に来た覚者の質問に答え、シーフのマスタースキルを与える。
ナデニア
CV:加隈亜衣
バタルの女王。心優しく常に民を思っているが、思い切った手段に出ないためか不満を溜めている者もいる。
メネラ
CV:志田有彩
ナデニアが信頼している護衛の獣人女騎士。バタルにて覚者が来るのを待っており、協力するついでに頼み事を依頼してくる。
ファズス
バタルの禁呪究理院のトップの男性で、竜や覚者について研究を行っている。密かにヴェルンワースと繋がっており、王妃ディーサとは男女の仲と噂されている。
ブレン
ヴェルンワース王国に使える武官で、国境監視団付近で私設テントを構える武術の教官。
腕は立つが獣人のため、教えを請いに来る者がおらず頭を悩ませている。彼の悩みを解決すると、ウォリアーのマスタースキルを貰える。
エイニ
森の奥で孫娘のトリーシャと暮らす老婆。トリーシャから魔法を教えてとせがまれているが、ある問題があって教えるのを先延ばしにしている。メイジのマスタースキルを貰える。
トリーシャ
魔法を使いたいのに教えてもらえないため、覚者に魔導書調達の依頼をしてくるエイニの孫娘。
実は教えないのには理由があるが……。あるクエストをクリアすると自身が考えたと言うソーサーラーのマスタースキルを貰える。
ミーアディン
関所宿場近くに住む礼儀に厳しい魔術師で、貧乏くさい服装だと門前払いされる。妻を亡くしてから頑なになっており、周囲の人からも変人扱い。彼に認められればソーサーラーのマスタースキルと強力な装備を貰える。
だが、その装備のグラフィックのため彼には色々な疑惑を浮かべてしまう覚者もいるとか。
グリンドール
CV:家中宏
エルフの青年で、氏族内で行われる弓の試練を乗り越えるため、人間の町であるヴェルンワースにやってきた。父が氏族長であるために重圧を感じており、弓を上手く扱えない事を思い悩んでいる。その突破口を開くためにヴェルンワースで「人間の作った弓」を求めていた。エルフにしては珍しく好奇心があり社交的。エルフでは珍しく人間側の言葉を話す事が出来る。
ドゥーラン
CV:加隈亜衣
グリンドールの妹で、オーガにさらわれてしまった所を覚者と兄に救われる。最近、聖樹が弱っている事を気にしており、聖樹を再び活性化させるため「グフンチャ」と言う物を求め、遠方のバタルに住むドワーフへ協力を頼む事になる。兄から習った人間の言葉を多少ではあるが話す事が出来る。
タルエースン
エルフの里の族長。弓の名手であり、その腕前はエルフの誰もが認めるところ。表向きは厳しいが息子のグリンドールが自身のせいで弓を上手く扱えない事に感づいて内心では心配していた。本来であれば人間の弓を使用するのは御法度であるが、息子の選んだ道であり、成長の糧となった事を尊重する。
覚者にアーチャーのマスタースキルを授ける。
ヒューゴ
バタルで活動する盗賊の少年。正義感があり子供に優しく、ボスに対して心酔しており「子供には手を出さない。」と言う盗賊団の決まりを頑なに守る。そのため、粗暴なメンバーと反りが合わない事がある。
ラグナル
ドレッドヘアー気味の髪型が特徴の名うての傭兵で、主にバタル地方で知られている。下らない争いが嫌いで、喧嘩を吹っ掛けられた覚者と知り合う事になる。
ルズ
CV:三石琴乃
覚者の出現を預言した託宣師。歳を取った老婆であるが、卓越した幻術を使う。幻術士のマスタースキルを貰える。
クリーウナ
バタルの火山島の外れに夫婦で済むエルフの女性。他者を信頼しないエルフ族らしさを持つが、誠実さにはきちんと応える。マジックアーチャーのマスタースキルを貰える。
ルモンド
火山島の温泉前で痛みかけの温泉卵を食べている飲んだくれ。彼にある物を持って行くと……?
好感度を上げると痛みかけの温泉卵を差し入れてくるため、覚者たちからは「たまおじ」の愛称で呼ばれる。
主なモンスター
ゴブリン
山道や洞窟に根城を作り徒党を組んで向かってくる、角の生えた小人の姿をした魔獣。
簡単な道具や防具を纏う他、笛を吹いて増援を呼んだりする。簡単な言葉であれば話す事は出来るが、人間や獣人達との意思疎通はほぼ不可能。
岩山に住むノッカーや、森林に紛れて人を襲う緑肌のチョッパー、大きな湾刀が特徴的で人と変わらないくらい体躯の大きいホブゴブリンなどがいる。
ハーピー
鳥と人がくっついたモンスターで、聞くものを不安にさせる歌声で眠りへ誘う。
毒羽のあるヴェニンハーピーや、砂漠などに住む頑丈で凶悪なゴアハーピーなどが存在する。
また、とある人気のない僻地には美しい女性の顔と黒い翼を持つサキュバスなどの変種も存在するが、夜道に青白く浮かぶ彼らの美しい顔は彼らが獲物をおびき寄せる罠である。
オオカミ
この世界のどこでも見られる徒党を組んだ猛獣で大変すばしっこく、集団攻撃が得意。隙を見ては人間を引きずりしつこい噛みつき攻撃を行う。
集団では厄介な一方、一匹一匹を仕留めることでだいぶ落ち着いて対処できるようになり、劣勢になると逃げだしていく。
バタル地方ではより体躯の大きい、礫砂漠に順応した赤い毛並みのレッドウルフがいる。
リザードマン
簡単な道具を作る程度の知能はあるトカゲの姿の魔獣。特に槍での攻撃は序盤だと脅威で、その上ゴブリンなどと比べて非常に頑丈だが、彼らは尻尾を切ると防御力が各段に落ちる習性を持つ。
毒を持つアスプや、岩の肌を持つラトラー、雷属性の棘を纏うサーペント、火山帯を縄張りとするマグマスケイルなどがいる。
また、彼らの尻尾を素材にすることでしか作れない回復道具も存在する。
スライム
物理攻撃が通らない強敵で、洞窟や沼地、湿ってそうな場所に基本的に出現する。纏わりつかれるとスタミナと体力をどんどん奪われてしまう上に物理攻撃は通りが悪く、対抗策が無い場合は逃げを打つしかないため、魔法攻撃が可能な職を入れておくと安全である。
油まみれにしてくるウーズや炎属性のスラッジなどがいる。
スケルトン
死しても襲ってくる人間の骨。武器を使って向かってくる他、魔法を使う個体もいる。また一度倒しても頭を破壊しない限りは復活してくる。
古代の戦場跡など、戦事に所以のある場所では兵士たちの遺骨が魔物となって襲いかかってきたり、夜の街道で不用心に出歩く旅人を襲ったりもする。
グール
墓から蘇ってきた動く屍。個体差ごとに行動に差があり、襲ってくる者もいるが、一心不乱に食料を貪る者や、うめきながらも茫然としている者などもいる。
物理攻撃は通用するが知性が無いため怯みづらく、致命傷を浴びながら組みついてくる場合もある。
可燃性のガスを蓄積したタイプのファットアンデッドなど、様々なアンデッドが登場する。
ファントム
人間の霊魂の様なもので、纏わりついて襲い掛かってくる。光に寄ってくる習性があり、冒険中の覚者たちを見つけると「ファファファ...」みたいな声とともにこちらを補足する。
彼らには物理攻撃では歯が立たず、剣による斬撃がまともに通らないので魔法職のポーンなどを連れて行くと良い。
より力を持った上位種として、スペクターやファンタズムと言う亜種もいる。
ガルム
オオカミより二回り以上も巨躯で獰猛な黒毛の魔獣。
ほとんど単体で行動しており、主に洞窟に住み着いている。ボスモンスター並みにタフで、強力な噛み付きや突進攻撃等を繰り出してくる。
赤褐色の体毛をしているワーグと言う亜種もいる。
主なボスモンスター
フィールド上の主なボス
サイクロプス
森や谷、洞窟などに生息する大型の魔獣で、一つ目の巨人。
図体がデカく頭の方は弱い...と見せかけてそれなりに知恵が回り、簡易的な防具として鉄のガラクタで作った鎖帷子を身にまとっている者もいる。
一歩一歩が大きいため直線的に走って距離を取ろうとしても追いつかれることも多く、遠距離主体の覚者は岩や段差の高低差などを生かして分断しよう。
顔面の目が弱点なほか、牙を折ると動揺を誘うことができ、足を攻撃すると転倒を狙える。
オーガ
禍々しい類人猿のような姿の大型の魔獣。
女性が好物で、パーティーに女性が居る場合は興奮して真っ先に襲う習性がある。また、巨体にもかかわらず極めて跳躍力が高く俊敏で、必殺技としてドロップキックなども放ってくるが、そのせいでうっかり川の中に落ちて自滅してしまう事もある。
以前のドラゴンズドグマでは夜にしか出なかったが、今回は昼間でも出てくる。
グリムオーガと言う名のさらに手強く、危険な亜種がいるが、こちらはバタル地方中部などに生息している。
ミノタウロス
一際大きなずんぐりむっくりとした巨体が特徴的な、牛の頭を持つ危険な魔物。
唸り声と共に威力のある突進を繰り返すほか、斧を振り降ろしたり広範囲を薙ぎ払って攻撃を行う。
洞窟や森などのほか、ヴェルンワースの街の近くに現れることも多いため、街道沿いの牛車(※覚者乗車中)を戦闘開幕と同時にバラバラに粉砕することも。
魔獣の中でもとりわけ序盤に出会ったときは相当要注意のモンスターのため、回復薬・その他めまいを回復できる手段は常に持ち歩こう。
これよりもさらに手強く、血に飢えたゴアミノタウロスという危険な亜種も生息しているが、こちらはこの世界ではそれなりに珍しい。特にバタル奥地に稀によくいる。
キメラ
大蛇は状態異常を齎す毒煙を吐き、ヤギは火炎・雷・睡眠魔法を唱え、ライオンはその牙と爪で強力な近接物理攻撃を行うという攻防一体の強敵。
更に全てが強化された上位版にゴアキメラがおり、こちらは遠目から見るとモフモフの黒い毛皮に白い目が可愛いものの、うっかり対抗手段がない状態で出逢ってしまった場合は全力でスルーしたほうがいい存在である。
その名と姿の通り、もちろんギリシア神話のキマイラがモチーフの魔獣となっている。
ゴーレム
岩に魔力を与えられて動く、人造的な意匠が各所にあしらわれたモンスター。古代遺跡などを守護する番兵として配置されていることがあり、迂闊に近づいた冒険者(※主に覚者など)を襲うことがある。
硬い鉱物で構成された巨体はあらゆる攻撃を防ぎ、基本的に魔法攻撃は通じ辛い難敵。
特に頭部から強力な魔法の光線...もといビームを放ち、こちらは着弾地点に数秒後に大爆発が炸裂する。
ゴーレムを撃破するには、彼らの巨体の各所にある魔力を帯びたメダルを物理的に破壊するしかなく、暴走モードに入ると手が負えないため、なるべく急いで討伐しよう。
初代の頃はその鈍重な挙動からある意味癒し的存在のボスモンスターでもあったが、今作の彼らは結構機敏な上に頭部もよく見ると意外と怖いモンスターでもある。
グリフィン
グリフィンはご存知、鷲の上半身、獅子の下半身を備えた巨大な空を飛ぶ魔獣。
雷の魔力を操る他、鋭い鉤爪での猛攻撃や巨大な翼で大突風を起こすなど、多彩な技を持つ。
上空からの急降下攻撃を行い、死闘の末に体力を減らしたと思ったら「家に帰ります^^」とばかりに空の彼方へと飛び去ってしまうため、特に序盤~中盤では討伐にコツの必要なモンスターの一体。
しかし、そのフワフワモコモコの翼はグリフィン最大の武器でもある一方で最大の弱点でもあり、特に翼が燃えてよろけた瞬間は大ダメージを叩き込む絶好のチャンス。空への逃走を逃さず追撃しよう。
(また、逃げるグリフィンに全力でしが付き続けていると……?伝承によれば、グリフィンは巣に貴重なアイテムをたんまり溜め込んでいるとも。)
また、前述のミノタウロスと同様、グリフィンもまた覚者の乗る牛車を軒並みデストロイしていく。牛車に何か恨みでもあるのか……?
ワイト
怨嗟の念を抱いて死霊化した司祭の霊のモンスター。
街道沿いや遺跡の中など、暗い夜の闇の中を滑るように常時浮遊しており、生前人だったためか、恨み言だけだが辛うじて人語を話す。
上から大威力の高位魔法を放つ他、追い詰めたと思ったら超広範囲魔法で逆転してきたり、倒した他のボスモンスターの死骸を蘇生させたりととんでも無い事を平然とやってのける強敵。
上位版のリッチがいるが、こちらは白い祭祀用の装束が特徴的。出現する場所が少なく、滅多にお目にかかれないボス。
スケルトンロード
死後も遺跡を守り続ける、片手剣と盾、そして甲冑を装備した武人の姿をした骨の番人。
その辺の弱いスケルトンとは全く比較にならず、狭いダンジョン内で凄まじい攻撃力と共に真っ先に覚者を狙って突進してくるため魔法系ジョブの場合は本当に危険な相手となる。
前作ドグマの黒呪島のボス、リビングアーマーのような姿が印象的。
デュラハン
首を斬られた紫焔の魂を纏う騎士の亡霊。右手にショーテルのような剣を持ち、左手に髪を振りみだした己の頭を持つ奇怪な姿の魔物。
よく観察すると甲冑の中は空洞で、左手に持った己の首の頭髪が内側から鎧を動かしている凄いデザインである。
覚者がデュラハンに近寄ると周囲が深い闇に包まれて専用BGMと共に戦闘に突入し、亡霊のため瞬間移動したかのように覚者やポーンのそばに突如現れて奇襲したり、大魔力を放出して頭から発せる雄叫びで相手を怯ませ、凄まじい威力の剣で相手を仕留める。
討伐すると自身の首を高く掲げて爆発四散し、ドロップアイテムを残し消滅する。
特殊なボスモンスター
スフィンクス
美しい女性の上半身と孔雀模様の翼、獣の胴体を持つ、世にも珍しい会話可能なモンスター。
長い時を経て生き続ける謎多き魔物で、人や魔物の様々な謎についての答えを探し続けている。
種としての生息地は厳密には不明だが、古代に彼女を祀っていたらしき山深くの遺跡に出没するほか、バタルでは彼女について調べている人物・書籍も登場する。
本編中では覚者に難問を吹っかけ、無事に謎を解くと珍品を授けてくれる。
しびれを切らしてこちらから攻撃を行うこともできるが、戦闘中に彼女の人肌の部分を傷つければ飛び立って逃げてしまう性質を持つ。
(彼女のクエストを最後まで進めてもわかるように、彼女を倒したとて光の粒となって姿を消すだけで殺すことはできず、また気まぐれにこの地に戻ってくるのだろう。)
メデューサ
禍々しい毒蛇の太い胴体と萎びた胸、老婆の顔を持ち、一睨みでどんな生き物であろうとも石に変えてしまう恐るべき強敵。
バタル南部のとある洞窟に巣穴を持ち、物語のプロローグでは覚者の居た発掘現場を急襲した。
世に聞く通り見た物を石化するという強大な魔力を帯びた邪眼を持ち、その首を剣などで上手く切り落とすことが出来れば、どんな相手を石像に変えてしまう強力な武器になる。しかしそれでも邪眼の効果は永続では無く、日が経つにつれ傷んでいってしまう。
また、その石化能力を反射させる事がある防具もどこかにあると言われている。
タロス
海底の神殿より竜を屠るべく突如現れた、そびえ立つ体躯の青銅の巨人。
海や城砦を物ともせず突き進み、槍を放るだけで砦を貫くその姿は見るものを畏怖させた。
戦闘はイベントのみで「いつの時代の誰が作ったのか?」などの面で極めて謎の多い存在であり、一応身体のあちこちに刺さっている杭を抜くことで動作を停止させることができる。
そして一定の条件を満たした後、加護無き世界での戦闘では彼は再起動し、世界の崩壊を食い止めるべく主人公の頼もしい味方となる。
おそらくその名の通り、ギリシア神話に登場する青銅造りの巨人タロスがモデルとなっており、今作の彼が竜復活の危機に際してバタル地方のアガメン火山島を守護する形で現れたのも、このタロスがクレタ島を守護していたエピソードに因むものだろう。
ちなみに彼(タロス)の体に刺さっている杭、どうやら「竜の鼓動の欠片」で出来ているようだ。
ドラゴン系のボスモンスター
ドラゴン
本作を象徴する竜の中の竜で、数多く存在する魔獣の中でも紛れもなく最強の存在。
空を覆うような赤い体躯と長大な尾、黒い鉤爪を持った四本足の姿で現れ、二本の大きな黒角と頭部の冠のような尖った鱗も彼特有の特徴である。
その強大な魔力を帯びた赤い鱗はどんな攻城兵器も通用せず、ほんの翼の一振りで兵士の軍勢は宙を舞い、一度炎を吐けば国でさえも灰塵に変えてしまう。
そして、あらゆる力・魔術に秀でた存在である一方でこの世界を根本から揺るがしかねないほどの「意志」を持ち、名実ともにこの世界最強の存在として君臨している。このドラゴンの存在こそが、真にこの物語の主人公たる覚者を覚者たらしめるものであり、覚者が竜を屠るか、さもなくば竜が覚者を屠るかがこの竜に運命づけられた理である。
ドレイク
ドレイクも俗にいうドラゴンの下位の種であり、通称野良ドラゴン。
……下位には違いないが、それでも他の魔獣たちが束になっても瞬殺できるほどのパワーがあるため、序盤に遭遇したら全力で逃げよう。
とある戦場跡ではランダムでこのドレイクとサイクロプスなどが戦っており、思わず足を止めて遠方の陰からサイクロプス側を応援した人も多いことだろう。
物理攻撃の一発一発が洒落にならないほど強力な他、生きた心地がしない雷の魔法連続詠唱や口から吐く強力な火炎の放出も要注意であり、またポーンたちを操る特殊攻撃もあるため油断ならない強敵。体力が減ってくると怒り狂い、形勢が逆転するほど強力な魔法であるメテオストームを放ってくる事もあるので、後半になったら弱点の心臓めがけて一気に畳みかけたい。
レッサードラゴン
通称「賤竜」とも呼ばれる竜の一種で、みすぼらしく堕落し劣化した有様を示すかのように、身体の至る所に水膨れのような血の塊がある醜悪な見た目をしている。
しかしドレイクと同様、文字通り腐っても鯛。レベル上げを怠った覚者など一捻りだ🐉とばかりに捻り潰されるためしっかり準備してから挑もう。
一方で、バタルの禁呪究理院のファズスはこの弱々しいレッサードラゴンが彼の中でこの世唯一の竜種であると勘違いしていたきらいがあり、ストーリーの終盤ではその侮りが生んだとあるミスによりこっぴどくコテンパンにされる一連の流れは必見のシーンとなっている。
備考・小ネタなど
今作のスフィンクスのモデルとなったスフィンクスはギリシア神話、テーベの王子オイディプスとスフィンクスの逸話に極めて忠実な見た目のギリシア神話内の怪物スフィンクスであり、有名なエジプトの大スフィンクスとは違う、大きな翼の生えた姿が特徴的。
そしてタロスの存在や地中海周辺のアンフォラ図案を思わせるアガメン火山島のTips画面など、各所に制作陣のギリシア神話愛を伺うことができる。
関所宿場町の北東にある荒びの岩溝近くに一箇所、そしてバクバタルから遥か西の先にあるアレグートス地下墓近くに一箇所、何やら意味深な雰囲気の通行不能な門が2つ存在している。
ファンの間では、無印ドグマ同様にDLC発売の伏線では?と囁かれている。
関連動画
『Dragon's Dogma 2』 1st Trailer
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