概要
オンラインゲーム「FF11」におけるジョブ「侍」をメインに使用しているプレイヤーの中で、侍というジョブの欠点に対してネガティブになっている人を揶揄した蔑称。
本来は特定の個人を指す言葉ではないが、某誌の編集者がこう呼ばれることもある。
ネガは「ネガティブ」の略であるが「本来以上に不遇を訴えて開発側からの強化受けることを目論んでいる」として「ネガティブキャンペーン」の略としても扱われる。
(「ネガキャン侍」と呼ばれることもある。)
ネガ侍の「侍」の読みが「さむらい」か「ざむらい」かは特に決められていない模様。
「汚い忍者」と並び、「ブロントさんの嫌いなもの」として挙げられているが、ブロントさんの敵役・ライバルとして確固たる地位を築き、活躍の機会や固定ファンも多い汚い忍者と比べ、キャラクターとしてのネガ侍の認知度は低い。
キャラ像構築議論
2010年頃、東方Projectとブロントさんをコラボした二次創作作品群、東方有頂天のブームの影響でネガ侍の存在が着目されるようになり、汚い忍者やリューサンなどにならってネガ侍を擬人化する議論が一部で活発に交わされた。
種族や装備、果ては(汚い忍者に対する不破刃のような)相棒キャラにいたるまで、様々な案が出された結果、当時イラスト化された「ヒューム」と「エルヴァーン」の2種類のネガ侍がその後の有頂天動画で稀によく登場する存在となった。
キャラクターとしてのネガ侍
上記の議論から発展する形で構築された特に認知度の高い2種類のネガ侍について解説する。
ネガ侍(ヒューム)
当記事のトップ画像のネガ侍。
装備は侍のアーティファクトである「明珍具足」(ブロントさんの「ガラントアーマー」と同じぐらいの価値)。
フルフェイスの兜のためわかりにくいが、容姿はヒューム♂(F1エアハルト茶髪)と推察される(戦死と同じ)。
後述する動画「東方反転侍」によるキャラづけが他の動画でも踏襲されている傾向にある。
反転侍で装備していた武器は「鬼切り」と推察され、こちらも後の動画に踏襲されている。
どちらかというとネガキャン寄りの「ネガ侍」であり、都合が悪くなると他人に面倒をなすりつけることが稀によくある。
性格は二枚目半で割とお調子者。LS:Booooomerangの面々に匹敵するほどノリが軽いが、猜疑心が強く利己的な人物として描写されることが多い。
ネガ侍(エルヴァーン)
装備は侍のAF3である「雲海具足」で、頭装備のみ(おにぎりの真の味がわかる)「浪士陣鉢」となっている。
容姿はエルヴァーン♂(F1ロテール黒髪)。
持っている武器は蒼い刀身から「鬼丸」と考えられる。
詳細なキャラ造形は後述する動画「東方願イ寺」で形成されたため、同作中で過ごすことの多い着流しの印象が強い。戦闘時の装備も、ヒュームと同じく明珍具足一式である。
ネガ侍が登場する主な有頂天動画
以下はネガ侍が登場する主な動画作品について説明する。
役柄も単発のモブキャラから主役まで多岐にわたる。
東方反転侍 ~ 妖夢の魔界大冒険
ネガ侍が初めて個性を持ったキャラとして登場したRPGツクール作品。
タイトルにある通り、主人公は魂魄妖夢であり、ネガ侍はその相棒的な立ち位置である。
魔界に封印されていたが、迷い込んだ妖夢に成り行きで解放され、彼女が白玉楼へ戻るための旅に同行する。
敵全体を一撃で全滅させる「斬鉄剣」や、千発の矢弾を発射する「千連貫」など、常軌を逸した奥義を使い手。
余計な一言が多く、それが原因で叩きのめされて裏世界でひっそり幕を閉じる。
「嘘つき」「恩はアダで返す主義」と自称しているが、割と律儀で義理堅い所もある。
途中からボイスが導入され、うp主であるフェルナンデス氏自身がネガ侍の声をあてている。
陰陽鉄学園
東方陰陽鉄の設定を元にした学園モノRPGツクール作品。Part数が多い大長編であり、動画時間は100時間を超える。
ネガ侍は第6章のボスとして、後に主人公であるブロントさんの味方として登場する。
キャラ設定は東方反転侍のネガ侍を踏襲しているが、卑怯な策を弄して自らは手を汚さずに敵対者を落とし入れようとするなど、ネガキャン要素が強い。
かつてブロントさんや汚い忍者の仲間であったが、ある事件がきっかけで袂を分かち、復讐のために彼らの前に立ちふさがる。
戦いに敗れた後は改心して良き協力者となる。出番は非常に少ないが、ブロントさんや汚い忍者とともに戦ったときには熟練の連携を見せた。
妖夢のことを投擲武器(妖夢さんロケット)として扱うことが多い。
東方願イ寺 ~ネガ侍も幻想郷入り~
東方陰陽鉄の三次創作作品で、ネガ侍が主人公を務める。
再思の道に迷い込んだ妖夢を助けたことがきっかけで、彼女や西行寺幽々子の世話になるが、幻想郷制圧のために侵攻してきたレミリアの配下や、その混乱に乗じて冥界の支配をもくろむ悪霊の軍団から妖夢たちを守るために戦いに身を投じる。
瞳の色が反転しているが、これは制作者が「汚い忍者の目線のように一目でネガ侍だとわかる特徴」として考案したことによる。
装備は明珍具足であったが、第一章終盤で敵に破壊されてしまったため、以降は黒い編み笠とマント、幽々子から送られた着流しと黒いマフラーを着用する。その姿は幕末最狂の人斬りを彷彿とさせるが、関係性は不明。
メイン武器は鬼丸。汚い忍者が所有する「鬼哭」のように自我を持っているが、最高クラスの武器である鬼哭と違い、数多ある両手刀の一本に過ぎない鬼丸になぜそのような能力があるのかは終盤に明かされることになる。
「ネガティブ思考の侍」と自称し、後ろ向きで何かと自分を卑下する言動が目立つが、その一方で武士道を重んじ、仲間や大切な人のためならば自分の命を犠牲にすることも躊躇わない。
日本的な文化をこよなく愛し、特に日本刀や武士の甲冑、おにぎりを好む。俳句の心得があるがそのセンスは非常に独特。
東方黄金円卓鉄
東方やネ実のキャラが「SDガンダム外伝~円卓の騎士~」の世界に吸い込まれる有頂天作品。
キャラ置き換え系のスタイルを兼ねている。
「東方願イ寺」をベースとしたネガ侍が登場し、はたてと仲の良い様子が描写されている。
こちらのネガ侍は、やや気弱な面が強調されており、ブロントさんの前では急に虚勢を張るような仕草をみせる。また、瞳の色も反転していない。
ちなみに配役はリック・ディアスである。
東方鉄探侍
ドラゴンクエストⅡをベースとした有頂天作品。
ネガ侍と妖夢は「ローレシアの王子」役。(2りともローレシア)
反転侍と作者が同じであり、基本的な性格などは踏襲されている。
関連イラスト
外部リンク
サイト主であるフェルナンデス自身によるネガ侍のボイスや、エルヴァーンのネガ侍の立ち絵をDL可能。