「申し遅れたな 天界では禍福の神と呼ばれた」
「某の新たな名は“リヴァイアサン”」
概要
属性 | 超人の神→超神 |
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出身地 | 天上界 |
超人強度 | 9999万パワー |
「超神編」で初登場。
元々は超人の神の一柱「禍福の神」であり、調和の神や他の同志達と共に下天を行い地上に襲来した。
口癖は「ギロギロ」、一人称は「某(それがし)」。
ロボ超人を思わせる機械的な容姿が特徴で、頭部には2本のパイプがあり、両肩にはクレーターのような複数の穴が空いている。この穴から煙を噴出させることで技に勢いをつけ、威力を引き上げることができる。また両膝には車輪が仕込まれており、移動や威力補助に利用可能。
これらのギミックは攻撃の補助に利用する程度で、基本は正統派のファイトスタイルを好む。
筋骨隆々のたくましい体格だが、マスクの下の素顔は老齢の男性の顔である。
マントを脱いで初めて姿を現した際は、ストロング・ザ・武道のものと同じ剣道着のようなコスチュームを纏った状態で登場。実はこのコスチュームは「天地創造の時代から天界に伝わる古式ゆかしき発心の鎧」であり、「神が何事かに一心に取り組む際に身に纏う正装」である事を語っている。
ザ・マンとは対戦経験があり、「よく背中を狙われた」と述べている。その為か、完璧超人の教えにも詳しい。
リヴァイアサンが下天した理由は「地上の超人どもに与えるのは禍福のいずれか、その答えを見極める」というもので、武道のコスチュームを纏っていたのも神の座を捨ててまで下天した自らの覚悟の証として誇示する為である。
戦闘においてはパワー・スピード・テクニックとあらゆる面で優れており、それを活かした接近戦を主体に立ち回る。
守りに関しても相手のテクニックを即座に体得して破るなど適応力が高く、更に打撃を受けても平然としており特に背中は頑丈で貫くこともできない。また、締め・極め系統の技に対してもすぐに抜け出して反撃に転じることができる。
この為まともなダメージを与えるのは難しく、例えるなら海水を殴ったり掴もうとしているようなもので(海水を打っても自分の手を痛め、海水を掬っても隙間から零れ落ち、気が付けば自分が波に飲み込まれている)、リヴァイアサンに接近戦を挑むなら、自らもダメージを受ける覚悟を決めなければ勝ち目はないと言える。
総じて技やギミックの派手さこそないが弱点らしい弱点を持たず、攻守において完璧に近い戦闘力を持つ。
活躍
ネプチューンマン戦
中国の秦始皇帝陵に降下し、駆け付けたキン肉マンビッグボディと遭遇。彼を守るべく現れた強力チームとランペイジマンの戦闘を傍観していた。
そこへ乱入してきたキン肉マンスーパーフェニックスの提案により、フェニックスの開いた大穴を通っていずれかの場所に移動し、カピラリアの欠片を賭けての戦いを見届ける。
マイティハーキュリーズの敗北後、調和の神の指示によってバベルの塔で超人達を迎え撃つ展開となり、その場から撤収した。
バベルの塔では、第一の関門を突破して登ってきたロビンマスクとネプチューンマンをリングにて待ち構えており、ネプチューンマンと対戦する事となる。
ネプチューンマンにマントを剥ぎ取られる形で、武道のコスチューム(発心の鎧)を纏った姿で登場。ネプチューンマンやロビンマスクを驚愕させ、発心の鎧の謂れを説明する。
説明を終えると、ネプチューンマンとの戦闘に本格的に突入。手始めに「審判のロックアップ」でお互いの実力を測る中、発心の鎧にヒビが入り、その下の本来の姿を現す。
本来の姿を現すとネプチューンマンを持ち上げ、そのまま投げ飛ばすと同時にドロップキック、更に膝から車輪を出しロープの上を滑走して顔面ウォッシュを食らわせる。思いがけない攻撃の前に狼狽え、ロープに手を伸ばそうとするネプチューンマンに対し「試合の最中に敵に背を見せる者を神の世界では完璧などと呼ばぬ」と罵倒しつつ、彼の手の甲をローリングソバットで踏みつける。
再び一撃を食らわせようとするが、ネプチューンマンも負けじとドラゴンスクリューからの「喧嘩ボンバー」を炸裂。まともに食らったリヴァイアサンだったが、直ぐに「喧嘩ボンバー」の軌道を見切り、逆に「リヴァイアサン・メイルストローム」を仕掛ける。
ネプチューンマンを苦しめるが、ロビンマスクの激励を受けたネプチューンマンが自力で「リヴァイアサン・メイルストローム」の拘束を解き、脱出。そしてブレーンバスターの態勢に持ち込まれ、空中での「ターンオーバー喧嘩ボンバー」を叩き込まれる。
更にダブルレッグ・スープレックスまでお見舞いされるが、技の二連撃を受けてもダメージを受けた様子はなく、それを見たネプチューンマンはフライングヘッドシザース(キャッチ・アズ、キャッチ・キャン)や「喧嘩スペシャル」を仕掛けるが、前者は即座に体得して破り、後者も容易く抜け出して反撃に転じた。
ネプチューンマンをリングに叩きつけるが追撃は行わず、様子見にとどめる。そして「力を見せるべき相手が現れた」として攻勢に回り、手始めに必殺技「ボルケーノボンバー」を炸裂させてネプチューンマンのお株を奪う。
吹き飛んだネプチューンマンがロープでバウンドすると、今度はショルダースルーで上空に放り投げ、「リヴァイアサン・メイルストローム・クラッシュ」を炸裂。そのあまりの威力により、ネプチューンマンのマスクは半壊し、頭部から大流血を起こした。
負傷したネプチューンマンはその場に倒れるも、「キン肉マンを超えたい」というライバル心=彼なりの友情の想いにより、火事場のクソ力(友情パワー)を発揮して復活。
火事場のクソ力を目にし、興奮または一種の感動を感じたリヴァイアサンは「ザ・マンの成し遂げた成果の全てを見せてみろ」と叫び、敢えてネプチューンマンの連続攻撃を受ける。そして、本来ロビンマスクとの試合で使う筈だったというネプチューンマンの隠し技「喧嘩スペシャルヌーヴォー」に捉えられた。
何とか脱出しようとするも、「喧嘩スペシャルヌーヴォー」の完璧な拘束に加え、頸動脈への圧迫により腕に力が入らず、両腕の付け根に大きな亀裂が入る程のダメージを受ける。完全に動けなくなると、そのままリングの柱目掛けて投げ飛ばされ、トドメの「ターンオーバー喧嘩クロス・ボンバー」を叩き込まれて敗北。マスクの上半分が割れ、その場に倒れ伏した。
敗北後、ネプチューンマンに「自身がかつて、慈悲の神=ザ・マンに賛同する超人救済派に属していた事」「自身の系譜にある超人達は皆、黎明期の完璧超人の一員となったが、ザ・マンの求める理想を成し遂げることが出来なかった事」「自身の系譜にある超人が途絶えた為、地上の超人を見限り、調和の神の側に付いた」といった身の上に関する事実を明かした。
そしてネプチューンマンが見せてくれた未来の完璧超人像に希望を見出すと、「天界の危機を救ってほしい」と頼みつつ、ネプチューンマンをバベルの塔最上階に送り、自身も光に包まれて姿を消す。
技
- リヴァイアサン・メイルストローム
バックブリーカーの一種。相手の右手を取り、それを相手の首に巻きつけ、左手は交差して捉えた両足の股に挟みこむというまるで、渦を巻くような形で拘束し、背骨以外の箇所にもダメージを与える。
- リヴァイアサン・メイルストローム・クラッシュ
リヴァイアサン・メイルストロームの「完成形」とも言うべき技。ショルダースルーで空中に飛ばした相手をリヴァイアサン・メイルストロームで拘束し、その状態で急降下。膝から車輪を出し、そこ目掛けて相手の脳天を強く叩きつける。威力は凄まじく、ネプチューンマンはマスクを割られた上、頭部から激しく流血した。
「複雑な拘束で動きを封じ、相手の頭部を破壊する」という技のスタイルは、奇しくもザ・マンが繰り出した奥義「千兵殲滅落とし」の姿勢と酷似している。
- ボルケーノボンバー
肩当てを二の腕に移動させた後、それを叩きつけるように放つラリアット。威力に関しては「喧嘩ボンバーより効く」とのこと。
余談
名前の由来となっているリヴァイアサンは海の怪物として有名だが、対戦相手であるネプチューンマンが海の神ネプチューン(ポセイドン)の名を冠している事に関連付けたネーミングと言える。
彼が武道の服を『由緒正しい正装』と発言した為に『神々の正装を模した衣装で蛮行を繰り返したネプチューンキングのバチ当たりっぷり』と『人間で言うフォーマルで戦っていたザ・マンのお茶目っぷり』が更に増える事となった。