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人工イマジン・イブ

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じんこういまじんいぶ

映画『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレーツ』に登場する、<時間警察>によって人工的に作られたイマジンの一種。

「時間の完全なる管理の為、人間は全て排除する‼」

CV:高橋広樹

概要

<時間警察>が作り出した人工イマジン第一号。

ドーベルマンを模したイマジンで普段は黒崎レイジが所有している「ライダーパス」内にその意識が埋め込まれており、レイジが仮面ライダーG電王に変身すると、ライダーパスに刻まれているイブの顔を模した意匠がG電王に胸の部分に現れる。ちなみに、会話する際はが赤く光るため、ゼロノスとは異なり、意識が存在する可能性もある。

実体化した体を持たない代わりに時折立体映像の様にパスの画面に出現する事もある。

尚、その頭脳にはこの世の全てが記憶されている「アカシックレコード」がインプットされている。

「アカシックレコード」に忠実に行動しようとする高性能のコンピューターのような存在でもあり、敵の攻撃を正確に予測してレイジに戦いをサポートし、データバンクにアクセスして対象の過去の経歴を調べる事も可能なうえに、時の列車を使わずとも時間移動する事も出来る。

時間の流れを乱す犯罪者を決して許さない強すぎる正義感を持っており、かつ人工的に生まれた存在であるためか、融通が利かない杓子定規な堅物な性格である上、他のイマジンと同じく傲慢かつ独善的な一面を持っており、内心では人間を感情に左右されて完璧な行動ができない生物として見下している。

しかし、自身と同じようなタイプであるレイジに対しては絶対的な信頼を寄せており、レイジに対して様々なアドバイスを与える。

物語の終盤、レイジは海東大樹の行動により、自身を捨てたと思っていたの本当の気持ちや大樹の行動の真意を悟ったことで彼への憎しみが薄れ、母と大樹を許そうとすると、突然イブが「これだから人間は、信じられない!!」と本性を露わにすると、レイジを見限って暴走してしまう。

感情に全く左右されることなく完璧に世界を管理しようと目論み、単独でG電王に変身した(厳密に言えば変身というよりも、他のイマジンが契約後に実体化するのと同じ方式で変身システムを利用する形でG電王の姿で実体化している(実体化した際にも他のイマジンと同じ様に粒子状の砂らしきものがこぼれている))。

上記にある通り、未来人の精神体たるオリジナルイマジンとは異なり、人工的に生みだされたとはいえ、本質自体がイマジンたちと同じであるゆえに、“人間を全て消し去れば歴史を改変しようと目論む者もいなくなる”=“時間を完全に管理することに繋がる”というイマジン特有の勝手な解釈による判断から全ての人間を排除しようとした。

自身が持つ完璧な判断力でタロスズ及び仮面ライダー電王を圧倒するが、最後は仮面ライダーディエンドとの連携で正面突破した仮面ライダー電王 クライマックスフォームの必殺技を受けた後に、仮面ライダーディエンド コンプリートフォームが発動した、8召喚の必殺技と「強化ディメンションシュート」を受け、爆散消滅した。

「これだから人間は信じられない」と発言しているが、前述の通り、イブを生み出したのは人間である。本来、イブは人間の平和のために生み出された存在であり、その人間に対し敵意を抱いたことにより、単独で変身できるようになった。

平成・令和になっても「悪の勢力の出自であったり、同等の力を持ったりする」スタンスは変わらない仮面ライダーシリーズにおいて、イブが「自身を生み出した存在(人間)を排除する」ために変身したG電王もれっきとした仮面ライダーであり、「仮面ライダーシリーズとしての電王のこれから」を描いた『EPISODE YELLOW』のラスボスにふさわしい仮面ライダーだったといえる。

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