概要
競馬のレースにおいてもっとも安定した脚質が、先行である。
隊列の中間より前で競馬をする馬を先行馬と呼ぶ。
先頭を走る逃げ馬を見ながら進み、ペース次第で位置取りを多少変える事も出来るので、安定した結果を出す確率が高い。それ故に実力が1番大きく現れる脚質でもある。
また差し馬や追い込み馬と比べ、前が塞がって抜け出せなくなる危険も少なく、芝の不良馬場などのタフな競馬でも力を発揮しやすい(もちろん不良馬場が苦手な先行馬もいる)。
短距離や小回りな競馬場では特に有利となる。
反面、逃げ馬が先頭をハイスペースでかっ飛ばした場合、馬の折り合い次第では巻き添えをくらってスタミナ切れを起こすケースもある。
また先行策を取るには馬の気性も重要で、馬群を怖がらない度胸に加え、逃げ馬に先頭を取られても掛からない冷静さと、最後に抜き去る勝負根性が必要になる。
ハーツクライは元々追い込み馬だったが、2005年有馬記念では精神が成長していたため、ディープインパクト対策で先行に切り替えて勝利している。
逆に若い頃は先行馬であったファインモーションが、気性の悪化に伴い追い込みを行った例もある。
また逃げ馬がいない場合は自分が逃げを打つ先行馬もいる。この場合、いつものペースで走れず、スタミナを消耗した逃げ馬のように後方に沈むということもあれば、そのまま逃げ切り勝ちする馬もいる。
スタートからゴールまで道中あまり大きくは動かないので、「つまらない」「面白みに欠ける」と評された馬も多々いる。
「時に人を退屈させる」と言われたメジロマックイーンや、凄まじい戦績の割に評価が低かったテイエムオペラオーなどが良い例だろう。
代表的な先行馬
- シンザン
- シンボリルドルフ
- オグリキャップ
- スーパークリーク
- メジロマックイーン
- トウカイテイオー
- ヤマニンゼファー
- ビワハヤヒデ
- エアグルーヴ
- タイキシャトル
- エルコンドルパサー
- テイエムオペラオー
- アグネスタキオン
- テイエムオーシャン
- ファインモーション
- キングカメハメハ
- アドマイヤドン
- メイショウサムソン
- ヴィクトワールピサ
- フランケル
- フライトライン
- イクイノックス