追い込み馬
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おいこみば
追い込み馬は競馬における競走馬の脚質の1つ。
道中は最後方辺りを進み、最後の直線ごぼう抜きを見せるのが追い込み馬。
決まれば非常に爽快でスカッとするのだが、前の馬のペースによって着順が左右されたり、前の馬が邪魔で追い抜けなかったりすることもあるので安定感に欠ける(逃げ馬よりは良いが)。
スタートダッシュが苦手な馬や、気性に問題があり他の馬の近くを走ることを嫌う馬、先頭に立つと気を抜いてしまう馬などがこの戦法を取る。
当然ながらラストスパートで最後方から逆転するだけの瞬発力か、道中からロングスパートをかけてじわじわと位置を押し上げていくスタミナが必要となる。
またハーツクライのように気性が成長してから先行策を取るようになった馬もいる(こうなると最後方からだろうと全てを無に帰す豪脚を好位から繰り出されるわけなので、ディープインパクトのような異次元の末脚だろうと届かない化け物に変貌するのだが)。
まくり
また、差しや追い込みの亜種として「まくり(捲り)」というものもある。
厳密には「まくり」は脚質ではなく、コースの第3、4コーナー付近から早めにスパートをかけて外側から前方の馬をかわしてゆく戦法である。
また、小回りのコースが多い地方競馬や直線の短い中山競馬場、コーナーに急坂のある京都競馬場などでは向こう正面からロングスパートをかけるパターンもある。
基本的には差し・追い込みの一種として扱われる事が多いが、差しや追い込みの一般論とはかけ離れた戦法のため、「まくりは別種の脚質」と考える人も多い。
まくりを行う馬は「スピード・持続力に優れているが、差しきれない可能性を考慮して早めに仕掛ける」タイプや「スピードは劣るが、無尽蔵なスタミナを持ち、良い脚を長く使う持続力に優れている」タイプの馬など、理由はさまざまである。
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