概要
2005年にCMサイトで全10話公開され、その後、2006年4月から6月にかけて『THE FROGMAN SHOW』(テレビ朝日系)内で放映された、蛙男商会の代表作のひとつ。
2007年3月には劇場版『古墳ギャルのコフィー~桶狭間の戦い~』、2008年5月には劇場版2作目『古墳ギャルのコフィー~12人と怒れる古墳たち~』、2010年1月には劇場版第3作『古墳ギャルのCoffy~コフンデレラ~』が公開された。
キャラクターの声優のほとんどが監督であるFROGMANが担当する。
ストーリー
主人公のコフィーが通う都立古墳高校。
そこには四隅突出型墳丘墓、古墳世界の王位継承者、戦国武将の担任教師、米国からやって来たお墓など、不思議な古墳たちが勢ぞろい!
……そんな古墳たちの恋と友情と青春を描いた、セメタリー学園ラブコメディ。
主な登場キャラ
コフィー
ヒロインである前方後円墳。
都立古墳高校2年2組の生徒で、人間の年齢でいえば17歳。
好奇心旺盛で夢見がち、独善的で喧嘩っ早い部分もあるが、基本的には素直でいい子。
ニントク君のお嫁さんになるのが将来の夢。
パパ
コフィーのお父さん。
頑固で厳しい性格だが、実は娘思いの心配性。
現在は中古車販売店「JET KOFUN MOTORS」を経営している。
コフィーが生まれる前はF1ドライバーとして世界を転戦し、「音速の古墳」と呼ばれていた。
ママ
コフィーのお母さん。
やさしくて、おだやかな性格。
かつてはF1のピットクルーとしてパパと一緒に世界を転戦し、その時にコフィーを授かる。
タイヤ交換が10秒を切る凄腕の持ち主。
体がピンク色なのは、体に桜が植えてあるためである。
上田
コフィーのペットの馬形埴輪。
短気な性格で、怒ると前足で竹刀を振り回す癖があり、なにかとよくダニエルを空の彼方へ蹴り飛ばしている。古墳高校の裏番長でもあり、裏番長になる時は大魔神のように顔が変わる。
第2期では第1話にしか登場せず、コフィーの話ではその後すっかり元気を失くしているとの事(出しそびれてしまったらしい)。
ダニエル
性格は善良そのものであるが古墳ではないので、周囲からは何かといちゃもんをつけられては馬鹿にされたり酷い目にあったりしている。
一方で何が起きても絶対死なない不死身の体を持っている上、サッカーの試合ではゴールキーパーとして大活躍している。
大学編では受験に失敗したため、古墳大学の生協でアルバイトをしながら浪人生活を送っている。
将来の夢は広告代理店に勤めることで、コフィーにほのかな恋心を抱いている。
酒を飲むと体全体が赤くなって性格が豹変してしまい、酔拳を繰り出す。
一度「中の人が変わると性格が変わる」という学術から、中の人を蘇我入鹿に入れ替えた結果、かなりの不良と化してしまったことがある。
家は非常に貧乏だが、基本的に1日4回はカツアゲに遭うらしい。
エルビスの墓
アメリカからやってきた男。
言うまでもなく、あの人の墓。
本宮銀次郎
古墳高校の番長で、いうまでもなく本宮ひろ志の漫画作品『硬派銀次郎』のキャラクターのパロディ。
コフィーに惚れている。
ニントク君
コフィーのクラスメイト。
古墳世界の王族で、その王位継承者。
背が高く、顔立ちもよく、頭脳明晰でスポーツも万能という、まさに古墳少女の憧れの的。
しかし彼なりに、王位継承者としての悩みも抱えているよう模様。
大学編では古墳大学の医学部に進学し、土木の勉強をしている。
また大人の事情からなのか一時期「チャールズ」と呼ばれていた事もある。
桶狭間先生(店長)
コフィーの担任教師で姿は落武者そのもの。
性格が戦国武将なため、理不尽な行動や発言が多い。
コフィーが入学したての頃は落ち武者ではなかったのだが、なぜそうなったのかは劇場版『古墳ギャルのコフィー~桶狭間の戦い~』で描かれている。
ドロシー
コフィーのライバルの前方後方墳で、古墳高校時代はコフィーのクラスメイト。
コフィーと同じくニントクに好意を抱いており、コフィーにガンをつけることもしばしば。性格と口調が悪く、いつもダニエルをいじめている。
一度顔を丸く削る美容整形土木をしたが、欠陥工事で顔が崩れてしまったことがある。
第2期では古墳短大の学生になったが、授業にはほとんど出ずに仲間達と共に繁華街で遊びまわっている。また、第1期では生えてなかった髪の毛が第2期ではパーマがかかった状態でついている。
小さい人
身長30cmほどの人間。普通サイズの人間と違って髪型は角髪を結っているなど古墳時代の格好をしており、作中決して声を出すことがない。
後述の生前の中の人や古墳ビルダーが該当する。
中の人
復元以外、全ての古墳に必ず入っている小さな人間の死体。本来の古墳では埋葬された人にあたる。
中の人になるのは豪族や王族出身の小さい人で、この小さい人が死に、埋葬されることによって古墳が誕生する。「養殖中の人」も存在するが、古墳の中の人が丁寧に扱われるのと違って釣餌にされるなど扱いは雑である。
古墳たちにとって人間でいう脳や心に相当する存在でもある。そのため、本来埋葬されている中の人と、別の中の人を入れ替えると、性格が変わったり、交換した相手と体が入れ替わってしまったりする。
女性の古墳は中の人が泣きながら笑うと幸運が訪れるという。ふだんは顔を上に向け、白目をむいた苦悶の表情をしている。
ピラミッド高校のピラミッドたちには「中のミイラ」が入っている。
古墳やピラミッドにとって中の人や中のミイラは他人に見られたくないほど恥ずかしいものらしい。
古墳ビルダー
本来の古墳では古墳を建造した人にあたる、小さい人の一種。
全ての古墳の生みの親とも言うべき存在で、近年は古墳時代ではないため少古墳化が問題となっている。そのため、古墳ビルダーの高齢化と若い古墳ビルダーの減少が指摘されている。
気性が荒くてプライドの高い職人気質な人が多く、何かとすぐ他の古墳ビルダーと喧嘩をしたり、現場監督に文句をつけ出す。そのため古墳作りの中ではこの古墳ビルダーたちのメンタルマネジメントが一番難しいとされている。
女性の古墳が産気づくことによって彼らが新しい古墳を作り出すが、それは同時に、近くで豪族や王族出身の小さい人が死にかけているか、既に死んでいるということである。