概要
JR西日本管内のボロ車両地区であり、国鉄型、国鉄時代車両最後の楽園・聖地でもある。
西日本管内では「西の國鐵廣島」に対し、「東の國鐵金澤」と称されている。
ドル箱である特急列車については、「サンダーバード(列車)」「しらさぎ」用の681系・683系をJR化後に積極的に投入してきたが、普通列車については「食パン列車」こと419系のほか、かつて急行用として使われていた455系・457系・475系を引き続き使用。また、同じく普通列車用に使用される413系は急行形電車の機器を流用した近郊形電車、415系(800番台)は113系の初期車を交直流電車へ改造したものであり、実質ボロ車だらけである現状には変わりなかった。
時代は変わっていく
JR化後の普通列車用の完全新製車は521系の投入まで待つことになる。
北陸本線を中心に運用されていた419系が老朽化したことから、521系2次車を投入することで419系は2011年春までに全廃。
2015年春の北陸新幹線金沢駅延伸開業に伴い、並行する北陸本線の経営が第三セクター・IRいしかわ鉄道とあいの風とやま鉄道に移管されることになり、521系2次車の一部をこの2社へ譲渡。不足分は521系3次車を投入し、玉突きで457系・475系が引退した。
この時点で国鉄形車両は七尾線で運用される413系・415系のみ。余った413系を七尾線に回して415系の一部を押し出して廃車にしたが、それでも415系は改造種車の113系時代を含め車齢50年を突破していた。
そんな七尾線にも2020年秋に521系4次車が投入されて、413系・415系を置き換えたことにより、「國鐵金澤」の時代は幕を下ろした。
関連タグ
國鐵鹿児島 - 鹿児島県。こちらは4県よりも待遇が酷くJR九州のゴミ捨て場同然の状態である(生え抜きの787系をボロの485系と強制交換されるなど。一応JR型も存在するが全部中古車。JR貨物の機関車もJR形が入った事がなくゴミ捨て場同然である)。