「究極の破壊をもたらせ! 最強の地縛神!」
「出でよ! Wiraqocha Rasca!」
概要
地縛神 Wiraqocha Rasca(じばくしん ウィラコチャ ラスカ)は、『遊戯王5D's』に登場する闇属性・鳥獣族の効果モンスターである。地縛神の一体。ナスカの「コンドル」の地上絵をモチーフにしている。
デュエルリンクスでは「最強の地縛神」というスキルでアニメ効果が再現されている。
また2022年8月には「マスターデュエル」にて召喚演出が追加されている。
アニメでの活躍
カードテキスト
効果モンスター
星10/闇属性/鳥獣族/攻 1/守 1
このカードがフィールド上に表側表示で存在する場合、「地縛神」と名のつくカードを召喚・反転召喚・特殊召喚する事ができない。
フィールド上にフィールド魔法が表側表示で存在しない場合、このカードの以下の効果は無効となり、このカードはエンドフェイズ時に破壊される。
●このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
●相手モンスターはこのカードを攻撃対象にする事ができない。
●このカードは相手の魔法・罠カードの効果を受けない。
●1ターンに1度、自分のターンのバトルフェイズをスキップする事で、相手ライフを1にする事ができる。
解説
ダークシグナー編最終戦において、最強の地縛神。不動遊星、ジャック・アトラス、クロウ・ホーガンの3人と同時にデュエルした時にレクス・ゴドウィンが使用。
攻撃力1だが、自分のターンのバトルフェイズをスキップすることで相手のライフを1にするというシンプルかつ凶悪極まりない効果を持っていた。
他に持つ地縛神共通の直接攻撃能力と合わせると、いくら相手の場にモンスターが並んでいようと2ターンで相手を倒せてしまう効果であり、立て続けに3人のライフポイントを1にし、その時点でジャックとクロウはクラッシュしてデュエル続行不能になった。
また、フィールド魔法は「スピード・ワールド」であるため破壊できず、魔法・罠の効果も受け付けないと文字通り最強の地縛神に恥じない強さを誇った。
最終的にセイヴァー・スター・ドラゴンによって効果を無効にされ、戦闘破壊された。
攻撃名は「デス・シンギュラリティ」、相手のライフを1にする効果名は「ポーラスター・オベイ」。
OCG版のカード性能
カードテキスト
効果モンスター
星10/闇属性/鳥獣族/攻 100/守 100
(1):「地縛神」モンスターはフィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードが召喚に成功した場合、相手の手札の数までこのカード以外の自分フィールドのカードを対象として発動する(最大3枚まで)。そのカードを持ち主のデッキに戻す。その後、戻した数だけ相手の手札をランダムに選んで捨て、このカードの攻撃力は捨てた数×1000アップする。
(3):このカードは直接攻撃できる。
(4):相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。
(5):フィールド魔法カードが表側表示で存在しない場合にこのカードは破壊される。
登場当時の評価
OCG版では効果が変更された上、次回作のZEXALでも、アニメ版の「ライフを1にする」効果持つモンスターが登場したが、同様にOCG化された時は特徴を失わせないように調整された。
もし原作効果が使えたら、特殊召喚からも効果発動可能、死皇帝の陵墓を使えば2000ポイントのライフで召喚でき、相手ライフにダメージを与えるカードを1枚使えば1ターンキルも可能となり、間違いなくすぐに制限・禁止カード入りしていたと思われる。
地縛神共通の効果に加え、召喚に成功した時自分フィールド上のカードをデッキに3枚まで戻すことで相手の手札をその枚数だけ捨て、自身の攻撃力を捨てた枚数×1000ポイント上昇させる効果となった。
自分フィールド上のカードをデッキに戻すため、あまり使いやすい効果とは言えなかった。
一応、剣闘獣のような手札よりデッキに存在する方が有用なモンスターと合わせて使える余地はある。
特殊召喚も可能だが、固有の効果はテキストに「召喚に成功した時」とあり通常召喚・アドバンス召喚時にしか発動しないため、あまり活かすことができない。しかし、キラー・トマトやリミット・リバースでの特殊召喚が可能で、攻撃対象に選ばれない効果のおかげで壁モンスターにはなる。
現代の対戦環境
最上級の鳥獣族モンスターであることが幸いとなり、「ふわんだりぃず」のサポートを受ける事も出来る。
このテーマは通常召喚に特化しており、上級の鳥獣族やアドバンス召喚のリリース要因も確保しやすい。加えて相手ターンにも通常召喚を行えるテーマである。
これらの点を利用しコンボを繋げれば相手ターン中に自身をアドバンス召喚して、効果で最大3枚ハンデスという過剰ともいえる制圧を行える。
さらにふわんだりぃずはサーチカードが多いため、デッキバウンスしても復旧が比較的簡単なことやリリースコストを軽減するふわんだりぃずと未知の風がある点も相性がよい。
ただし、ふわんだりぃず下級モンスターはフィールドから離れると除外されるため、効果が適用されないので、デッキに戻すカードは再利用できる永続魔法・永続罠などを採用するのが効果的。
ふわんだりぃずの下級モンスターには鳥獣族の最上級モンスターをサーチ可能なふわんだりぃず×いぐるんがいるので、場合によって最上級モンスターをコストとしてデッキに戻すことも考えられる。特に効果を使い終わってぼっ立ちしている烈風帝ライザーをデッキに戻し、いぐるんでサーチして効果を使い回すのも単純ながら強力。
同じく鳥獣族でサポートを受けられる地縛神AsllaPiscuとは攻める範囲が別なので、2体を共演させることも難しくない。
加えて、地縛超神官の(3)の効果も併用すればワンショットキルも充分狙え、仮に仕留め損じても相手は手札も場のカードも殆ど無い状態となるので巻き返しが難しくなる。
お世辞にも使いやすいとは言えない効果だったが、カードプールの増加により効果を活かせるようになるOCGの面白さを象徴するカードとなった。
トークンが使えないことも短所だが、リンクモンスターの登場でかなり緩和されている。
加えて元々の持ち主は問わないため相手モンスターのコントロールを奪うカードとの相性が良く、汎用性の高い永続罠《大捕り物》を使えば「相手モンスターをデッキに戻しつつ、上手く行けば強力カードを再利用可能な上に手札2枚を捨て去る」コンボとなる。
現在のカードプールでは先攻ソリティアプレイからのハンデスに使われる。
関連イラスト
関連タグ
地縛神ウィラコチャラスカ(表記ゆれ1)
ウィラコチャラスカ(表記ゆれ2)