概要
1912年(明治45年、大正元年)7月30日から1926年(大正15年、昭和元年)12月25日までに生まれた人物のこと。
大正元年生まれは2024年現在、110歳を超えており、大正15年生まれでも98歳。子世代は団塊の世代の前後(焼け跡世代からしらけ世代)である。日中戦争の前後に結婚適齢期を迎えたため戦時中の出生数が減り、この世代の男性が復員した戦後にベビーブームが起きた。
明治以降に生まれた世代では唯一、出生時の元号の全期間で未成年であった。
孫世代は氷河期世代(団塊ジュニア世代・ポスト団塊ジュニア)にあたる。
世代の特徴
先の大戦で最も被害を受けた世代。大正生まれ世代は男女比が偏っている(女性が多い)が、これは男性が多数戦死したためである。結婚相手の不足により、この世代の女性の少なからぬ部分が不本意な生涯独身を強いられることとなった。また夫が戦死して戦争未亡人となり戦後の混乱期において苦難の人生を歩んだ女性、夫がシベリア抑留で帰らず幼い子を抱えて厳しい生活を送った女性も多くいる。昭和の戦前・戦後は男性は障害者や犯罪者であるなど特別な事情がない以外は全員結婚できた(別の言い方をすれば、独身でいることを許されなかった)時代だったため、大正生まれ世代の男性に独身者は少ない。
戦地で傷痍軍人となったりPTSDを抱え精神を病んだ男性も多く、高度経済成長を経てもこの世代の戦争体験はトラウマとして長く日本につきまとった。
関連タグ
二十四の瞳:この作品に登場する「12人の子どもたち」(主人公である大石久子の最初の教え子たち)は、この世代の最後期にあたる。