概要
「幻想郷」は東方Projectの主舞台であるとともに東方Projectの世界観全般を指す語として用いられる事もあるため、本グループは東方Projectには必ずしも「幻想郷」とは分類されない場所である地底世界などに登場する妖精を含む事もある。
2022年2月現在、メンバーは次の通りである。
メンバー
個別のキャラクター
キャラクター名 | 主な登場作品 | 個別の妖精性 |
---|---|---|
大妖精 | 『東方紅魔郷』 | ※1 |
チルノ | 『東方紅魔郷』 | 氷の妖精 |
リリーホワイト | 『東方妖々夢』 | 春を運ぶ妖精※2 |
サニーミルク | 『東方三月精』 | 「光の三妖精」の一人。日光を浴びる事で怪我が治癒するとも |
ルナチャイルド | 『東方三月精』 | 「光の三妖精」の一人。その間抜けさに退治する気もうせるという評がある |
スターサファイア | 『東方三月精』 | 「光の三妖精」の一人。妖精釣りのターゲットにされる事も |
クラウンピース | 『東方紺珠伝』 | 地獄の妖精 |
エタニティラルバ | 『東方天空璋』 | アゲハチョウの妖精 |
※1:「大妖精」は特定の妖精を指す固有的な呼称ではないが、原作に登場する大妖精と思しき個人が二次創作などではある一人の妖精を指す場合も多いため、本記事では個別キャラクターとして記述する。
※2:『東方花映塚』に登場した際の黒い服装のリリーホワイトについては「リリーブラック」と称される事もある。二次創作ではリリーホワイトとは別の個人であると設定される事もあるため、「幻想郷妖精集合」においてもリリーホワイトと通称リリーブラックが別々のキャラクターとして描かれる事もある。
妖精全般
名称 | 主な登場作品 |
---|---|
妖精 | (多数の作品) |
陰陽玉妖精 | 『東方靈異伝』 |
怪綺談一面中ボス | 『東方怪綺談』 |
EDに出てくる妖精 | 『東方怪綺談』 |
メイド妖精 | 『東方紅魔郷』他 |
メディスンの隣にいる妖精 | 『東方花映塚』 |
ひまわり妖精 | 『東方花映塚』 |
ゾンビフェアリー | 『東方地霊殿』 |
梅霖の妖精 | 『東方香霖堂』 |
雨の妖精 | 『東方儚月抄』 |
モブ大妖精 | 『東方三月精』 |
ミズナラの木に住んでいた妖精 | 『東方三月精』 |
※「怪綺談一面中ボス」と「EDに出てくる妖精」は東方Projectのキャラではあるが、幻想郷出身ではない。
東方Projectにおける「妖精」
稗田阿求の記述(「幻想郷縁起」、『東方求聞史紀』)するところによれば、幻想郷においては自然あるところ全てに妖精が存在し、幻想郷の自然は妖精のあるところに豊かさが生まれる。騒がしいところを好み、陰気な場所にはその存在はあまり見られない。
人間の里でも見かける事が多いという。
性格は全般的に子どもっぽく、悪戯好き。その悪戯には命に関わるようなものもあるため、幻想郷の人々は妖精に一定の警戒をおいているようである。ただし総じて複雑な智恵でもって戦略的に何かを仕掛けるのではなく、その場その場の楽しさの延長で、いわば盛り上がって悪戯を仕掛ける事が多いようで、純粋な悪意や敵対行動とは縁遠い存在であるようである。
加えて後先考えずに悪戯を仕掛ける一方で戦う事は好まない者も多いため、大抵は対峙することなく妖精側が逃げ出すこととなる。ただし弾幕ごっこ中の他、チルノなどの一部の力の強い妖精はその限りではないという例外もある様子である。
なお、妖精が過度に集中している場所等には強力な妖怪がいる事が多いようで、妖精が集結という場面は危険察知のためのバロメーターともなる。
その体の大きさは手のひらサイズから子供位(阿求によれば十歳程)の範囲である様子で、子どもが捕まえたり虫取り網に引っ掛かったりすることもあるようである。
食事を必要としないが、人間のまねをして食事を摂る事もある。
生死の在り方も妖精ならではのあり方があり、サニーミルクなどはその死を通した循環を指して「 一回休み 」とも称している(『三月精』)。
個別の妖精たち
東方Projectにおいて妖精たちのエピソードを主体に語られた作品は『東方三月精』及び『妖精大戦争』であり、前者の作品は光の三妖精を、後者の作品はチルノを主役として幻想郷の妖精たちの様々な物語が語られている。
この他の作品でも、妖精たちはゲームではプレイアブルキャラクターとして登場(※1)したり、背景部分に登場(※2)したりしており、上記以外の書籍作品でも自然を象徴する場面で描かれたりあるいは日常生活場面でも描かれたりと、様々な形で登場している。
特に書籍作品では三妖精は『三月精』のエピソード中に博麗神社裏手の大木に居住スペースを見出し、ここを拠点に博麗霊夢や博麗神社への参拝客などに悪戯をしかけていることもあり、博麗神社が描かれる機会(例えば宴会シーンなど)にはその場面に登場する事がある。同様に『三月精』で縁の深まったチルノも博麗神社で描かれる際には三妖精らとじゃれていることも多い。
この他の妖精間の関係性として『三月精』で語られたところによると、サニーミルクはリリーホワイトに脅威を感じている様子が見られる。どうやら過去に興奮した際のリリーホワイトにでくわし、手痛い反撃を受けた事があるようである。
※1:例えばチルノは『妖精大戦争』の他、『東方非想天則』等で操作キャラクターとなり、『東方輝針城』などでも中ボスキャラクターとして登場している。
※2:『東方心綺楼』では夢殿大祀廟ステージにおいてチルノと三妖精たちがともに宗教家たちの決闘を観戦している。
『紺珠伝』では地獄の妖精としてクラウンピースが登場。
『地霊殿』で登場したゾンビフェアリーのように地獄にも妖精が存在する事が改めて語られる一方で月の都の人々が妖精を忌避していることと月の都周辺には妖精が存在しない事が語られた。
妖精は自然の種々の輪廻の象徴でもあり、「 生死を拒絶した月の民 」は妖精を拒絶するのである。(本来は妖精レベルの穢れなら月の民でも気にしないが、『紺珠伝』の場合は純狐によって、その生命の穢れが純化されていたので脅威となった)
メイド妖精
ゲームではメイド妖精もまた一般的なモブキャラクターとしての扱いであるが、『三月精』ではセリフがあってその個性が垣間見られる他、館主レミリア・スカーレットがその労働環境に配慮する一幕もある。
『儚月抄』ではパチュリー・ノーレッジらによるロケット進宙式に参加した他、その一部がレミリアらの月旅行に同行しており、道中はメイド長十六夜咲夜とともにレミリアらの御世話にあたったようである。
このとき同行した三名のメイド妖精と似た容姿のメイド妖精が『東方茨歌仙』にも登場している。
その衣装であるメイド服デザインは作品ごとに個性があり、『紅魔郷』や『儚月抄』では比較的ロングなスカートによるエプロンドレスであるが、『心綺楼』や『三月精』ではそのスカートの丈は比較的短い。
関連イラスト
関連タグ
東方妖精郷 (pixivにおける企画の一つで、東方Projectに登場する妖精たちを描こうというもの)