梁明霞
りゃんみんしあ
cv:南條愛乃
直情的で気が強く短慮な性格で、誤解や視野の狭さから他者に対する失言や暴力が多く、他者に諭されることが多いタイプである。戦いから離れれば、姉御肌で頼もしい性分ではあるが、緊急時や戦時下が多くて、そういった面の描写は少ない。
また他者の価値観に影響され易く、彼女自身の信念はあまり見られない。
しかし負けず嫌いと根性は人一倍であり、彼女なりに鳴海たちの力になろうと世界の命運を賭けた争いに身を投じる。
母は彼女を生んですぐに亡くなり、父と二人で暮らしていた。
ゾナハ病を鳴海から父に移されたと思い込み鳴海を恨んでいたが、父が先にゾナハ病を患っていたことを知り、誤解を解く。
女優の夢に反対して不仲だった父とも和解したものの、父はパンタローネを巻き込んで爆死。仇を討つために鳴海たちに同行する。
当初は鳴海に対して弟のような気持ちしか抱いていなかったが、次第に異性として惹かれていき、恋愛感情を自覚すると積極的にアプローチするようになる。しかし、鳴海に思いを寄せたファティマと言う短い付き合いながら友であり恋敵となった彼女が命を散らしたため、暫定的に自分だけが残り、『鳴海を救わなければ』と言う強迫観念の呪縛に囚われてしまい、彼に寄り添いつつ共に落ちていく愛し方となってしまい、失恋に終わってしまう。
サハラ砂漠での決戦ではミッシェル議長を説き伏せ、しろがねの選抜チームに加わる。
自動人形との戦いではファティマとペアを組み、ペドロリーノとオラーツィオのアクロバットコンビと対戦し、苦戦するもののこれを打ち破る。
単独行動を取るルシールを探す際、ルシールを思わず激昂させ、アルメンドラ(イヴォンヌ)が笑うなど、ルシールやアルメンドラを「人間」に引き戻すかのようなシーンが見られた。
ロッケンフィールドに救われ、しろがねと自動人形の最終決戦を生き延びた後、鳴海と共にフウ・クロード・ボワローの元へ呼び出され、未だ「自動人形」が消滅しておらず事件が解決していないことを知るが、女優として生きる道を選ぶ。
しかし、フェイスレスがゾナハ蟲ことアポリオンを活性化させたことにより否応なく再び戦いに巻き込まれる。
レイ研究所内での戦いでブロム・ブロム・ローに敗れて重傷を負い、更にエレオノールことしろがねを(嫉妬もあって)全ての元凶と決めつけ憎むようになってしまう。
一時は見る影も無くやつれ果てた姿を見せたが、エリ公女(アニメ版ではギイ)にエレオノールが生命の水(アクア・ウイタエ)でもある自らの血液を浄水施設に流していた真実を見せられて再起、鳴海から身を引きエレオノールに謝罪した。
最終盤ではシャトルの打ち上げ場に辿り着き、多勢の自動人形と一人で戦っていた鳴海を背後から援護した才賀勝の実力に驚いていた。
物語の完結後(6年後)はエリとも親しい友人になったらしく、恋人談義に花を咲かせていた。
アカデミー主演女優賞を受賞し、最終幕でルシール・ベルヌイユを「もう一人の母」と呼び、今の喜びを大切な人たちに伝えている。