概要
人口は約7万人。
市内の大部分は武蔵野台地の西部が占め、北部が狭山丘陵となっている。
市の中央部を新青梅街道が縦貫し、福生市と隣接する南西部に在日米軍横田基地の一部と軍人・軍属住宅地などの関連施設が点在する。
「村山」という地名は狭山丘陵の小山群を指した「群山」(むれやま)から変化したとされ、現市域も含めた広い範囲を指していた。
平安時代末期に武蔵七党と呼ばれた武士団の一つである村山党が台頭し、戦国時代までその勢力下であったとされる。
1917年の「村山村」発足から1954の町制化を経て、1970年に市政移行。
当時山形県村山市が存在していたので、武蔵野を由来とする現市名となる。
高度経済成長期以降は大規模な工場の進出と住宅団地が造成されて、都市化が急速に進んだ。
現在の主要産業は機械・食品工業と小売(大型ショッピングモール)などの商業。
1962年から2004年まで旧プリンス自動車と合併後の日産自動車の主力工場が存在し、スカイライン(スカイラインGT-R)などの生産拠点としても知られていた。
宅地化の影響で農地は少なくなっているが、ミカンや茶葉(狭山茶)栽培なども行われる。
また絹織物である「村山大島紬」を特産品としており、ブランド化されている。
市内に鉄道は通っておらず、市域への最寄りは立川市と東大和市にある以下の駅。
なお、2020年に多摩都市モノレールの箱根ヶ崎方面への延伸が正式決定し、市内に4駅が設置される計画のため長年の鉄道空白地帯がようやく解消される見込み。着工は順調に進めば2025年頃としている。