概要
中立は、どこの国にも軍事的な同盟を結ばず、第三者の立場をとることである。この政策をとる場合二つあり、
この項目で説明する武装中立は、自国の軍隊を保有しながら、周辺諸国を始めどこの国とも軍事同盟などを組まず、他国の紛争などにおいてもどちら側にも肩入れせず中立の立場をとる国家をさす。
近隣諸国の紛争等が飛び火した場合は双方の国の戦力から国土を防衛を行う必要があり、侵略にあった場合は徹底抗戦が行われることになる。
ただしこれらの戦力が打ち破られたときはどうしようもない。
これに対応する言葉として存在するのが非武装中立という概念であり、これは「常設の軍隊を所有せずに中立を宣言する」ことであるが、実際に認められた事例は第二次世界大戦後までのルクセンブルク( 憲法には中立規定は残っている )が存在し、現在においては…
…などがこれを称している。
また、永世中立ではなく、特定の戦争等に対し中立を宣言することがある。これも巻き込まれるところに国土や利権が存在したり、宣言国が戦争の目的だったりすると無視されることがある。
主な武装中立国
現役
周辺国等の承認( 永世中立国 )
宣言のみ、あるいは計画
武装中立国だった国
- 日本:諸説あるが、江戸時代以降の鎖国政策は、実質的に武装中立と同様の状態とされる。
- ベルギー:1839年のロンドン条約による。第一次世界大戦後しばらく解除、第二次世界大戦まで中立
- スウェーデン:20世紀から冷戦終結まで
- ノルウェー:第一次世界大戦の間
- デンマーク:第一次世界大戦
- ルクセンブルク:第二次世界大戦まで
- ホンジュラス:ニカラグアに侵略されたのちの1907年からおおむね第一次世界大戦前まで
- リヒテンシュタイン:自国宣言のみ。19世紀より。ただし宣言後常備軍を解体したため、非武装中立状態となっているものの、実際にはスイスやオーストリアとのつながりが強い。