概要
CV:亀山助清(旧アニメ版)/松本忍(新アニメ版)/麻生智久(CDブック版)
何かとゴタゴタの多い剣心組が所轄内に居るため必然的に彼らと関わるようになる(完全なるとばっちりを食らってる面もある)。
パンチパーマのかかった髪型と口髭、糸目に丸眼鏡が特徴で(直の血縁者である娘だけでなく何故か妻すらも同じく糸目に丸眼鏡であり、これは実写版でも同様)、相楽左之助には「ヒゲメガネ」と呼ばれる。
こんないかにも主人公勢にイジワルする担当の陰険キャラっぽい風貌しときながら、その実作中キャラ随一レベルの『話のわかる善人』であり、連載最初期からファンレター等にて「見た目とキャラが合ってない」とか言われていたらしい。
本来ならば死刑になるはずの高荷恵を剣心の頼みに応じて見逃したり、東京ではお尋ね者を恵に事情を聞かされて警察署内に入れたり、わざと警官隊を逆方向に誘導し捕縛されそうな左之助を逃走させたりとお人好しな行動が多い。
特に蒼紫を警察署内に入れた時は明神弥彦と巻町操に「あんた人好過ぎ!!」と突っ込まれていた。剣心の活躍を部下たちにも教えているようで、人誅編では剣心は警官たちに協力を求められており、新市には「刀を差していても警察署に入れる」と発言されている。
「弥彦の逆刃刀」でも登場こそしないものの、投降した志々雄一派残党をその場で殺そうとした警部補を弥彦が倒してしまったことを剣心に伝えたことが神谷薫の口から明かされている。その際、弥彦が罪にならないように取り計らってくれたようである。
「これでよくまぁ警察署長なんて大役にまでのし上がれたもんだ」と思えなくもないが、逆にこの性格が故に慕われた人望による結果なのかも知れない。
「浦村」という名前が出てきたのは人誅編になってから(ノベルス版2巻でも名前が明かされている)。
偽抜刀斎事件もあって、人斬り抜刀斎を凶悪な人物と思っていたが、実際に出会った剣心の人柄を知ってからは彼を心から信頼しており、黒笠事件ではその詫びを兼ねて自ら神谷道場に赴いて剣心に谷十三郎の護衛を依頼している。
それもあって人誅事件の際には乙和瓢湖の襲撃を受けて手を負傷させられた挙句、鯨波兵庫のアームストロング砲により家を破壊されるという憂き目に遭う。…
……が、それすらも剣心の身の上を鑑みて(病院のベッドの上で)謝罪に来た薫に対し責めずに笑顔で許し、内心穏やかでは無さそうだった娘らも説得した模様。
「あんた人好過ぎ!!」
再筆:顔が細めになり、厳しそうな人物に。剣心の人柄と行動は認めているが、厳しい態度を取らざるを得ないという設定(作者いわく「性格が気になったから」)。
キネマ版:終盤で刃衛に襲撃された前川道場の門下生たちの事情聴取を行った。
銀幕草紙変:神谷越路郎とは旧知の仲。そのため、神谷活心流を名乗る偽抜刀斎の対応に苦慮していた。
旧アニメ版
初登場時は性格が大きく変わっており、当初は剣心を逮捕するために部下を引き連れて神谷道場に乗り込み、部下共々薫に対して尊大な態度を取っていた。その回では終始その態度を貫き、原作であったように剣心を見直すシーンもなく、宇治木らが倒された後も逮捕しようとしたため山縣有朋に怒鳴りつけられ引き下がっている。また、外見も壮年代の原作に比べ初老に描かれている。ただし、それ以降は原作と同様、剣心に対して信頼を寄せ、協力関係を築く。
山縣や川路利良には最後まで「署長」と呼ばれていた(旧アニメ版20話では原作で明らかになる前だったため「村木」と名乗っていた)。
実写映画版では
演:斎藤洋介(実写版第1作)/鶴見辰吾(最終章 The Final)
第一作では偽抜刀斎による辻斬り事件、武田観柳によるアヘン密売事件を、斎藤一と共に捜査していた。要所要所に登場するが、劇中では剣心たちとは会話しない。
その後に交流が有ったのか、The Finalでは顔馴染みとして会話している。
余談だが、第一作の公開前の段階では浦村署長の登場及び演者の斎藤洋介氏のキャスティングがほぼ全く告知されていなかった。
その為、劇場鑑賞したるろ剣ファン勢は斎藤氏演じる激似にも程がある浦村署長の姿をサプライズ同然に見せられ、笑いを堪える羽目になった者が多かったのだか。
第4作では斎藤氏のスケジュールの都合上、鶴見氏が演じている。こちらも斎藤氏に引けを取らないと言えるほどの再現度である。