Gレコの海賊部隊
錨と鋏を重ねたようなエンブレムを掲げ、軌道エレベーター「キャピタル・タワー」を襲撃した宇宙海賊。
その実態は、アメリア軍を統括するグシオン・スルガンによって組織された諜報独立部隊。
宇宙世紀時代の技術が禁忌とされたリギルド・センチュリーの時代において、密かに復元した宇宙技術を実戦投入して運用ノウハウを蓄積するのが主目的である。
解体・廃船処分したはずの航宙艦「ニック・スペース」を改装して所属を偽装した母艦「メガファウナ」の実証試験を兼ねて運用している。
基本的にはアメリア軍の軍令を受けて行動するが、表向きには軍属であることを避け、グシオンの娘であるアイーダ・スルガンを「姫」として祭り上げ、その意向を反映する形を取っている。
メンバーも本来はアメリア所属の軍人のはずで、軍隊としての階級が判明している者もいるが、主人公のベルリ・ゼナムを始めとした他陣営の人物を見境なく受け入れ続けた結果、穏健派の人々が集う中立的な勢力に変貌していく。
終盤では改めてアメリア宇宙艦隊への移籍が伝えられるが、自身の出生と世界の秘密を知ったアイーダ・スルガンことアイーダ・レイハントンとその一行は、海賊部隊の移籍を拒否。
アメリア軍への協力はするが、あくまで独自勢力として争乱収束を目指すことを伝えて袂を分かち、名実ともに宇宙海賊となった。