基本概要
CV:AYA(恋姫†無双(PC))→柚木かなめ(真・恋姫†無双(PC)) / 茂呂田かおる(コンシューマ版?) / 河原木志穂(アニメ版)
「公孫賛」の真名。姓が公孫で、名が賛、字が伯珪。武器名は普通の剣。
桃香(劉備)の学友にして、幽州啄郡(ゆうしゅうくぐん)の太守。常に白馬に乗る為、「白馬長史」の二つ名を持っている。
基本的に真面目で気が優しく素直な性格だが、時折言葉遣いが男勝りになる事もしばしば。ほどほどの侠気と勇気を持ち合わせる。
しかし、こと恋愛に関しては意外と臆病で、いつも悪い方へ悪い方へとネガティブに考えては、自爆してしまったりする。異性の親友ナンバーワンにしかなれない様な、そんな女の子のような感じであるが、ある意味ではそういった部分も彼女の魅力とも言えるかもしれない。実際に北郷一刀からも十分に魅力的な女の子と見られており、切っ掛けさえあれば一気にそのまま突き進んでいく展開となる事も実は多い。
『真・恋姫†無双』以降にて祖国が滅亡し蜀の一員となってからは、色々と頑張ってはいるようだが、なんとなく影が薄く残念。また、貧乏くじを引いてしまう事も多く、自分の国を滅ぼした麗羽達もまた国を滅ぼされた後、彼女達の世話役を任されたりもしているのだが、何だかんだでお人好しな為か、キチンと面倒は見ている(やや振り回される事も多いが…)。
特筆的に優秀な能力こそないものの、軍の指揮や作戦の考案、政治等を一通り経験している事から、何を任せても一定の成果を挙げてくれる存在として、一刀や桃香、朱里達からは本人も与り知らない所で信頼を得ている。
また、競馬大会では翠(馬超)と互角の腕を見せる程の乗馬術の達人でもある。
作品による相違点
恋姫†無双(PC)
一刀がこの世界に来た直後に県令を務めた街(幽州啄郡啄県)の近く(遼西郡)に住む地方領主。
一刀とは友好的で、当初は新興勢力故に華琳(曹操)や麗羽(袁紹)等から見下されがちだった一刀や北郷軍に対し、それなりに認めていた数少ない人物。
黄巾党との戦いや董卓軍討伐の際にも参加し、華琳と麗羽の仲介役などを務めていた。
董卓軍討伐後に、幕間で袁紹軍に攻められて死んだという一文のみで彼女の死が語られている。(後にこれは色々なところでネタにされた)
本作では真名が無かったため、字の伯珪で呼ばれることが多かった。
真・恋姫†無双(PC)
真名は本作で初めて設定された。
物語序盤、義勇軍を率いた桃香や一刀たちに助けられる。
スーパー白馬タイム発動!……のはずが、麗羽にあっさり自国を滅ぼされてしまい、桃香達のいる徐州に逃げ込んで食客扱いとなる形で生き延びる。
以後は劉備軍で騎馬隊を率い、武将の1人に準じた活躍をするようになる。但し、後に麗羽が魏に滅ぼされて劉備軍に転がり込んで来ると、その面倒見をする羽目となるなど、前作にもまして貧乏くじを引かされる羽目にもなっている。
萌将伝
また、自分の個性探しをして、妙な語尾(~~杏仁豆腐)を言うなど、自分のキャラ立ち(本人はカラタチと言ってしまう)について悩んでいた。
しかし、一刀の故郷の郷土料理であるおにぎりを通じて距離を縮めたり、そのまま閨に突入してしまうイベントからも、愛紗を始めとするHシーンの無かったキャラに比べれば、ずっと優遇されているだろと突っ込むファンもいたりいなかったり…する。
真・恋姫†英雄譚(PC)
同梱版である『真・恋姫†英雄譚123+PLUS』の『孟獲、家出する』で活躍する。
蜀の一員として変わらず頑張っており、これまでで絡みの無かった美以とのストーリーが描かれる。
ミケ、トラ、シャムが一刀とイチャイチャしているのを見てヤキモチを焼いていた美以が捨て猫気分になっていたのを見つけ、彼女と共に自宅で生活を始める。
一刀へのプレゼントを買いたくてもお金が足りないのを悩んでいたのを知った事で、彼女を自身の経営する競馬場でアルバイトさせ、また自身も目立とうと翠、愛紗、蒲公英、焔耶の4人と障害物レースを行い、1位は逃したもののトップとなった翠と接戦を演じている。
その後、美以がプレゼントを渡して一刀と甘い夜を過ごしたのを知った事で落ち込むが、一刀との距離を縮めようと自ら行動を起こす事を決意。木箱と猫耳を用意して捨て猫「白蓮にゃんこ」を演じるという傍から見るとかなりイタい行動に出てしまい、一刀の男気によって部屋に入れてもらえるが、やはり自己嫌悪に陥ってしまう事に。
しかし、それでも一刀との距離を縮めたい一身で、白蓮は一刀を押し倒して攻める行動力を見せ、一刀もそれに応えるべく彼女の思いを受け入れた。
一度行為を終えた後、自身に構ってくれない寂しさや忘れられたのではないかという不安な気持ちから閨で積極的になろうとした本心を素直に打ち明けるも、一刀からは「白蓮(そのままの)だから好きなんだよ」という言葉を言ってもらえた事に感激。泣きながら彼の胸に飛び込んだ白蓮は、「今日は寝かせないからなぁっ!!」と宣言するのだった。
一刀マジ爆発してしまえ!!
アニメ版
原作同様に真面目な性格で、乱れた世を憂う気持ちを持つ。
『真・恋姫†無双』(アニメ版)になり真名がついたが、あまり浸透していないご様子…(アニメでは)。しかも親友だった桃香にさえ真名を忘れられ、何度も「パイパイちゃん」と間違われるなど、すっかり不幸とネタのキャラ設定が定着してしまった。なんという残念……。
『反董卓連合』でも確たる紹介もなく普通に参戦し、視聴者への説明役である講釈師や公式HPのあらすじ紹介でも他一名と省略され、挙句の果ては最終話で兵への号令を噛んでしまい、雑兵役のデクから「残念」と言われる始末だった。
演じる声優の個性が半ばネタとしてキャラに逆輸入され、TV本編の次回予告やOVAの特典映像などで強調されていく事になる。映像特典では真で真名がついたことに喜んでいた。
OVA版では聖フランチェスカ学園3年で公孫賛軍大将。ここでも影が薄いキャラ扱い。OVA2でも影が薄いのでバスに乗り遅れ、劇中のポロリも無し。
残念さん?
上記の通り初作での扱いの悪さ、その後も不憫なネタが多いことから「残念」とか、これといって取り立てた特徴もなく作中ぬきんでて強いという設定でもないため(ゲームシステム上は扱い方しだいだが)「普通さん」とか呼ばれている。
だが初作での所謂「名ありモブ」状態からリメイク作での出世というのはそうめったになく、むしろファンが少数精鋭でなければ起こりえないことである。
また付け加えるなら三国志をテーマにした創作品で公孫瓉が目立つ人物として描かれる事も少ない。
事実、pixivでも長い間「公孫」で検索してヒットするのは彼女だけだった(現在は多少出てきているが)。彼女の扱いは数ある公孫瓉の中で際立った存在といっていいのではないだろうか。
※ただし、後の『真・恋姫†英雄譚外伝-白月の灯火-』では真名が設定された。
きわめて普通で地味なのだが、周りがあまりに個性的なメンバーすぎるせいか、その地味、普通なのが逆に彼女の個性として確立されたと言って良い。
豪傑や知性派、ロリ、熟女、巨乳や貧乳、ツンデレで個性を確立したキャラなどはそれぞれ複数いるが、普通、地味を武器に確立させたのは(有る程度出番のあるキャラでは)彼女くらいである。