概要
「百合営業」とは、女性同士の絡み(百合)を渇望するファンへのサービスや、女性が処女であることをアピールするために、女性同士がイチャイチャする行為のこと。
本当にレズビアンならば「ガチ」になるが、異性愛者の人が同性愛者のように装う行為であれば百合「営業」と呼ばれる。
「友達以上恋人未満的なプラトニックな関係」くらいがちょうど良いとされる。
百合営業を行うメリット
百合営業を行うことで得られるメリットは一部のファンからの熱烈的な支持を得られることである。
「処女信仰」を持っているファンや、百合という括りで推しを応援しているファンは、推しが他の男性に絡むことを極端に嫌う。「打ち上げで同席した」「SNSで返信をした」などの「他の男性との匂わせ」が発生するだけで、まとめブログを中心に誹謗中傷の嵐に晒されてしまうのは珍しくもなんともない。
そういったファンからの支持が基盤となる職業にとって、他の男性の存在を匂わせないのはそれだけ重要なこととも言える。
また、女性同士での不仲説やいじめが世間の明るみに出ると確実に炎上するため、仲良しアピールのために百合営業をすることもある。
百合営業を行うデメリット
異性愛者であっても百合営業を行うとファンの間で「〇〇はレズビアン」という評判が立つため、後に男性との恋愛や結婚を発表する際に殊更に炎上するリスクが高まる。
一例として2000年代では声優の橘田いずみがイタリア人男性と結婚報告をした際に大荒れした。中には「『イタリア人男性』と言ったが男とは言ってない」などと現実逃避をする者もいた。
百合営業とクィアベイティング
異性愛者が同性愛者を装う「クィアベイティング(Queerbaiting)」についてはLGBT界隈から批判もあり、2022・23・24年のエイプリルフールネタで他メンバーと結婚式を挙げたアイドルや女性声優、バーチャルYouTuberが同業者と交際・結婚報告をしたことが賛否両論を呼んだ。
これは現在の日本では男女問わず同性婚が認められていないことに加え、当事者が堂々と「同性愛者であること」を告白出来るわけでもなく、異性愛者を装って生きていかなければならないこと、更にエイプリルフールというイベントを使って「一時的に同性愛者に成りすます」という隠れ蓑扱いされることから「お祭り的に使われることが逆に当事者の透明化を促していることになっている」という声が強い。
また仮に同性愛者であったとしても、仕事上のパートナーと過度にスキンシップを取ることはセクハラに抵触する恐れがある(参考リンク「同性間でもセクハラは成立する!同性からのセクハラの対処法」)。
百合営業とVTuber
百合営業は基本的にファンに矢印が向いていないため、女性声優とは異なり、リスナーとの距離が重視されるバーチャルYouTuberの界隈では好意的には受け止められないことがある。
ただし、「男性VTuberに近づいてほしくない」という一方的な願望から百合営業を一部の過激層から強いられることがある。
このほか、「この子はあの子と絡むべき!その子とは絡むな!」などの声がファン(いわゆる固定カプ厨)の中で大きくなり、仕事上の支障になりうる。