概要
1918年3月19日、福岡県生まれ。本名同じ。
1954年、自身の結核療養所経験、及び学生時代の失恋体験(相手は♂)を元にした『草の花』で作家として認められる。
他の代表作に『風土』『忘却の河』『海市(かいし)』『死の島』など。愛と死、純粋なものを追求したがゆえの悲劇‥‥といった重苦しいテーマの作品が多いが、その一方で船田学(「福永だ」のアナグラム)名義でSF小説を、加田伶太郎(同じく「誰だろうか」のもじり)のペンネームで推理小説も書いている。
また翻訳家としては英仏海外文学のみならず、『古事記』や『日本書紀』といった日本古典書の現代語訳も手掛けている。
東宝特撮映画『モスラ』原作小説『発光妖精とモスラ』作者の一人。
1979年8月13日死去。享年61。
息子(離婚した先妻との子)が作家の池澤夏樹、声優の池澤春菜は孫。