「若者は年寄りを 労らんかい」
CV:広田みのる
概要
渋谷事変にて嘱託式の「帳の元」を警護するためオガミ婆とその孫と共に登場。
「常に奪う側」をモットーに少なくとも20年以上前から殺し屋として活動しているベテラン呪詛師。若い頃は「人体をよく知るため」と人の顔の皮を平然と剥ぐなど、生粋のサディストである。
「病気がちな母に贅沢をしてほしい」との思いから、大金を稼ぐため呪詛師になった、という過去を持つ。
……みたいな嘘を平然とつくなど、純然たるゲス。
人物
年齢は61歳。低身長で筋肉質、達磨の様な太い眉に丸顔の初老の男。禿頭にアイスラッガーのような髪のみを残すといった印象に残りやすい出で立ちをしている。
服装もギッチギチのTシャツに短パン、そして腹巻という半世紀ぐらい前の服装をしており、お世辞にも綺麗とは言い難い。
五条悟が誕生した1989年、32歳(作中では現在2018年のため、29年前に当たる)だった当時も相変わらずかなり小汚い容姿をしている。
かなり強い生得術式を持ち合わせているのにも拘らず、その力を他のために使うのではなく己の私腹を肥やすためだけに使い、女子供も平然と殺し弱者を蹂躙する正真正銘の鬼畜。
性格は悪逆無道で残虐非道。自分が優位に立っているとイキがるが、不利な状況に立たされると激昂するタイプであると見受けられる。渋谷事変では五条が行動不能と知るとイキイキしながら高校生達と戦闘し負けるという見事な三下ムーヴをかましていた。
敗北後は気絶していただけなので死んではいないのだが、それ以降は登場しておらず消息不明となっている。呪詛師であることやこのあとの渋谷及び東京の状況から生存していない可能性が高い。
術式
あべこべ
強い攻撃が弱い攻撃になり、逆に弱い攻撃は強い攻撃になるというあべこべな術式。
あべこべにできる上限と下限を自在に変えることが出来るため、相手の強さによってリスクの軽減が可能。また、高所から落ちた時の衝撃や、壁との激突によるダメージもあべこべにすることも出来る。
非常に初見殺し性能の高い術式であり、相手に術式を看破されてしまうとそれまでだが、逆に見破られなければ作中でも行っていたようなカウンター戦法をとり、ほぼノーダメージで相手を撃破できるため、対人戦闘(特に一対一)では無類の強さを発揮すると思われる。が、さすがに五条や鹿紫雲一の様な、一撃一撃が馬鹿げた火力を持つ攻撃にはあまり意味をなさないようである。
この術式の弱点として挙げられるのは同時攻撃への耐性の無さである。術式を相手が見抜いていなくても、式神と術師本人が同時に攻撃してくるタイプや多人数戦には術式があまり生かされないため、苦戦を強いられることになる。また、複雑な術式とも相性が悪い(例を挙げるならば壊相の蝕爛腐術「朽」、吉野順平の「澱月の毒」などの搦め手タイプ)。
他にも、からくりが相手にバレるとほぼ詰んでしまうという性質上、術式の開示もできない。何らかの強化はされると思われるが、粟坂が最後まで自分の術式を開示しなかったことを考えると恩恵はあまり受けられないようである。
だが、これらのデメリットを差し引いてもメリットの方が勝る強力な術式である。