概要
東日本大震災の復興と、被災者を応援することを目的に、2012年に発表されたチャリティーソングである。
作詞は岩井俊二、作曲・編曲は菅野よう子が担当。
(どちらも宮城県仙台市出身)
歌唱は岩手県・宮城県・福島県の出身者及びゆかりのある歌手・タレント・アスリート達によるリレー形式になっており、名義は「花は咲くプロジェクト」となっている。
NHKが2011年から行っている震災支援プロジェクト「NHK東日本大震災プロジェクト」のテーマソングとして使用されている。
印税は、全額がNHK厚生文化事業団を通じて被災地の自治体に義援金として寄付される。
そのため、この楽曲がカバーされたり、コンサートで歌われたり、テレビ・ラジオ等で流れる度に義援金が増えてゆく仕組みになっている。
ガーベラの花が復興のシンボルとなっている。
「花は咲く」プロジェクト展開
アルバム「ミュージカル・アフェア」の日本盤にボーナストラックとして収録されている。
- リオデジャネイロオリンピック、パラリンピックの55人の選手が歌うオリンピックVer第一弾(2017年)
- 子役の鈴木梨央と福島県双葉郡大熊町立大野小学校合唱部の二つのバージョンも登場(上は2013年。下は2018年)
- どーもくんとチャロ。不思議な少女(座敷童子)のアニメVerも制作(2018年)。声は高畑充希
- パ・リーグの楽天イーグルスの一部選手、ファンが歌う「楽天イーグルスver」も制作(2018年)
- ピョンチャンオリンピック、パラリンピックの60人の選手が歌うオリンピックVerの第二弾(2018年)
- 各世界からの外国人が歌うmultilingual版も製作(2021年)
※上述の12曲の編曲は全て菅野よう子が担当している。
批判
あまりにも繰り返し放送されたため批判もあった。
「俺はあれが気持ち悪い。だってあの歌って(戦時中に隣組制度を啓発するために歌われた)『とんとんとんからりんと隣組』と一緒だよね。そう思って書いた部分を、編集者が『書き換えてほしい』って言う。文芸誌で何を書こうがいいはないか、なぜ遠慮しなくちゃならないのかって言うと、『あれはみんながノーギャラでやってて、辺見さんも自作をちゃかされたら嫌でしょ』と。もう目をぱちくりするしかないよね」
「昔は気持ち悪いものは気持ち悪いと言えたんですよ。ところが今は『花は咲く』を毛嫌いするような人物は反社会性人格障害や敵性思想傾向を疑われ、それとなく所属組織や社会方監視されてしまうムードがあるんじゃないの? 政府、当局が押しつける政策や東京スカイツリー、六本木ヒルズ10周年といったお祭り騒ぎを疑う声だって、ほとんど出てこない。それが今のファシズムの特徴です。」(辺見庸 毎日新聞 2013年5月9日)
関連タグ
東日本大震災 日本放送協会 NHK チャリティー 24時間テレビ
岩井俊二 菅野よう子
プロジェクト協力
オリンピック パラリンピック 羽生結弦 鈴木梨央
東映 講談社 モンキー・パンチ タツノコプロ 双葉社 小学館 レベルファイブ ラブライブ! 集英社 芳文社 さくらプロダクション
東北楽天ゴールデンイーグルス 高畑充希 岩手県